OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

秋の夜の熱帯魚

2022-10-16 17:32:43 | 歌謡曲

夜の熱帯魚 c/w バラのためいき / 仲宗根美樹 (キングレコード)

夜の街で生きるホステスさんの通称が「蝶」だった時代、それを仲宗根美樹が歌えば、「熱帯魚」になるというのが本日掲載のシングル盤A面曲「夜の熱帯魚」です。

発売されたのは昭和43(1968)年ですから、そんなこんなのムードが横溢したジャケ写スリーブの雰囲気共々、こちらを見つめている彼女に出会ってしまえば、そこが中古屋の店頭であろうとも、思わず抜き出し、レジに直行はサイケおやじの習い性というわけです (^^ゞ

で、肝心の収録曲「夜の熱帯魚」は作詞:永井ひろし&作曲:高城しげる、そして編曲:小川寛興が恣意的に狙ったのでしょうか、ネットリとしてソフトな仲宗根美樹の声質と節回しを活かしきったジャジーな盛り場演歌に仕上がっておりまして、ミディアムテンポで表現される諦観滲む歌謡世界は、全く昭和40年代の魅力に満ちていると思うばかり (^^♪

そりゃ~、確かに、こ~ゆ~歌謡曲は青江三奈に代表されるハスキーな声質のボーカリストがお似合い?

等々のご意見もございましょうが、個人的には仲宗根美樹だからこその味わいに魅了されておりまして、何よりもジャケ写の雰囲気には、この楽曲、この歌唱しかありませんっ!

と、思うんですが、いかがなものでしょう?

そんな想いで聴くB面曲「バラのためいき」は、A面と同じ制作スタッフから提供された疑似GS歌謡と申しましょうか、ミディアムアップで湿っぽいAメロから解放感のあるサビのパートに入れば、ドラムスがリードするロックビートや派手なストリングが強い印象を刻み込んでくれるんですから、仲宗根美樹のボーカルも本領発揮の素晴らしい表現力が全開 ♪♪~♪

う~ん、久々に取り出したシングル盤なんですが、こ~ゆ~仲宗根美樹を聴いていると、彼女のコンプリート蒐集に走り出しそうな自分が怖くなったりしますよ (^^;

ということで、本日は高齢者バンドの練習で昼飯はコンビニのおでん♪♪~♪

いゃ~~、すっかり気分は晩秋っていう、聊か哀愁モードに入ってしまいましたですよ。

正直、自分の人生も最終コーナーに入っていますから、後は日々の情感・情緒を味わい深いものに出来れば、それも幸せかもしれませんねぇ……。

どの道も、行き着く先は、蓮の花。

コメント
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