あんたらに、誠意は通用しないのかっ!
思わず言いたくなった1日でした。
あんまりドタマに来たんで、メシ食いながら、今日はこれを楽しみました――
■Happy Birthday Keith / The Rolling Stones (SODD)
すみません、どうしても止められないのがストーンズのブートです。
本日のブツは1981年の北米ツアーから、キース・リチャーズの誕生日にあたる12月18日のライブ音源、その最新リマスター盤です。
ご存知のように、この夜のライブはFMとケーブルTVで放送されたので、音源&映像はこれまでにも夥しいブートとして広く流布しておりますが、いずれもチャンネルが左右逆だったり、音質が耳に刺すような雰囲気だったりと、一長一短ありました。
しかし公式ライブ盤のレコーディング、テレビ放送、さらに巡業最終日ということもあってストーンズの面々は気合充実の演奏を聞かせていますから、わかっちゃいるけど手が出てしまう結果は、上々です♪
一応演目は以下のとおり――
※Live At Hampton Coliseun, Hampton, VA, December 18, 1981
DISC 1
01 intro:Take The“A”Train
02 Under My Thumb
03 When The Whip Comes Down
04 Let's Spend The Night Together
05 Shattered
06 Neighbours
07 Black Limousine
08 Just My Imagination
09 Twenty Flight Rock
10 Going To A Go-Go
11 Let Me Go
12 Time Is On My Side
13 Beast Of Burden
14 Waitting On A Friend
DISC 2
01 Let It Bleed
02 You Can't Always Get What You Want
03 Band Introduction / Happy Birthday Keith
04 Little T & A
05 Tumbling Dice
06 She's So Cold
07 Hang Fire
08 Miss You
09 Honky Tonk Woman
10 Brown Sugar
11 Start Me Up
12 Jumping Jack Flash
13 Satisfaction
14 Outro: Star - Spangled Banner
と、まあ、黄金のヒットパレードですね♪
共演は準メンバーのイアン・スチュアート(p)、旧知のイアン・マクレガン(key)、そして売れっ子スタジオミュージシャンのアーニー・ワッツ(sax) ですが、演奏そのもののテンションはミック・テイラー期、あるいはビリー・プレストンが客演していた時代と比べて、明らかに落ちています。
しかし円熟して、尚且つ若々しい当時のストーンズは、マンネリさえもエネルギッシュに演じていたという、ある種の全盛期でした。そのあたりをパンク小僧に揶揄されたりもしていましたが、そんな若造とは踏んでいる場数が違うという貫禄が充分! この日はステージに乱入してきたファンを、キース・リチャーズがギターで殴るという名場面もありますが、そこはあえて書きません。
演目では、イナタイ「Let It Bleed」が最高です♪ また「When The Whip Comes Down」はストーンズならではの痛快なR&R♪
気になる音質は、柔らかくて芯のある好ましい音にリマスターされていますし、ギターも左右に分離してキース・リチャーズが右、ロン・ウッドが左と、チャンネルもあっています。
さて、実は今回のブツの目玉が、初回盤のオマケとなったDVD-Rです。
これは同じ巡業から、10月15日のシアトル公演のスクリーン映像からの流出で、もちろんプロショット♪
そしてこの映像も、これまで様々なブツで流布していましたが、いろいろな問題点が多く、ひとつとして満足なものがありませんでしたから、これは嬉しいところです。
しかも今回は合格点! 途中2ヶ所ほど画像が乱れますし、モノラル音声ですが、低音は締まっていますし、映像も滲みはあるものの、観ていても疲れません。
何よりも演奏そのものが充実しています♪ それは以下のとおりです――
※STILL LIFE IN SEATTLE 1981
01 Under My Thumb
02 When The Whip Comes Down
03 Let's Spend The Night Together
04 Shattered
05 Neighbors
06 Black Limousine
07 Just My Imagination
08 Twenty Flight Rock
09 Let Me Go
10 Time Is On My Side
11 Beast Of Burden
12 Waiting On A Friend
13 Let It Bleed
14 You Can't Always Get What You Want
15 Little T & A
16 Tumbling Dice
17 She's So Cold
18 All Down The Line
19 Hang Fire
20 Star Star
21 Miss You
22 Start Me Up
23 Honky Tonk Women
24 Brown Sugar
25 Jumpin' Jack Flash
26 Satisfaction
と、大サービスの大盤振る舞いです。ここでも「Let It Bleed」が最高に良い雰囲気で、スライドギターを弾きまくるロン・ウッドの咥えタバコが憎めません。ミック・ジャガーがエレキギターで参入する「When The Whip Comes Down」も良いなぁ~♪
あと全体に真剣寸止めのドラムスでクールにキメるチャーリー・ワッツ、まったりしたベースラインでグルーヴするビル・ワイマンが居てこそ、キース・リチャーズがカッコばっかりのヘタウマギターに撤するという、秘密が堪能出来ますねっ♪ ダミ声コーラスのロン・ウッドも良い感じ♪
大団円の「Jumpin' Jack Flash」と「Satisfaction」2連発は、本当に白熱の大名演で、ロン・ウッドは弾くフレーズが無くなっているほどですので、存分にお楽しみ下さいませ。
告白すると、私はこっちのDVDばっかり楽しんでいるのでした。繰り返しますが初回盤オンリーのオマケですから、早めのゲットをオススメ致しますが、どうせすぐに再発でしょう。それがブートの世界ですから♪