朝一番で、散策を兼ねて福島潟の遊潟広場へ行って、ハスの花を撮影してきました。
空模様は薄晴れ、あるいは薄曇りで、太陽の日差しが適度のシェードされて、花の撮影にはうってつけでした。
それで、花の色合いがどぎつくならずにすみました。
今年のハスは、写真のとおり全体的に小ぶりのまま推移しそうです、大きな花も魅力的なのですが、小ぶりは小ぶりで良い面があります。
それは、余り茎の背丈が高くならないので、花を俯瞰して撮影できるからです、茎が高いと花も高いところに咲くので、俯瞰する写真を撮影したければ、脚立を持って行く必要がありますから。
平日でしたが、結構花見や撮影にやってくる人たちを見かけました。
その横では、写真のとおり沼の管理をしている人たちが機械を使って除草作業をしていました。
除草をしていただけると、散策し易い環境になりますので、ありがたいです。
除草が終わった後には鳥さんたちがやってきて、除草作業で驚いて土中から出てきたミミズや虫をついばんでいました。
余談ですが、草刈り機と比較すると、機械を使った除草は圧倒的に作業効率が違います、その上写真のとおり平らな場所であれば、機械に乗っかって作業ができるので、少しは楽ちんに見えました。
今日、ハスの花を撮影する気になったのは昨日読んだ本にあります。
先日図書館から借りてきた「身近な花の知られざる生態(稲垣栄洋著)」を読んでいたらハスのことが書かれていたからです。
抜粋すると「よくよく見ると、たしかにハスの花は不思議な花である。ハスは化石として発見されるほど古くからある植物である。そのため、ハスの花には古代の植物の特徴が随所に見られる。ハスの花は花びらの数が多く、雄しべと雌しべもやたらに多くて、ごちゃごちゃしている。これは、古い植物に見られる特徴である。植物は進化の過程で、花びらや雄しべと雌しべの数を整理して減らしていった。そのため、新しいタイプの植物はバランスの良い花の構造をしているのである。・・・・・植物は古くは風で花粉を運んでいたが、恐竜が繁栄する頃になると、昆虫が花粉を運ぶようになった。このとき、最初に植物の花粉を運んだのがコガネムシの仲間である、コガネムシの仲間は不器用で、花にドスンと着地すると、のそのそと動き回る。そのため、ハスの花は、不器用なコガネムシの仲間が動きやすいように花の上が平らになっているのである。やがて器用に飛び回って蜜を集めるハチやアブなどが進化すると、花々は、ざまざまな形に進化していった。しかし、ハスは頑なに古い時代のコガネムシの仲間との約束を守って、平らな台座があるのである。」
確かに、ハスの花は構造的に他の花と結構違っているのに改めて気づきました。
遊潟広場で撮影していると、蜜を求めてやってくる虫はハチが多いのですが、写真のとおりコガネムシの仲間も結構見かけます、義理堅い植物なんですね。
極楽浄土に咲くと言われるハスの一面を知りました。
余談ですが、私に取って朝一番と言っても、ハスの花を撮影するには遅かったです。
最低でも、もう1時間は早く行かないと駄目みたいです。
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