■ワッハッハ c/w 愛しているのに / リッキー&960ポンド (CBSソニー)
既に連日のプログでも心情吐露していたとおり、今週のサイケおやじは仁義なき戦いの真っ只中、どうにかそれを終らせる事が出来ました。
しかし我ながら陰湿で姑息な手段、悪辣な策謀を用いながらのあれこれには、仕事という大義名分があったとしても、些か居直る他はありません。
そこで本日、思わず出してしまったのが掲載のシングル盤です。
なにしろA面収録曲が「ワッハッハ」ですからねぇ~♪ 何事も笑い飛ばしていければ、それほど幸せな事はないでしょう。
ハハハハッハ~~♪
イヒヒヒッヒィ~♪
エヘヘヘッヘィ~♪
ホホホホッホ~~♪
いゃ~~、ソリッドにドライヴしまくるエレキベースの痛快な歌謡ソウルグルーヴをバックに、ノッケからこれほど楽しく歌われてしまっては、後の祭りの潔さとでも申しましょうか、どんな立場にあったとしても、素直な気分の高揚は免れないところです。
ブラスロックとニューソウルがゴッタ煮となった演奏パートの密度も、結果的に早すぎたカッコ良さだったかもしれません。
なにしろ世に出たのが昭和44(1969)年末頃でしたからねぇ~~♪
う~ん、B面収録の「愛しているから」も含めて、作詞:なかにし礼&作編曲:鈴木邦彦は恐るべし!
ちなみに演じているリッキー&960ポンドはコミカルなルックスと抜群の実力を両立させていた最高のバンドで、メンバーはリッキー中山(ds,vo)、亀渕友香(vo)、西丘有里=前野曜子(vo)、英国譲治(b)、米沢和彦(tp)、武井正(tp)、冬梅邦光(ts) とされていますが、このスタジオレコーディングバージョンにはストリングスセクションの他に助っ人ミュージシャンが参加しているのは言わずもがな、実際のライプの現場には後にジャズピアニストとして人気を集める山本剛(key)、さらにはギタリストが入っていた時期もあったと記憶しています。
また、今となっては西丘有里名義の前野曜子の参加も嬉しいですよねぇ~♪
それはB面「愛しているから」で演じられる亀渕友香とのツインリード(?)のボーカルコンビネーションが最高に魅力的である事に加えて、彼女のセクシーなルックスがグループにおける素晴らしいスパイスになっていた点も忘れられません。
ということで、リッキー&960ポンドはR&Bやバブルガムポップス等々の流行とモダンジャズやソフトロックあたりの幾分香りの高い音楽性を上手く融合させていた実力派でありました。
もちろん活動していた時期の昭和元禄性感度の高さも抜群で、このシングル盤ジャケットには「ユートピア・ロック」なぁ~んていう堂々のウリも、お若い皆様にはちょいと理解不能かもしれませんが、そこは聴いて納得!
実に大らかで、その裏側には確かにある世の中の悲しみや不条理も、滲む涙で歌い飛ばそうよ♪♪~♪
そんな刹那の享楽がたまらないというわけです。
リッキー&960ポンド! 最高~~~~♪