OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ファースト・ラブのミステリ

2016-08-14 18:25:08 | 歌謡曲
ファースト・ラブ / 岡崎友紀 (東芝)
 
さて、お盆と云えば祖先の霊を祀るという我が国の宗教的風習ではありますが、もうひとつ、それが為に帰郷して来た友人や知人と久しぶりに出会い、それこそ旧交を温めるという嬉しくも楽しい時間でもありますが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。
 
で、ともかくもサイケおやじは昨夜、小中学校時代の仲間が自然に集まったような飲み会に顔を出し、相変わらずグダグダした話で楽しんでまいりましたが、その中で脈絡も無く、岡崎友紀が出演していたテレビ番組「だから大好き!」の話題に妙な「ひっかかり」を感じてしまいました。
 
それは昭和47(1972)年当時、人気絶頂だった岡崎友紀を主役に据えた30分のドラマで、確か南洋の小さな島国のお姫様だった彼女が自分の意に沿わない結婚から逃れるために日本へ密航したという設定で、以降は様々な職業を転々としながらエピソードを展開させるという物語だったという事は、件の宴席からもサイケおやじの記憶にアクセスしていたんですが……。
 
さて、しかしその主題歌「ファースト・ラブ」が、果たして本当の主題歌だったのか?
 
という疑念が沸々と湧き上がって来たんですよ。
 
実は、問題(?)のテレビドラマ「だから大好き!」は土曜日のゴールデンタイムに日本テレビで放送されていたんですが、呆気なく終了し、その直後に同じような顔ぶれの出演者が横滑りして作られたかのような別の物語が放送され、そこでも主題歌が同じ「ファースト・ラブ」だったんですよねぇ~~~!?
 
告白すれば、リアルタイムのサイケおやじは件のテレビドラマに毎週接していたわけじゃ~なくて、それでも岡崎友紀が歌う楽曲としての「ファースト・ラブ」が好きだったもんですから、そんなこんなの蟠りが再燃さられたというわけです。
 
そこで帰宅後、気になる「ファースト・ラブ」のシングル盤を取り出してみたら、やっぱりジャケットには「だから大好き!・主題歌」という記載があったんで安心したんですが、その流れでネットから情報を集めてみると、前述した直後放送の別なドラマというのは、やはり岡崎友紀が主演し、「だから大好き!」で彼女の相手役を務めた沖雅也が、そのまんま恋人役で登場していたという「小さな恋のものがたり」だったようです。
 
そして主題歌「ファースト・ラブ」に関する謎については、番組そのものが低視聴率だった「だから大好き!」の打ち切りに伴い、急遽制作スタートした「ちいさな恋のものがたり」に時間的な余裕が無かった所為でしょうか、成り行きで使い回されたという事らしいのですが、サイケおやじとしては、作詞:有馬三恵子&作編曲:鈴木邦彦の提供した「ファースト・ラブ」が本当に素敵な仕上がりだった事からの勿体なさという現実もあるんじゃ~ないか?
 
本当に、そう思っているんですよ♪♪~♪
 
なにしろ初っ端からハワイアンスティールと軽いブラスのコンビネーションが冴えまくりのイントロに導かれて歌い出されるメロディの爽やかさは絶品ですし、もちろん岡崎友紀ならではの微妙にウエットな節回しにもグッと惹きつけられるんですが、サビでの裏声(?)と低音パートのおそらくは彼女本人によるダブルトラックの構成、さらには終盤にかけてのモータウンサウンドっぽさは、なんとも贅沢な展開と言う他はありません♪♪~♪
 
そして歌詞に込められた素直に「あなたが好き」という感情の表現こそが、岡崎友紀の真骨頂でしょう。
 
あぁ~、これはもう、岡崎友紀ファンならずとも、歌謡ポップス愛好者には好きにならずにはいられない名曲&名唱かもしれませんよ♪♪~♪
 
ということで、話は冒頭に戻りまして、サイケおやじのように齢を積み重ねてみると、昔っからの友人や知り合いが集まった席上では、ど~しても「病気」の話題が出てしまい、さらには「介護」だとか「認知症」だとか、果ては「葬儀」や「墓所の確保」なぁ~んていうところへどんどん会話が流れていってしまうのは、皆様にもご経験があるように思いますが、いかがなものでしょう。
 
まあ、それはそれで欠かせない話題だと思いますが、あんまり暗くなってしまうと、所謂「泣き上戸」には困っちまうわけで、だからこそ、サイケおやじは率先してバカ話を提供しようと思いつつも、最後にはねぇ……。
 
湿っぽさも、ほどほどがよろしかろうと心がける所存であります。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする