OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

私的最初期のジャズアルバム

2008-01-19 16:28:43 | Weblog

ガソリン等の暫定税率に関する集まりに出席してきました。

もちろんガソリンは安いのが一番ですし、いくら道路を作っても、ガソリンが高かったら走れないし……。

しかし某野党が暫定税率は引き下げて、なおかつ、道路財源も確保しますという裏側には、あきらかに消費税アップの悪企みがありますからねぇ~。

くわばら、くわばら、ですよ。

ということで、本日は――

Go Man ! / Sonny Criss (Imperial)

ジャズ喫茶の人気者といえぱ、ソニー・クリスが最右翼のひとりでしょう。チャーリー・パーカーからダイレクトに影響を受けたアルサックスには、モダンジャズ王道派の矜持があり、頑固で脂っこいスタイルは、時として聞き疲れてしまうほどですから、居眠りモードに入りやすいジャズ喫茶には、自然と馴染んでしまうのかもしれません。

このアルバムは西海岸で活躍していた初期の頃の集大成的な1枚で、録音は1956年2月26日、メンバーはソニー・クリス(as)、ソニー・クラーク(b)、リロイ・ヴィネガー(ds)、ローレンス・マラブル(ds) という魅力たっぷりのワンホーン編成です――

A-1 Summertime
A-2 Memories Of You
A-3 Wailin' With Joe
A-4 How Deep Is The Ocean
A-5 The Blues For Rose
A-6 The Man I Love
B-1 Until The Real Thing Comes Along
B-2 Blue Prelude
B-3 After You've Gone
B-4 Come Rain Or Come Shine
B-5 How High The Moon
B-6 If I Had You

――実は告白すると、これは私がジャズをほとんど知らなかった頃に聴いた最初期のアルバムでした。当時、我が家に下宿していた叔父さんが持っていたんですねぇ。なんでも知り合いの米軍将校から貰ったとか言っていました。

で、当然、ジャケットに移っている白人がソニー・クリスだと思っていたし、豪快な投げっ放しバックドロップのような吹奏も、実はチャーリー・パーカーという偉人の影響下にある事なんて、知るよしもなかったのですが、とにかく4ビートの刺激とか、スタンダード曲のメロディの素晴らしさ、そしてアドリブの魔力を教えられた1枚でした。

しかし後にソニー・クリスが黒人であること、曲毎の演奏時間が短いのは??? というところから、脂っこいアルトサックスの泣きが嫌味に感じられたりして……。

否、それでもこれがジャズ喫茶で鳴り出せば、やっぱり虜になるのは、ほとんどパブロフの犬です。

演目では朗々と吹きまくって、素直に泣きじゃくる「Memories Of You」がダントツに好きですが、ソニー・クラークの絶妙のイントロが全てを決めた「Summertime」、大袈裟な哀愁が快感の「Until The Real Thing Comes Along」、クールにハードボイルドな「Blue Prelude」も秀逸です。

また溢れるジャズ魂が凄い「After You've Gone」やビバップの種明し「How High The Moon」も痛快です。

ということで、短い演奏時間ゆえに胸焼けすることもないと思いますが、これは多分、ジュークボックスでの使用を考慮にいれた企画だったんでしょうか?

それはそれとして、まだジャズの地獄に堕ちる前の私は、ジャケットの美女のデルタ地帯が、とても気になっていたのでした。アルバムタイトルも、なんか意味深ですね。

コメント (2)
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