OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

大晦日は夢の入り口

2012-12-31 15:44:47 | Rock

夢に消えるジュリア / Pink Floyd (EMI / 東芝)

本年も今日が最後、ふりかえれば何時もと変わらず、良くなかった事や亡くなった人の事ばかりが思い出されるサイケおやじです。

しかし決して夢を忘れたわけじゃ~なくて、自分なりの希望は持ち続けているんですよ、ささやかではありますが。

さて、そんなふうに思ってみると、新年恒例の「初夢」について、少年時代から素朴な疑問を抱き続けているんですが、「初夢」=「初めての夢」とストレートに解釈すれば、寝ている間に見るという基本に鑑みて、それは12月31日に就寝し、翌新年元旦に目覚める間までの出来事を指すのか、あるいは1月1日午後からの就寝時間中を対象とするのか?

このあたりの拘りは、まあ、ど~でもいいんでしょうが、考え始めると、それこそ夜も眠れない!?

なぁ~んていう漫才ネタになっちまいますよねぇ~。

そこで気分転換にふっと浮かんできた歌が、本日掲載のシングル盤A面曲「夢に消えるジュリア / Julia Dream」であります。

演じているピンク・フロイドは説明不要、今や歴史のプログレというジャンルを定着させた偉大なロックグループであり、それまでのサイケデリックロックや後のアシッド系サウンドをも包括した音楽性は、大ベストセラーアルバム「狂気」を語るまでもなく、存在そのものが広く浸透していると思われます。

しかし、それが高じて、最近では高級ムードミュージック、あるいは視覚的興味優先主義のステージライブ等々ばかりが喧伝され、とてもロックバンドとは言いがたい、ある種の「象徴」になってしまったのは、ちょいと残念……。

そして正直に告白すれば、サイケおやじはピンク・フロイドが苦手ではありますが、1960年代に制作発売していた楽曲の数々については、ノー文句でシビれを隠せません。

この「夢に消えるジュリア / Julia Dream」にしても、掲載シングル盤は1971年の来日記念として出されたものでありながら、本国イギリスでは既に1969年に世に出ていた、これがオリジナルはシングルオンリーのサイケデリックフォーク曲♪♪~♪

全くピンク・フロイドらしい抑揚の無いメロディ展開とアンプラグド主義のサウンド作りは、後のドラマチックな構成美からは遊離している印象でしょうが、これがまた如何にも!?!

ちなみに、その頃のメンバーは公式レコードデビュー時の中心人物だったシド・バレット(vo,g) が精神のバランス崩壊からリタイア気味だった事から、ロジャー・ウォーターズ(g,b,vo)、リック・ライト(key)、ニック・メイスン(ds)、そして新参加のデイヴ・ギルモア(g) という5人編成だったそうですが、音楽的な主導権はロジャー・ウォーターズが握っていたようで、この「夢に消えるジュリア / Julia Dream」にしても、シド・バレットの影響を滲ませつつも、実は曲を書いたのはロジャー・ウォーターズでした。

いゃ~、それしても、この儚い美しさは絶品ですよねぇ~~♪

まさに何時までも浸っていたい夢の世界だと思っています。

ということで、今年も多くの皆様のご厚情に支えられ、拙ブログもここまで継続する事が出来、心から感謝しております。

ありがとうございました。

願わくば新年こそ、夢と希望を抱ける世相になりますように!

そして皆様のご健康、ご多幸を祈念しつつ、本日はこれでお開き、来年もよろしくお願い申し上げます。

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4 コメント

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大晦日に (アンディP)
2012-12-31 17:54:17
一昨日、渋谷を本拠地とする楽器店Kさんが展開するオリジナル・ギター&ベース・ブランド、「FT」のイベントに参加して参りました。(私、このブランドの愛好者であります)。ギター・ビルダーのTさんと初めてお話出来たり、愛用者の某プロ・ミュージシャンのデモ演奏が聞けたりと、それなりに有意義なイベントだった訳ですが、「今は楽器が売れない時代だから」などと、さびしいお話もチラホラと出る始末・・・・。
今年を振り返ると、ピンクフ・ロイドの曲のように、儚い一年だったような気もします。
サイケ先輩のこのブログには、記憶を掘り起こしていただいたり、新しい発見を与えていただいたり等々、触発されることが、少なからずありました。また、これだけの長文で毎日更新されることのご苦労に頭が下がるとともに、私などの勝手なコメントに毎回親切にお返事いただいたこと、恐縮するばかりです。
どうぞ、来るべき年が、皆様にとって素晴らしい一年でありますように。心より祈念しております。
蛇足ですが。初夢については、諸説ありますが、1月2日の夜から3日の朝にかけてみる夢を指すことが、一般的だそうであります。

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明けましておめでとうございます (セブン)
2013-01-01 02:53:40
今年もよろしくお願いいたします。

youtubeで聴いてみましたが、ピンクフロイドは結構すきなんですけど、この曲は知りませんでした。

当時のロックバンドがアコギを使ってる曲で何か共通する独自なサウンドってありますよね。

なんとなくシタールっぽいというか、とりあえずリミッターとか無しで録音したような感じです。

ストーンズとかにもそんな雰囲気を感じるような。。。

ということで、たまには懐かしいアンプラグドなのも良いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=UW9kBLHqbVI
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謹賀新年 (サイケおやじ)
2013-01-01 07:35:30
☆アンディP様
こちらこそ、多くのコメント、アドバイスをいただきまして、恐縮です。

今の世相、どこも苦しいわけですが、心の豊かさと前向きな気持ちを失ってはならないと思うんですよ。
拙ブログも、あまり暗くならないように、それゆえに良かった時代の事を書いているわけでもないんですが、少なくとも私よりも年下の皆様には、これからを明るくやって欲しいとは、何時も思っている次第です。

さて、楽器ネタとしては、今年はキーボードの修練を重ねたく、密かに目論んでおりますが、どうなりますか(笑)。
ブログネタも、その関連が増えるかもしれませんが、本年も、よろしくお願い致します。
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迎春 (サイケおやじ)
2013-01-01 07:44:45
☆セブン様
新年おめでとうございます♪

旧年中は沢山のコメント&ご紹介、最高のフォローをいただきまして、感謝しております。

さて、プログレバンドのアンプラグドでは、「狂気」に続く新作をレコーディングしていたピンク・フロイドが、既成の楽器を全く使っていないという情報が懐かしい記憶です。
まあ、現実的には無理だったわけですが、いかにも「らしい」エピソードでした。

また、1960年代のピンク・フロイドはメンバー各人のテクニックよりも、バンドとしての纏まりを重視していたように思います。
それが1970年代に入っての大ブレイクに繋がり、個人的には全く理解出来ていない「ウォール」に続いたのでしょう。
企画力の勝利だったのかもしれません。
その意味で、未だバンドに拘っていた初期の音源は大好きなんですよ(微笑)。

機会があれば、ぜひともお楽しみ下さいませ。

本年もよろしくお願い致します。
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