OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

歌もギターも上手かった中村洋子

2010-08-03 16:37:43 | 歌謡曲

風船 / 中村洋子 (クラウン / PANAM)

日頃の言動からして、どうやらサイケおやじは歌謡フォークやニューミュージックが嫌いらしいという事になっていますが、いえいえ、決してそのようなことはありません。

女性歌手に限っても、例えばユーミンだってきっちり聴いていますし、チェリッシュの悦っちゃんや岩渕リリ等々、好きなボーカリストは大勢います。

そして本日ご紹介の中村洋子も、なかなか魅力的なひとりとして外せません。

活動していたのは昭和40年代中頃の一時期だけだったようですが、和製ジョーン・バエズと称されたほど歌もギターも抜群の上手く、しかも清楚でありながら、自然体でフェロモンが滲み出る雰囲気の良さは、全くサイケおやじ好み♪♪~♪

掲載したシングル盤は彼女のデビュー曲として昭和45(1970)年春頃に発売されたものですが、このジャケ写とデザインの良さが、まずは特筆物でしょう。

ちなみにサイケおやじが彼女の存在を知ったのは、ラジオの公開放送に出演し、ギターの弾き語りで海外のフォークソング数曲を歌った番組を聴き、それからほどなく、あるイベントで実演ライプに接したことによります。

とにかく、このジャケットどおりの歌声と音が出せる人だったんですよねぇ~♪

もちろんデビュー曲の「風船」も歌ってくれましたから、サイケおやじは小遣いを貰ったばかりという境遇の良さもあって、その場で1枚お買い上げ! 見事に釣られてしまったというわけです。

ちなみに「風船」という楽曲は、ミッキー・カーチス率いるアシッドフォークの人気バンドだったサムライズが昭和42(1967)年に出したオリジナルのカパーということを後で知り、聴き比べたんですが、サイケおやじは絶対に中村洋子のバージョンが好きです。

ギターとベース、そしてタンバリンで作りられたリズムセクションのシンプルなバックを基本としながらも、せつなさを増幅させるストリングや口笛の彩りが良い感じ♪♪~♪

もちろん中村洋子の素直な歌いまわしと多重録音によるコーラスハーモニーは、本当に何の衒いも無いストレートな魅力に溢れていますよ♪♪~♪

ですから当時のラジオの深夜放送でも密かな人気曲となり、小ヒットしています。

ただし彼女のフォーク系のレコードは、おそらくこれだけだったようで、以降は歌謡ポップスやテレビドラマのテーマ曲を歌う等々、ちょいと芸能界どっぷりの路線に入ったのは、サイケおやじにすれば些か残念でした。

それでも残された楽曲は、全てが素晴らしいといって過言ではないものばかり!

告白すればサイケおやじが所有する彼女のレコードは、この1枚きりなんですが、熱狂的な中村洋子マニアの友人から頂戴したカセットには、いろいろと珍しい音源も入っていたりしましたから、ぜひとも纏まった復刻を望みたい歌手のひとりです。

ということで、既に述べたように中村洋子はそれほど長く芸能活動を続けたわけではなく、件の友人からの情報によれば結婚による引退の後は、滝本洋子として文筆業や書道家の道を歩んでいるとか!?

う~ん、人に歴史ありというか、未だ昭和40年代に留まっているサイケおやじは、今日もまた完全なるオールドウェイヴを自覚するのでした。

コメント (1)
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