OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

あなたは本当に悪いのか…

2016-01-09 15:42:00 | Rock

悪いあなた / Linda Ronstadt (Capitol / 東芝)

世間ではベッキーの不倫騒動が、あれやこれやっ!?

サイケおやじはマスコミで報道される事ぐらいしか知りませんが、少なくともテレビ等々でソツの無い言動を見せていたベッキーにしては、失礼ながら彼女の現在の年齢を考慮しても、些か常軌を逸しなければならないほどの「愛の衝動」があったのか?

という部分に???という気分です。

そしてお約束とも言える謝罪会見にしても、自身が関わっているCMスポンサーばかりを意識したような感じが拭いきれない印象というのも、ど~なんでしょうねぇ~~。

もちろん、サイケおやじは特にベッキーのファンでもないし、彼女の芸能活動そのものについても、別に興味があったわけじゃ~ありませんから、不倫しようが、略奪結婚を目論もうが、それはそれで彼女の自由意志を否定しようとは思いません。

また、現実的には、今回のベッキーのように既婚者の男のところへ入り込んだ女は、例えば芸能界だけでも、これまでに大勢いるわけですし、一般社会じゃ~、尚更に夥しい事例があるんですから、今回はなんとなくベッキー自身、そして彼女側の関係者の保身ばかりが目立って印象に残ってしまった感じです。

つまり、サイケおやじとしては、もっとベッキーには居直って欲しかったというか、そこまでやらかしたのならば、その「愛の衝動」を貫いて欲しかったんですがねぇ……。

それが騒動になって直後から、早々と決別宣言みたいなんじゃ~、反省云々という大義名分は当然立派だとしても、今日では姦通罪なんてものは無いのですから、如何にも汚れちまった自分のイメージの回復とCMスポンサーに対する違約金のあれこれを優先させた、ビジネスライクな思惑が滲んでしまっているじゃ~ないですか。

さて、そこで発作的に聴きたくなり、思わずレコード棚を探索して針を落としたのが、リンダ・ロンシュタットが1975年に放った大ヒット、本日掲載のシングル盤A面曲「悪いあなた / You'er No Good」です。

ご存じのとおり、この歌はリンダ・ロンシュタットが十八番のカバー作品で、オリジナルシンガーは誰か? サイケおやじは勉強不足ではありますが、ベティ・エヴェレットが1960年代前半にR&Bヒットさせたバージョンが個人的に好きですし、このリンダ・ロンシュタットのカバーにおけるウエストコーストロックがど真ん中の白人ファンキーな雰囲気の良さには、何時もシビレさせられます。

あぁ~、リンダ・ロンシュタットは本当に歌が上手いですねぇ~~♪

そして、詳しくは書けませんが、歌詞の中身が如何にも愛に破れて、それでも居直るしかない女の心情というか、負け惜しみを強気に変えていこうとする健気さが感じられるので、歌手としての活動もあるベッキーには、今こそ「悪いあなた/ You'er No Good」を歌って欲しいと思うサイケおやじです。

 あなたと別れて 今は良い気分
 あなたを忘れられて 気分が良いの
 とても勉強させられたわ 傷は残ったけど
 今の私には あなたの本性が見えるのよ

 あなたは酷い男
 あなたは最低
 
 今 あなたに告げるわ
 私は私の道を行くから
 あなたのことなんて忘れるよ
 私は もう ここにいるつもりはない

まあ、こんな事を歌っていても、その歌唱からは未練や口惜しさが滲んでしまうという節回しが出来なければ、平凡な楽曲でありましょう。

そういうところが黒人ポップスの逆説的な表現のひとつであり、「悪い≒素敵」という意味合いを含んでいるとしたら、ベッキーにも堂々と歌って欲しいわけですよ。

ということで、今回の彼女の騒動に限らず、常にそ~ゆ~ものを鬼の首を取ったように報道するマスコミって、あまり尊敬しようとは思いませんねぇ~~。

なんとなく「勝てるケンカ」しかやらないという、つまりは「弱い者虐め」をやっているとしか見えないところに、マスコミの立脚証明があるとさえ思えるんですよ。

そりゃ~、ベッキーにも行儀の悪い非常識があった事は否めませんが、サイケおやじとしては、彼女がイケシャ~シャ~と愛を貫けば、マスコミだって「恥を知る」機会のひとつだった!?

今日は短慮な気分のサイケおやじであります。

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4 コメント

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そういえば (トモアキーニ)
2016-01-09 17:58:36
今回のケースとは違うかもしれませんが、関根恵子嬢が舞台をなげうって、男性の元へ行った件は、なんか「いいなぁ」って思ってしまいました。

それは今回のベッキーとは違って、スポンサーや保身とかいうものが見え隠れしなかったからかもしれません。
それにほとんど謝罪もなかったような。。。。

ずいぶん昔のことですから、事の経緯はあんまり知らないのですが。

ただ、ショーカットの関根恵子嬢はとても魅力的でした。

リンダロンシュタットと関係なくてすみません。
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我ながら・・・ゲス (アンディP)
2016-01-10 00:28:04
ひとの色恋沙汰に口を差し挟むのは野暮の極み、差し控えさせて頂きつつ、ベッキーのお相手である(報道どおりとすれば自己のバンド名顔負けの)最低男氏が、一体どんな音楽と作るのか、興味本位で聴いてみたところ・・・・、意外と良いんですね、これが。小じゃれたテイストのジャジー・ポップと申しますか。作品と人格は別個のもの、と考えるべきなのか否か。
リンダ・ロンシュタットさんといへば、来日公演のステージ、パッツン・パッツンのスパッツ風衣装で登場し、「局部が透けて見える」ことが、大きな話題になったことを思ひ出し、思わずヨダレが・・・。おっと「下衆の極み」なのは、わっちの方でござんした。
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恵子の佇まい (サイケおやじ)
2016-01-11 20:39:42
☆トモアキーニ様
コメント、ありがとうございます。

彼女、当時は「関根」でしたよねぇ~。
個人的な思いですが、彼女にはデビュー当時から内側に秘められた情熱みたいなものを覚えていたので、件の失踪事件も、さもありなん等々という気持ちでした。

ただし相手が、ねぇ~~~(苦笑)。

実は昨年末、某所で彼女を見かけましたが、落ち着きの中にもフェロモン出まくっていて、ドキドキさせられました。
正直、イイ女だと思います♪
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変転 (サイケおやじ)
2016-01-11 20:45:19
☆アンディP様
コメント、ありがとうございます。

同感です(笑)。

そういえばニューウェィヴ期のリンダって、かなりぶっ飛んだ衣装とメイクで勝負してましたですねぇ~♪
その後のスタンダード期になると、一気に保守本流という反動が、これまたニクイわけですが♪
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