OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ハニー・ジューンもよろしく

2013-05-19 15:48:32 | 歌謡曲

名づけて愛 c/w 孤独は重く / ハニー・ジューン (キングレコード)

ハニー・ジューンは韓国からの出稼ぎ歌手で、掲載のシングル盤は昭和48(1973)年に発売された、おそらくは日本におけるデビュー作と思われます。

もちろんそれは日本語で歌われ、特にA面収録の「名づけて愛」は当時、ラジオでもオンエア率の高かった歌謡フォーク調の名曲だったんですが、実はサイケおやじは彼女をその芸名から、てっきり西洋系ハーフ? と思い込んでいたんですねぇ~。

しかも楽曲を聴くかぎり、なかなか日本語のニュアンスが上手かった所為もあります。

ところが初めて接した彼女の動くお姿は、なんとっ! 朝鮮の民族衣装であるチマチョゴリを現代風にアンレンジしたような衣装を着て、おまけに「韓国代表」という肩書まで!?!

多分、それは「世界歌謡祭」における出場場面だった? と、今は推察しているのですが、とにかく親しみのある美貌というか、普通の洋服姿でもキュートな容姿と基本的な歌の実力は人気を集めていたんじゃ~ないでしょうか。

そのあたりのプロフィールは、このシングル盤ジャケット裏解説に詳しくて、日本でレコードを出す以前に韓国ではLPを20枚も出していたとか、音楽一家に生まれ育ち、15歳だった1967年に出したデビュー曲がメガヒットしたとか、前述の「世界歌謡祭」には2回出場し、何れも入賞!

という略歴があるとおり、やっぱり実力は本物でありました。

さて、そこで気になる楽曲なんですが、まずA面の「名づけて愛」は作詞:大島美恵子、作曲:落合和徳、そして編曲:ボブ佐久間が手懸けたもので、既に述べたとおり、歌謡フォークでありながら、かなりセクシーな節回しがたまりませんし、意外にソウルフルなグルーヴ感が潜むリズムアレンジが、これまた良いんですよねぇ~~♪

おまけにエレキギターの特性がモロ出しの間奏やアコースティックギターとコーラス&オーケストラのコラボも用意周到かと思います。

いゃ~、何度聴いても、昭和歌謡曲の黄金時代にどっぷり浸ってしまいますねぇ~~♪

このメロディ展開の泣きそうになるほどの黄金律♪♪~♪

一方、B面の「孤独は重く」は前年に出場した「第3回世界歌謡祭」の入賞曲ということで、作編曲は韓国人(?)のリー・ボン・ジョーとクレジットされていますが、訳詞は上原哲による日本語バージョンで、サイケおやじは件の歌謡祭で彼女がどちらの言語で歌ったのかは知る由もありませんが、とにかく如何にもという大袈裟気味のオーケストラアレンジと情熱的な彼女のボーカルスタイルが最高に融合した名曲名唱になっていますよ♪♪~♪

特にキメになっている裏声&ハイトーンボイスの絶妙の使い方は大きな魅力で、ハニー・ジューンの真骨頂じゃ~ないでしょうか。

ということで、彼女もまた我国で大ブレイクする前に韓国へ帰ってしまったんですが、日本で作られたレコードは本当に秀逸なものばかりで、他にも「再会の街 c/w あなただけを」という両面ソウルフルなソフトロック歌謡の傑作シングル盤は要注意!

彼女は本当に歌が上手いですよっ!

しかしサイケおやじは、そっちをガタボロのジャケ無しプロモ盤でしか持っておらず、長年探索の対象にしているブツなのが現状ですから、とにかくハニー・ジューンの日本制作音源を集成したCD復刻を強く願い続けているのでした。

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