■愛の唄 / アイリーン (東芝)
本日の主役たるアイリーンは、以前にご紹介したアグネス・チャンの実姉のアイリーンとは別人、つまりは、もうひとりのアイリーンです。
彼女は主にFM放送のラジオDJとして活動していたと記憶しているんですが、生まれは沖縄、育ちは米国西海岸のロスだったそうで、それが日本の芸能界に入る事になったのは、りりィのスカウトがあった……等々のプロフィールは、本日掲載のシングル盤スリーブ裏に記載の情報からです。
で、ここに収録のA面曲「愛の唄」は、これまた各方面のコレクター諸氏の蒐集魂を刺激しているトラックでして、それは作詞作曲:小田和正!
ということはオフコースの持ちネタのカバーであり、しかもバックコーラスにはオフコースが参加しているという豪華なセッションレコーディングなんですねぇ~~!
ちなみに、件のオフコースのオリジナルバージョンは昭和50(1975)年末に発売されたアルバム「ワインの匂い」に収録されているんですが、当時のオフコースは小田和正と鈴木康博の二人組で、ソフトロック風味の歌謡フォークみたいな、サイケおやじからすれば軟弱路線真っただ中のグループではありましたが、後に知ったところでは、この「愛の唄」はカーペンターズを意識して作られたらしく、実際に英語バージョンのデモテープまでカーペンターズ側へ送っていたという逸話が巷間流布してから聴き直してみると、イントロからの哀切のハーモニカもニクイばかりの名曲と認めざるを得ないというか、だからこそ、昭和52(1977)年に制作発売されたアイリーンのバージョンも気になっていたというわけでして (^^;
そこで、いよいよアイリーンが聴かせてくれる「愛の唄」は、青木望とオフコースが共同作業の編曲による、これが前述のエピソードを裏付けたかの様なカーペンターズ風のポップス歌謡に仕上がっており、絶妙(?)のカタコト系日本語による彼女の節回しに加えて、オフコースならではの聖歌系コーラスが入るもんですから、サイケおやじは、恥も外聞なく、ジンワリと心が和んでしまうんですねぇ~~ (^^;
あぁ……、自己矛盾も、ここに至ると、周囲からの顰蹙や嘲りも覚悟の居直りというわけです (^^;
う~ん、アイリーンの凛とした面立ちも眩しいですねぇ~~ (^^;