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サイケおやじの生活と音楽

不平不満もあればこそ

2022-09-14 17:28:28 | 歌謡曲

霧の灯り c/w 愛のエンジェル / 和泉雅子 (東芝)

我が国の歌謡曲は雑食性が強いので、殊更洋楽を汎用吸収した楽曲の多さについては、拙ブログでも度々述べてきたところですが、就中GSブーム期に流行ったのが、欧州クラシック風味を入れたロマンチック路線の歌謡曲で、例えばタイガースの「花の首飾り」やアダムスの「眠れる森の美女」等々、どっさりとヒット&人気曲が制作発売されていたのは、今や歴史でありましょう。

尤も、そんなこんなの流行は欧米の大衆音楽からの影響があった事は言わずもがな、ムーディ・ブルースプロコル・ハルムレフト・バンク等々のロックバンドがブレイクしていましたからねぇ~、温故知新という言葉の有用性を再認識させられてしまうわけですが…… (^^;

さて、そこで本日取り出したのは、そんな流行がド真ん中だった昭和44(1969)年2月に発売された和泉雅子のシングル盤で、収録両面2曲共に作詞:ほんだせいじ&作編曲:森岡賢一郎が手掛けた、同一風味の歌謡曲???

なにしろA面「霧の灯り」がマイナー調でミディアムテンポの曲展開にチェンバロやストリングスが象徴的に用いられた、もしも、これが歌詞を変えれば、タイガースあたりが演じても不思議ではない雰囲気が滲み出ているんですが、肝心の和泉雅子のボーカルが中途半端なアニメ声というか、あんまり歌心が伝わって来ない白々しさが、それはそれで狙いどおりなんでしょうかねぇ…… (^^;

う~ん、所謂ラララのスキャットコーラスも面映ゆいですよ (^^;

また、B面「愛のエンジェル」は、ほとんどA面「霧の灯り」と似て非なるメロディ展開で、テンポも似た様な感じなんですが、こちらは無理やりにエレキギターや強いビートを入れ込んでいながら、それが……、ちっとも成立していないというか、失礼ながら発注された仕事を「やっつけた」んでしょうか……、如何にも量産体制にあった当時の歌謡曲業界の日常を覗いてしまった気さえしますが、いかがなものでしょう (^^;

ただし、楽曲そのものは決して悪いわけじゃ~なくて、特にB面「愛のエンジェル」につていは、アレンジを練り直して、他の歌手かグループに演じさせれば、なかなか結果も残せた気がするんですよねぇ~、僭越ながら (^^;

それでも、このシングル盤は和泉雅子のファンにとって、「燃える真珠」と「小さな恋の物語」の間に出された、大切なコレクターズアイテムでありましょう。

シンプルなジャケ写デザインも、件の2枚とは異なるイイ雰囲気がありますし、やっぱり彼女はスタアだったんですよねぇ~~♪

現在は芸能界の表舞台からは遠ざかっているわけですが、仕事が来ないだけで、女優業は辞めていないと公言している和泉雅子ですから、サイケおやじは密かに、今後の彼女の同行を楽しみにしております。

ということで、本日は特段のオチもありませんが、あえて……、最近強く思っているのは、故・安倍晋三の国葬について、あれやこれやとケチをつけたり、不満をふっつけている連中の品性の無さは、それこそ情けないですよ……。

例え何であろうとも、人の葬儀に参列もしないうちから、難癖をつけるなんてのは、人間失格じゃ~ないですかねぇ~~??!?

出席しないのならば、それをわざわざ言いふらすなんて、実に故人や遺族に対して失礼な仕儀であり、また、国葬を取り止めるべきという発言にしても、無理を承知の戯言にしか聞こえないんですから、バカ丸出しって事を自覚していただきたいものです。

誰であれ、葬儀とは厳粛であるべきですし、どんなに憎らしい相手が亡くなったとて、であればこそ、黙しているのが人間の道だと、強く思っているのでした。


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