■私の恋人97人 / 五條かおり (ワーナーパイオニア)
掲載したジャケ写の印象からして、「この人」シリーズでのご紹介になる五條かおりが歌う収録A面曲「私の恋人97人」は、至極真っ当な(?)ズベ公歌謡の裏人気曲でしょうか。
なぁ~んて、聊か確信犯的な書き出しにしてまったのも、作詞:吉田和生&作曲:飯田譲が作り出したのは、自分を通り過ぎて行った男への恨み辛みばかりか、憐憫や懐かしさまでも綯い交ぜにして恋と愛を求めながら彷徨うという、如何にも居直り系不貞節演歌ではありますが、そのマイナー調のメロディに青木望が附したアレンジが、せつなくも厳かなスローなイントロからロックフィーリングが滲むベースとドラムスを得てからは、グッと腰の据わったグルーヴが溢れているのですから、エグ味の強い五條かおりの声質とコブシ回しも冴えまくりですし、哀愁のハーモニカ(?)も、イイ感じ♪♪~♪
発売されたのは昭和46(1971)年6月とされていますので、こ~ゆ~路線は前年に大ヒットした日吉ミミの「男と女のお話」を拡大解釈したかの様な雰囲気も強く、当時としては、明らかに狙っていた「売れセン」でありましょう。
サイケおやじは好きです (^^)
ということで、五條かおりに関しても、このシングル盤しか知らないサイケおやじではありますが、何故か楽曲そのものは薄く刷り込まれており、曲名も不明なままに探し続けて、幾年月……。
ようやくにして、ちょい前に某ネットオークションで纏め落札したブツの中から発掘出来た1枚であります。
うむ、こ~ゆ~射幸心を刺激される出来事があるもんですから、様々な方法を駆使出来る現代の猟盤活動は、ますます止められなくなるんでねぇ~ (^^;
断捨離なんて、何処の国の話?
ってな気分であります (^^;