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サイケおやじの生活と音楽

空港模様

2022-09-20 17:36:30 | 歌謡曲

国際線 / 三田悠子 (テイチク)

海外からの賓客を迎えに、久々に成田空港へ行ってきましたが、コロナ禍対策が緩和されたとはいえ、今度は故・安倍晋三の国葬があるんで、それなりの警戒でザワザワしていましたですねぇ…… (-_-)

まあ、それも国内の鉄道主要駅と変わらぬ風景という普通の感じに思えるんですが、しかし昭和50年代の国際線空港って場所は、なかなか華やかで哀愁も漂うという、人間模様の縮図的な色合いの濃い空間だった様な気がしています。

つまり出会いと別れの其々に喜怒哀楽や諸行無常が必要以上に強く演出されそうな雰囲気があった様に思うんですよ。

何故ならば、行き来する場所が、国内鉄道駅よりも遥かに遠方という条件もありましたし、島国の日本に生まれ育った我々にしてみれば、外国って所への闇雲な憧れみたいなものが、確かにあったのが「昭和」という時代…… (^^;

ですから、国際空港を舞台にした歌謡曲も夥しく制作発売され、その極一部は拙ブログでも例えば「雨のエアポート / 欧陽菲菲」とか、「国際線待合室 / 青江三奈」「最終フライト05便 / ばんばひろふみ」等々を以前ご紹介させていただいた次第ですが、三田悠子が昭和50(1975)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「国際線」も、なかなか素敵な仕上がりですよ (^^♪

それは橋本淳が綴った男女の別れと新しき出発の心象風景に中村泰士が十八番のオシャレ系ソフトロック歌謡なメロディを附した、これがなかなかにキャッチーな歌と演奏であり、あかのたちおの編曲が、これまたグッとグルーヴィなリズムアレンジを入れているのですから、三田悠子のネチッした声質による湿りっ気のある節回しがジャストミートの名曲快唱 ♪♪~♪

リアルタイムでは小ヒットに留まっていた記憶しか残っていませんが、音源そのもののクオリティは決して低いものでは無いと思いますし、殊更ポップス歌謡がお好みの皆様には、お楽しみいただきたい1曲です。

ということで、ふっと思い出したのが、昭和53(1978)年から鶴田浩二の主演で放送されていた「大空港(フジテレビ)」というアクションメロドラマ!?

これにはレギュラーで石川さゆりも出ていたんですが、それはそれとして、1年半ほど放送されていましたから、様々なドラマ展開が作られる要因が、やはり国際空港という舞台設定にあったんじゃ~ないでしょう。

もちろん、そこが当時の日本人にとっては、知っている様で、あまり知らない非日常的な空間だった事が大きいと思われます。

そして今では、そんな場所なんか、普通になってしまい、それゆえに面白い映画演劇が作れなくなっているとしたら、寂しいものがありますねぇ…… (^^;

最後になりましたが、ジャケ写に登場している三田悠子、やっぱりイイ女ですっ!


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