OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

沢和代、この1曲!

2022-06-25 17:43:07 | 歌謡曲

一人になりたい / 沢和代 (日本コロムビア)

何事にせよ、好きなものだけを楽しんでいたいのが趣味の世界の本分だとしたら、沢和代が昭和44(1969)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「一人になりたい」は、「ソウルジャズ」+「湿っぽい歌声」+「演歌」という、サイケおやじが希望する歌謡曲に仕上がった、これぞ正にマイ・フェバリット・ソング♪♪~♪

それはまず、如何にものソウルジャズなフィーリングが横溢したクールなイントロからミディアムテンポで歌われる曲メロの演歌性感度の高さ、そして絶妙の湿っぽさを聴かせてくれる沢和代の声質と節回しが三位一体と申しましょうか、決して派手さは無いんですが、グッと惹きつけられる大衆音楽ならではの魅力がジワジワと染み入ってくるんですねぇ~、己の心と身体に (^^)

う~ん、この滲み出る洋楽っぽさ、カッコイィィィィ~~♪

これを書いたのは作詞:横井弘&作曲:山本丈晴とクレジットされていて、やはり驚いてしまうのは、古賀政男の養子にして、ギタリストとしても活躍し、様々な分野で音楽制作に携わっている「山本丈晴」だという事でして、告白すれば、山本丈晴は美人女優の山本富士子と結婚した羨ましい男ではありますが、個人的には前述したとおり、古賀政男の養子「古賀丈晴」として、古賀メロディ作品の多くでレコーディング現場のギタリストを務めていたという履歴から、あまり時流に媚びた洋楽最先端のメロディとは無縁だと思っていたもんですから、ちょっぴり衝撃を受けましたですねぇ~~ (^^ゞ

ちなみに「古賀丈晴」が「山本丈晴」になったのは前述した山本富士子との結婚以降だと思うんですが、いかがなものでしょう。

しかし、それはそれとして、この「一人なりたい」がソウルジャズ演歌として成立しているのは既に述べたとおり、イントロからのクールなエレキベースとピアノ、スタスタっとキメるパーカッション、しぶといビートを刻むリズムギター、そして何故かスティーリー・ダン系のホーンリフが入ったアレンジを組み立てた郷徹也の素晴らしい仕事があるからと思うばかりっ!

ですから、沢和代のボーカルが湿っぽくとも、決してベタベタしない歌謡グルーヴに昇華されいるのもムベなるかな、今日聴いても、カッコイイ~~♪

としか言えないのが、サイケおやじの本性であります (^^♪

ただし、残念ながらヒットしたとは言えない現実から、このシングル盤にしても、サイケおやじは昭和50年代に中古ゲットしたのが真相という、完全なる後追い鑑賞でのシビレでありました (^^;

もちろん、そこから気合を入れて沢和代のレコードを探索してみたんですが、友人から頂戴したカセットコピーで聴けた他の楽曲は、ここまでの洋楽っぽさがありませんで、なんでだろぅ……?

と失望させられた気分は今も継続しております。

ちなみに、掲載のシングル盤B面に収録された「愛の小舟」にしても、「一人になりたい」と同じ制作スタッフが手掛けてはいるものの、聊か中途半端な歌謡フォークみたいな仕上がりで、沢和代が持ち前の湿っぽいボーカルが活かしきれなかった印象がサイケおやじにありますので、ここまでしか触れません (^^;

つまり、サイケおやじにとっては、この「一人なりたい」が好き過ぎて、沢和代に関しては、このシングル盤だけで満足しているわけです。もちろん、彼女についての詳細なプロフィールや芸歴等々については、今も知るところがありません。

でも、それでいいじゃ~ないかっ!

それも趣味の世界に生きる喜びと思っているのでした。

コメント
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