OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-87:小田まり

2022-06-03 18:15:21 | 歌謡曲

私をこわさないで / 小田まり (MALION / ビクター)

既に皆様ご推察のとおり、本日掲載のシングル盤は正しく、サイケおやじがジャケ買いさせられた1枚でして、その理由は言わずもがな、ジャケットスリーブに登場している彼女の超ミニスカ全身ポーズと男好きのする面立ち、もちろん美脚にシビレないはずもありません (^^)

また、小田まりと名乗る歌手についても、サイケおやじにとっては完全に「この人」シリーズに分類する他はない存在なんですが、一説では東映や大映の諸作にちょい役で出演していた、つまりは本業が女優だったとも云われているんですが、サイケおやじは未だ、確認出来ていません。

で、肝心の収録A面曲「私をこわさないで」は作詞:笠井継程&作編曲:高橋五郎が狙いどおりのセクシー歌謡で、これが発売された昭和46(1971)年2月当時、人気絶頂だった辺見マリがやっていた一連のヒット曲を強く意識した作風は、好きな人には好きとしか言えない仕上がりなんですねぇ~~♪

実際 ――

  バカァ~ 私をぉ~ こわすつもりぃぃ~~♪

―― なぁ~んてセクシーに歌い出される曲メロの展開やソフトロックなA&Mサウンドを意識した音作りは、否が応でも「辺見マリ」なんですが、小田まりの声質そのものが幾分太いアルトボイスですし、微妙ではありますが、節回しが棒読みっぽい感じがあるので、そこらあたりは賛否両論でしょうか (^^;

それでもライトタッチでグルーヴする演奏パートの心地良さがありますし、何よりも、このジャケ写デザインにして、この曲タイトル、そして歌詞の世界の居直り的な刹那の女心は、昭和歌謡曲全盛期ならではの証じゃ~ないでしょうか (^^)

ちなみに発売レーベルの「MALION」は日本ビクターの傍系みたいですが、昭和40年代のレコード業界には、2~3百万でシングル盤が出せるビジネスが成り立っていたところから、あまり馴染みのない所謂インディーズレーベルが存在していたのも、興味深いところです。

まあ、それが行き過ぎて、大金を騙し取られる事件もあったりしたんですが、それはそれとして、昭和歌謡曲に面白いレコードが山の様に制作発売されていた裏事情(?)のひとつに、所謂「買取」で吹き込まれたシングル盤諸作が後々コレクターズアイテム化するのも、趣味の世界の好奇心が刺激される要因かもしれません (^^;

ということで、本日の主役たる「小田まり」は、そのまんま「お黙り」にも通じる稚気が感じられたりして、今となっては笑えないジョークみたいな気もするんですが、とにかくも、これだけ素敵なジャケットスリーブが付いたシングル盤を残してくれた彼女に、乾杯♪♪~♪

これからも、小田まりのレコードは探索を続ける所存です。

コメント (3)
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