■Telegram Sam / T. Rex (T. Rex Wax Co. / 東芝)
すっかりデジタル時代の今日、様々な連絡には「メール」が一般的になっていますが、基本的にアナログ人間のサイケおやじは慶弔に関する限る、「電報」を使っています。
理由は、まあ、何て言うか、電報は文字が紙媒体で扱われるので、気持の伝わり方が物理的に強くなるような気がするんですよ。
そして実際、電文に付属する台紙にも、いろんな種類が有るんで、時と場合を鑑みて、それらをあれこれ択ぶ作業も、こちらの気持ちを伝える力のひとつになるように思います。
さて、そこで本日は発作的(?)に思い出したという、些か「こじつけ」ではありますが、グラムロックの雄として忘れられないT.レックスが人気爆発上昇期だった1972年早々に放った大ヒット「Telegram Sam」を出してしまいました。
もちろん、やっている事は典型的なボラン・ブギーで、極言すれば一躍T.レックスを大スタアに導いた前作「Get It On」の忠実な二番煎じかもしれませんが、マーク・ボラン特有のシンコペイションを用いたギターのリズムはやっぱり心地良く、そのシンプルさこそが、新しいポップスであった、所謂グラム&グリッターロックの真相に迫るものでしょう。
しかもこれはT.レックス≒マーク・ボランが自ら設立した「T. Rex Wax Co.」レーベルからの第一弾という、ご祝儀的お墨付きがありましたからねぇ~~♪
なにやら文句をタレのは不粋というものかもしれません。
もう、素直に妖しいマーク・ボランのボーカルとサウンドの雰囲気に酔いましょうよ♪♪~♪
ということで、冒頭の話に戻れば、ちょうど今の時節は尚更に「電報」を活用しているサイケおやじも、ふっと気がつけば、ならやら時代にアクセスしていない自分に面映ゆいものを感じたりするのが本音です。
でもねぇ~、メールで「おめでとう」じゃ~、味わいが薄いような気がしますし、況してや「お悔やみ」であればこそ、幾分でも重みの感じられる「電報」を使いたくなるんですよ。
うむ、それを失笑されるのであれば、旧態依然もサイケおやじの生き様の本懐というものです。はっはっはっ♪