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サイケおやじの生活と音楽

超特急はエレキで GO!

2016-06-06 17:20:06 | 歌謡曲
夢の超特急 / 青山ミチ (ポリドール)
 
ということで、昨日の続きで本日も青山ミチで、掲載したのが件の「夢の超特急」をA面に入れたシングル盤なんですが、発売されたのが昭和39(1964)年10月1日!
 
それは日本が国家的な威信を世界に披瀝した東京オリンピックの開会直前という時期であり、この歌のテーマになっている「東海道新幹線」こそが、そのシンボルのひとつでもあったという事実は今や歴史でありましょう。
 
なにしろ当時は東京~大阪間を鉄路3時間で繋ぐなんていうのは夢のような現実であり、走行試験段階から脱線転覆の危険性が真実味をもって語られていましたし、だからこそ営業運転が開始された昭和39(1964)年10月1日こそが、世界初の高速鉄道を実用化した日本のテクノロジーが勝利の凱歌!
 
そしてそこに発売されたのが、この青山ミチが歌う「夢の超特急」だったんですねぇ~~♪
 
もちろん、同様の企画は他にも様々にありましたが、ひとつ驚くべきは昨日コメントを入れていただいたラウタランカ様のフォローにもあるとおり、これは強烈無比なエレキ歌謡なんですよっ!
 
つまり、サイケおやじと同世代の皆様ならばご存じでしょうが、翌年から本格的に大ブームとなるエレキギターを全面的に前に出した音楽は、その轟音&強引な魅力が刺激的過ぎたがゆえに、若者には害悪であるとする間違った常識が広まり、例えばエレキギターを持っているだけでさえ「不良」とされた時代にあって、その直前の時期に国威発揚の成果を讃える歌にエレキとは、これ如何にっ!?
 
結論から述べさせてもらえば、あくまでも個人的な推察ではありますが、ここでの「エレキギター」は決してロック全開ではなく、なかなかジャズっぽく、それでいてバックの演奏も含め、全篇のリズム&ビートは見事にロックしているところにソウルフルな青山ミチのボーカルが乗っかっているという感じが、ロックというよりも、ジャズロックでしょう。
 
また、聞くところでは当時のスタジオセッションミュージシャンはジャズ系のプレイヤーが多かったそうですし、後年普通にエレキを象徴する「テケテケ」も、はっきりとここには出てこないあたりも、その未だ進化と発展の途上にあったサウンド作りが逆に現代では新鮮な普遍性なのかもしれません。
 
例えば真理アンヌ&西川一也が昭和41(1966)年に出した「ワイルド・パーティー」あたりと聴き比べてみるのも一興かと思います。
 
う~ん、しかしそれにしても青山ミチは何を歌っても凄いボーカリストだったという真実にシビレますねぇ~~~♪

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