■だって夏よっ / サンディー&ザ・サンセッツ (東芝)
梅雨明け、いよいよ夏ですねっ!
ということで、あまりにもベタな選曲ではありますが、本日はサンディー&ザ・サンセッツが昭和60(1985)年5月に出してくれた掲載のシングル盤A面曲「だって夏よっ」です。
で、皆様ご存じのとおり、このグループは夕焼け楽団をやっていた久保田麻琴とサンディーが昭和51(1976)年頃に出会ったあたりから発展的に作られていったバンドであり、しかしながら、その道程には様々な名義で活動するサンディーと独自のグルーヴを貫く久保田麻琴の人脈、そして頑固さがあったらしく、特に細野晴臣との繋がりからYMOのレコーディングセッションやライブの前座等々、今となっては伝説に近い活動も、なかなか一般的な人気とは無縁……。
レコードセールスも芳しくは無かったはずが、それでも業界での評価は定まっていたのですから、ついに某化粧品会社のキャンペーンソング用に作られたのが、この「だって夏よっ」でありました。
それは作詞:サンディー、補作詞:Jonah Pashby、そして作編曲:久保田真箏が作り上げた当時流行のニューウェイヴ的クールなビートを前面に出したアップテンポの日本語ロック♪♪~♪
正直、サイケおやじの好みでは決してありませんが、とにかくポップなサンディーの歌いっぷりと隙間だらけでありながら、強いロックのグルーヴを叩き出しているバンドの一体感は、それなりに平凡なメロディラインをキャッチーにしているとしか思えない、妙な快感があるんですねぇ~~ (^^♪
ちなみに当時のサンディー&ザ・サンセッツのメンバーはサンディー(vo)、久保田麻琴(vo,g,key)、ケニー井上(g,vo)、恩蔵隆(b,vo)、井ノ浦英雄(ds) がレギュラーだったと思うんですが、やはりスタジオセッションには助っ人ミュージシャンの参加は否めないところでしょう。
また補作詞とクレジットされた Jonah Pashby は、おそらくは当時のアン・ルイスのバックバンドだったビンクスでコーラスとギターを担当していたジョナ・パシュビーだったとしたら、サンディーもジョナもハワイ育ちという事からの繋がりでしょうか、サイケおやじは、それも納得しております。
閑話休題。
そして、ここでは日本語主体で歌われている「だって夏よっ」は、これまた当時流行していた 45回転の 12吋シングル用に英語バージョンも作られ、その「Babes in the Woods」は、まあ……、玄人筋にはウケる要素が満点ながら、サイケおやじは、ここまでしか触れませんので悪しからず (^^;
う~ん、それにしても、ここで楽しめる強烈なビートロックの快感はトーシロには、その隙間感(?)を意識するほどに難しいと思われますし、ザ・サンセッツの前身だった夕焼け楽団は、ある種のユルフン的グルーヴがウリだったんですから、ここまでタイトな演奏をやってしまう、そのプロのテクニックとモチベーションの高さは流石ですよねぇ~~ (^^♪
これで、しばらくはクールで熱い夏をっ!