OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ダイナマイツとトンネルぬけぇ~て~♪

2010-09-12 16:46:27 | 日本のロック

トンネル天国 c/w 恋はもうたくさん / ザ・ダイナマイツ (ビクター)

今となっては、ぜひとも生ライプに接したかったGSのひとつに、ダイナマイツがあります。

メンバーは瀬川洋(vo,g)、山口冨士夫(vo,g)、大木啓造(g,b)、吉田博(vo,b)、野村光朗(ds) という5人組で、昭和42(1967)年秋頃にデビューし、サイケおやじはテレビで数回しか見たことがないんですが、ルックスも良かったし、歌とコーラスもばっちりだった記憶が鮮明です。

そして何よりもライプで最高の魅力を発揮したと、実際のステージに接したファンからの証言も多いことから、タイムマシンがあったらなぁ……。

で、本日のご紹介は、そのダイナマイツのデビューシングルで、A面の「トンネル天国」は作詞:橋本淳、作曲:鈴木邦彦という当時の歌謡曲では本流のヒットメーカーが提供したものでありながら、全篇を貫くタイトなロックビートとノイジーなギターが、最高に印象的です。

しかもAメロは抑揚の無いサイケデリック風味でありながら、サビでは一転してGS歌謡がど真ん中という味わい深さは絶品で、しかもワイルドなボーカルと上手いコーラスワークも冴えまくり♪♪~♪

トンネ~ル、ぬけぇ~て~~♪ トンネ~ル、ぬけぇ~て~~♪

という、今日でも有名なフレーズとハードロックな演奏の完成度は、多くのバンドのコピー意欲を刺激するものです。

そしてB面の「恋はもうたくさん」が、これまたGSならではの歌謡ロック!

こちらも作詞が橋本淳、作曲は鈴木邦彦という、お馴染みのコンビによる傑作で、しかもゴージャスなオーケストラアレンジをブッ飛ばす勢いのファズギター、さらにアップテンポでハードなビートを叩き出すロックなノリは最高♪♪~♪

個人的には、むしろB面の「恋はもうたくさん」が好きなほどです。

そして、このシングル盤はリアルタイムで、めでたく小ヒット!

続けて数枚のシングル盤と堂々のLPを発売することになるのですが、結局は尻つぼみ状態……。

それゆえに、このシングル盤だけが後年になって高く評価されている側面は否めませんし、山口冨士夫が今や伝説の村八分というストーンズスタイルのバンドで活動したり、瀬川洋が「ピエロ(コロムビア)」という隠れ名盤を出したりという実績は、そのまんま、ダイナマイツの幻想を膨らませるばかりです。

未確認で申し訳ありませんが、おそらくは残された公式音源はきっちりCD化されていると思われますので、皆様にはぜひとも、お楽しみいただきたいバンドです。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山口さん (たか)
2010-09-12 21:26:35
フジオさん、現在重病から回復されつつあり、ちょいちょい活動されています!もう一発かまして欲しいものです。
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ライブも (TK)
2010-09-13 05:46:53
音は悪いのですが10年くらい前かな、ライブも出ました。

瀬川さんは四人囃子の森園さんがギターで時々ライブもやってますし、CDも2枚出してます。


冨士夫さんは病気で再起不能とかいわれた時期がありましたが、今は時々ライブもやってます。


アトモスファーという加部正義や大口ヒロシと作ったソロアルバムの再発がもうすぐ店頭に並びます、うちには届いてますが。


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これから、もう一丁 (サイケおやじ)
2010-09-13 16:44:00
☆たか様
コメント、ありがとうございます。

>フジオさん、現在重病から回復されつつあり

朗報ですねぇ~♪
まだまだ、やれるはずと確信しています。
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復活万歳 (サイケおやじ)
2010-09-13 16:47:32
☆TK様
コメント、ありがとうございます。

ご指摘のライブCD、熱気も一緒に記録されていましたですね♪ まさにロックしていました。

四人囃子も、急激に聴きたくなってきました。
今夜はデビュー盤、出してみようかなぁ♪

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会いたい (おせき)
2011-09-09 21:23:39
ダイナマイツは良く見に行きました楽屋にも入れて楽しい日々でした(^-^)

大木君の目当てで通ってました…
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最高だったんでしょうねぇ~ (サイケおやじ)
2011-09-10 10:29:41
☆おせき様
コメントありがとうございます。

リアルタイムでのファンから証言される、当時の熱狂!
その真実は羨ましいかぎりです。

これからもよろしくお願い足します。
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