自分のブログで人気の記事がいくつかあるのですが、その内の一つがフィルムのデジタル化に関する記事です。
昨年末、LUMIX G MACRO 30mmを手に入れたので、このマクロレンズを使ってフィルムのデジタル化を試してみました。
以前の記事では、NIKONのデジタル一眼レフカメラ、60mmマイクロレンズ、スライドコピーアダプター ES-1、BR-5リングという組み合わせでフィルムのデジタル化を行いました。
上記の内、スライドコピーアダプター ES-1がフィルムをデジタル化するためのキモのアイテムです。
これは、NIKONが昔から販売しているスライドフィルムをコピーするためのアダプタで、先端にコピー元のフィルムをマウント状態でセットできます。
そのセットしたフィルムをデジタルカメラで撮影してフィルムをデジタル化します。
今回は、カメラがマイクロフォーサーズカメラ(LUMIX DMC-G7)、マイクロレンズがLUMIX G MACRO 30mmという組み合わせになります。
マイクロフォーサーズの30mmレンズの画角は、35mm換算で60mmレンズと同じ画角になるので、ES-1が使えるはずだと予想しました。
キモとなるES-1は、60mm前後のマクロレンズ(35mmカメラ換算の画角で)と組み合わせることによってフィルムを撮影できる規格になっています。
ES-1は規格上52mm径のレンズを装着できるようになていますが、NIKONの60mmマイクロレンズはレンズ径が62mmあるため、BR-5という変換リングを使いました。
LUMIX G MACRO 30mmはレンズ径が46mmのため、46mm-52mmのステップアップリングが必要になります。
下の1枚目の写真で、左端がES-1、真ん中が46mm-52mmステップアップリング、右端がBR-5です。
ES-1+46mm-52mmステップアップリング+LUMIX G MACRO 30mm+DMC-G7が下の2枚めの写真です。
上記の状態で、カメラを三脚にセットしてフィルムを撮影してる様子が一番上の写真になります、光源はLEDの卓上ランプを使いました。
今回、デジタル化する元フィルムはリバーサルフィルムを使いました。
ES-1のチューブ長を調整して、フィルムがカメラの液晶画面へ収まるように調整します。
AFは通常の撮影と同じスピードで合焦しました、NIKONのカメラをライブビュー状態で使った場合と比較すると、合焦速度が雲泥の差でした。
LUMIXはコントラストAFなので、この状況は得意のパターンだと感じます。
なお、WBは太陽光で撮影しました、リバーサルフィルムの場合はこれでOKでした。
露出補正は、DMC-G7側のライブヒストグラムを参考にして補正しました。
余談ですが、この手の作業では、ミラーレスカメラは本当に便利です。
最後の2枚が、フィルムをデジタル化したものです。
なお、DMC-G7のライブビューの写っている状態と、こちらの画像を比較すると左右が逆になっています。
これは、私がフィルムをES-1にセットする際に、フィルムの向きを間違えたためです、後でPhotoshop Elementsを使って反転させました。
また、デジタル化した画像は、色差が目立つし、いささかフォーカスが甘いと感ずると思います。
これはDMC-G7とレンズが原因ではありません、今回使った元フィルムはコンパクトフィルムカメラにリバーサルフィルムを入れて撮影したためです。
フィルムカメラのレンズ能力ではこれが精一杯だろうと思います。
あと、フィルムカメラはネガフィルムを前提に露出をはじき出しているはずなので、リバーサルフィルムが飛び気味にもなっています。
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