■サンタが街にやって来る / Bluce Springsteen (Columbia / CBSソニー)
サイケおやじはキリスト教徒ではないので、クリスマスなんて、カンケーネェ~~!
と言きたいところなんですが、そんなストレートな天邪鬼が安易に通用するほど世間は甘くなく、むしろ……、それに甘えきっての享楽を求めてきたのがサイケおやじの本性であります (^^;
つまり、体裁の良い事ばかりを言いながら、いざっ、クリスマスパーティ等々になると、そんな浮かれた態度を見透かされ、薄かった人望を尚更に失うという悪循環が、毎年末の好例行儀となり、今日に至っているんですねぇ……(^^;
そんなわけですから、本日は堂々のクリスマスソングのご紹介ということで、ブレイクしたばかりのブルース・スプリングスティーンが、1975年12月にボストンでのステージで披露したという、楽しいクリスマスの定番曲「サンタが街にやって来る / Santa Claus Is Coming To Town」のライブバージョンをご紹介させていただきます。
ご存じのとおり、今となっては、この音源の初出は、翌年に米国内で配布されたラジオ放送用のプロモーション盤であり、それが様々なブートに収録され、ファンの間では普通に知られていたわけですが、それでもレコード会社側は、あえて企画物のオムニバスLP「イン・ハーモニー2」に公式収録し、1981年に発売した事から、ついには1985年末に出した「My Hometown」をA面に入れたシングル盤のカップリング曲として、更なる人気音源(?)になったという流れがあります。
それが我が国の場合は、おそらくは件のLP「イン・ハーモニー2」に歩調を合わせたのでしょうか、掲載したシングル盤はプロモオンリーの見本品でして、関係者に配布されたのは、1981年晩秋らしいんですが、サイケおやじが、これを入手したのは、時代も平成に入ってからの中古猟盤活動においての獲物でしたから、詳しい経緯は知る由もありませんし、音源としての個性(?)も、以前から接していたテイクと同じと思われます。
で、肝心の歌と演奏は、明らかにフィル・スペクターが1963年に制作したクリスタルズのバージョンを下敷きに、マイケル・ジャクソンが1970年頃に歌ったジャクソン5のスタジオテイクを塗した様な仕上がりで、これが実にロックの本質に根差した楽しさに満ちているあたりが、如何にも本場のクリスマス♪♪~♪
と書いてしまえば、如何にも没個性なカバー演奏?
かと思われてしまうかもしれませんが、個人的には僭越ながら、これほどブルース・スプリングスティーンの「らしさ」が全開したレコードは無いと感じるほどで、まさに上り調子だったバンドの勢い共々に、永遠のロックアンセムと認定したくなりますねぇ~~♪
ちなみに、このプロモ盤のB面には、バーブラ・ストライザンドが歌うクリスマスソングの定番「White Christmas」が収められているんですが、それは今回、そっとしておきたいとおもいます (^^;
ということで、しかし、今年も昨年同様、自粛モードの年末年始となりそうな気配、というよりも、それを当たり前とする風潮が自然になりつつある様に思いますが、皆様は如何でございましょう。
ど~せ、我々ほとんどの日本人にとってのクリスマスは、バカ騒ぎする口実であるとしたら、派手なレコードは必須の物件であり、それゆえにワンマンショウで楽しむもの、悪くはないと思っているのでした。
サンタクロォ~~スカミンインタァ~~ン♪♪~♪