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サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-88:美山ユリ

2022-06-05 18:03:40 | 歌謡曲

愛のおわり / 美山ユリ (日本ビクター)

日本には「みやま ゆり」と名乗る芸能人が複数存在し、その人が、その時々で歌手、女優、モデル等々、様々な分野で活動しているもんですから、歌謡曲のレコードも比例して同名異人?

と思う他はないシングル盤に度々遭遇するのも、猟盤活動における運命の悪戯みたいなものでしょうか……。

本日掲載したのは、その中の「美山ユリ」が昭和46(1971)年3月に出したとされるシングル盤で、まずは……、なんとも玄人っぽいルックスのジャケ写ポートレートに接した瞬間、中古屋巡りの常として、思わず購買意欲が刺激されてしまった1枚です。

で、肝心の収録A面曲「愛のおわり」は、作詞:平山忠夫&作曲:渡久地政信から提供された、これが如何にも当時流行のポップス演歌であり、だからこそ船木謙一のアレンジによる演奏パートが典型的なイージーリスニングジャズ風味満点に仕上がっているのは言わずもがな、ここに参加のセッションミュージシャンの手癖の強いプレイは、同時期に夥しく制作されていた歌謡曲の諸々のレコーディングで自然にリスナーに刷り込まれているスタイルですから、今となっては嬉しい様な安心感があります (^^)

そして気になる美山ユリの歌唱は、所謂セクシー系の節回しを多用した、フェロモン歌謡路線ではありますが、所々で幾分大袈裟な表現が出過ぎている感がありますし、聴き様によっては、ちょっぴり似合わないロリっぽさも滲み、失礼ながら安定感に欠ける部分も……。

ですから、ジャケ写のイメージと異なる雰囲気は否めないと思うのがサイケおやじの素直な感想です (^^;

もちろん、彼女も「この人」シリーズでのご紹介なので、全てのキャリアを総括すれば、また別な感慨も沸き上がるのでしょうが、その意味で、同じ制作スタッフが手掛けたB面曲「女の恋は一度だけ」がミディアムスローでマイナー調のベタベタした歌謡曲になっているのは、それなりに平凡な仕上がりとはいえ、むしろ彼女には似合っている気がしないでもありません。

程好いコブシ回しが、妙に耳に残るんですよねぇ~~♪

正直、ヒット性感度は低いとは思いますが、こ~ゆ~シングル盤って、歌謡曲好きならば、後々に再発見した時、嬉しくなってしまうんじゃ~ないでしょうか?

少なくとも、サイケおやじは、そ~でした (^^;

ということで、美山ユリのレコードは意想外に中古屋での遭遇邂逅がありまして、他にシングル盤を2枚ほど所有しておりますが、告白すればレコードに刻まれている音源よりも、ジャケ写スリーブに魅力を感じているのが本当のところです (^^;

つまり、サイケおやじにとっての「美山ユリ」は昭和の美人歌手のひとり♪

という存在ではありますが、そこんところは、ご容赦願えれば、幸いでございます <(_ _)>

コメント
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