■男性諸君 / ザ・チェリーズ (ポリドール)
先日掲載した倉沢淳美のジャケ買い盤と一緒にゲットして来たのが、本日ご紹介するチェリーズの人気夏歌「男性諸君」をA面に入れたシングル盤です。
これは確か、昭和54(1979)年7月に発売された2作目の勝負曲(?)だったと思うんですが、皆様ご存じのとおり、鈴木由美=ユミ、古俣かおる=カコ、渡辺美佐子=ミサの3人組は同時期に表舞台で活動していた他のガールグループに比べて、ダントツの歌唱力があった反面、それなりにデーハな衣装でチラリズム系のアクションを演じても、イマイチ「華」の無い雰囲気が漂っていた印象だったんですが、だからこそ、サイケおやじは思い入れが強くありましたですねぇ~ (^^;
何よりも、前述したとおり、アイドルグループらしからぬコーラスワークの上手さやメンバー各々の歌唱力の確かさは侮れないレベルでしたからっ!
で、作詞:阿久悠&作編曲:三木たかし!
という当時トップのソングライターコンビから提供された「男性諸君」にしても、小生意気な乙女心の歌詞の世界の言葉には、なかなか普通のアイドル歌謡には乗り難い語感が多いと思うんですが、そこを逆手に活かした三木たかしの作編曲には、16ビートが堂々と導入され、ちょいとAOR風味の強いアップテンポのメロディ展開は、このまんま、ニューミュージック系ボーカルグループに転用可能な領域を含んでいるんですねぇ~~ (^^♪
まあ……、このあたりはサイケおやじの思い込みと勘違いかもしれませんが、相当にハイブラウなアイドル歌謡に仕上がっていると思えば、テレビで接した彼女達のライブステージ等々における振り付けに忠実なパフォーマンスの中にあっても、見事にレコードに刻まれた楽曲の良さを聴かせてくれたのは、嬉しかったですよ (^^♪
結果的に大きなブレイクは果たせなかったチェリーズではありますが、決して忘れられない存在感は今も強いと思っています。
ということで、話は変わりまして、コロナ禍も政府の判断では一段落させようとする動きが顕著というわけで、マスク着用の緩和とか海外からの入国者制限数の改変等々、通常の生活レベルに戻していこうという取り組みは評価出来ますが、しかし、無暗な押し付けとか規制は、やっぱり御免です。
つまり、個人各々の気持ちとか、周囲の環境等々についての判断基準や状況把握を誰が決めるのか?
等々、以前よりも相当に難しい問題が想定されるんじゃ~ないでしょうか?
もちろん、マスクなんてものは常用しないのが一番なんでしょうが、もはや日本人にとっては生活の一部になっている気がするんですよ……。
う~ん、浮世の辛さが身に染みますねぇ……。