■夕だち日記 / 古賀栄子 (ビクター)
どんな社会・業界でも、競い合う事が必須の条件であれば、所謂「平均」は負けと同じ!?
生き抜いて、生き残るためには、素養と努力と運否天賦、そして親から授かった「個性」等々、必要とされる要件が揃ってこそ、所期の目的は達成されるのでしょうか……。
しかし、決して最初から輝く存在じゃ~なくても、何時かは認められる事を忘れてはならないという教訓は、殊更芸能界に顕著だと思います。
そして、その最たるものが女の子アイドルの世界かもしれません。
なにしろ昭和40年代後半からのアイドル低年齢化に伴い、テレビ番組をメインにしたオーディション企画から登場した彼女達は全員が売れっ子になれたはずもなく、それでいて残された音源や映像等々がリアルタイムのファンならずとも、我々を魅了し続けてくれるのは、大切にしたい遺産でしょう。
本日掲載したシングル盤の主役たる古賀栄子も、収録されたA面曲「夕だち日記」で昭和53(1978)年にデビューしたらしいんですが、サイケおやじは当時も今も、全く知らないアイドル歌手であり、しかし作詞:杉山政美&作曲:筒美京平、そして編曲:船山基紀が製作に関わった楽曲そのものは、どっかで必ず聴いていたはずのデジャヴなメロディとツインリードのギターがキャッチーなアレンジは、平成に入ってからではありますが、中古屋の店頭で流れて来た瞬間、サイケおやじの気持ちはひとつ!
今では、大好きな「雨の歌」のデジタルファイルに入れている次第です。
しかし、古賀栄子については、相変わらず知る所もなく、歌唱力もルックスも如何にも当時のアイドルの中では「平均」的な可愛さと思います。
おそらくはブレイクする事もなく、フェードアウトされたと思いますが、こ~ゆ~アイドルこそが、実は後々再発見され、コアなファンを集めてしまうのも、冒頭で述べたとおり、芸能界の理(?)かもしれません。
ということで、いよいよ7月だっていうのに、サイケおやじの気持ちは、なかなかスパークしません。
むしろ、今年前半に摺り減らした諸々が寿命を縮めている感じさえします……。
あ~ぁ、公私ともに、パア~~っと雨上がりを期待しております。
1979年デビュー 井上望さん(大牟田北高校出身)
1980年デビュー 甲斐智枝美さん(大牟田高校出身)
大牟田という小さな地方都市から3年連続して、女性アイドルがデビュー。しかも別々の高校から。という奇跡的なことが起こったわけですが、その先陣を切ったのが古賀栄子さんでした。残念ながらこの中では最も売れませんでしたが。