■おさらば故郷さん / 加賀城みゆき (日本コロムビア)
これまで世に出た夥しい楽曲の中から、エバーグリーンな名曲の演歌部門を選ぶとすれば、昭和41(1966)年に加賀城みゆきが大ヒットさせた「おさらば故郷さん」にサイケおやじは吝かではありません。
実際、作詞:西沢爽&作曲:和田香苗が手掛けた同曲は、今日までカバーバージョンも数多く制作されていますし、カラオケの人気定番曲という位置付けも不滅なのは、説明不要と思います。
そして何よりも素晴らしいのは、やはり加賀城みゆきの卓越した歌唱力が堪能出来るオリジナルバージョンでありましょう。
それは既にスタア歌手として大活躍していた都はるみ、水前寺清子からの影響を滲ませながらも、決して劣る事のない個性として、伸びやかなや声質と芯の強い節回し、さらにはナチュラルな哀歓を表現出来る歌心があればこそ、実質的なデビュー曲と言われる「おさらば故郷さん」が演歌のスタンダードになったのもムベなるかなっ!
いゃ~~、これで当時、17歳だったとは信じられないですよ (^^♪
そして以降、堅実な活動を積み重ねていった彼女ですが、好事魔多し……。
享年44、癌に侵されて、鬼籍に入られたのは本当に残念としか言いようがありません……。
加賀城みゆきが残してくれた音源は、それなりに纏められてはおりますが、演歌・艶歌の王道を聴かせてくれた彼女の存在は、新たなるファンも掴んでいると云われていますので、映像等々の集成も待たれるところですねぇ~~♪
ということで本日、あえてド演歌を取り上げたのは、そのジャンルでの活躍が目立つ若手の女性歌手が次々に登場している印象からでして、だからこそ、彼女達には「おさらば故郷さん」のカバーを吹き込んで欲しいと願う気持ちがあるからです。
うむ、名曲は不滅!