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サイケおやじの生活と音楽

歌謡曲だよ! 芹洋子

2022-07-27 17:22:01 | 歌謡曲

樹氷のように飾れたら c/w 暑い砂にまみれて / 芹洋子 (日本ビクター)

今となっては「芹洋子」=「四季の歌」という公式が認定されているほど、彼女の清涼にして親しみのある歌声は我々の耳に馴染んでおりますので、歌謡曲ジャンルでの活動が、それほど知られていないのは些か残念に思っております。

そりゃ~確かに、芹洋子が聞かせてくれる歌謡フォークや童謡、あるいは「みんなのうた」的な人畜無害でハートウォームな歌の世界は唯一無二の素晴らしさでしょうし、それについてはサイケおやじも吝かでない気持ちではありますが、だからこそ、「芹洋子の歌謡曲」が愛おしいのが天邪鬼な偏愛というところです (^^;

で、本日掲載したのは、芹洋子が芸能界へ公式デビュー初期という、昭和45(1970)年6月に発売されたシングル盤で、とにかく収録A面曲「樹氷のように飾れたら」は作詞:佐伯孝夫&作曲:鈴木庸一が提供したミディアムテンポの典型的な歌謡曲なんですが、もちろん彼女が持ち前のハイトーンボイスを存分に披露するとはいえ、その歌謡世界には幾分ベタベタした恋愛模様が仕込まれているもんですから、その節回しにはフェロモン系のブレスや泣きが滲むコブシが用いられているという、全く我々が知っている芹洋子からは想像し難い仕上がりなんですねぇ~~♪

小谷充のアレンジにしても、他の女性歌手が演じてもイケるが如き俗っぽさがあって、サイケおやじは好きなんですよ (^^♪

そして尚更に驚かされるのが、同じ制作スタッフのクレジットが確認出来る収録B面曲「暑い砂にまみれて」でして、これが……、なんとっ!?!

ミディアムテンポの典型的なポップス歌謡というのは普通なんですが、それを芹洋子がアルトボイスで歌っているという、サイケおやじは最初、これに針を落とした時、別人のトラックが入っているのかっ!?

なぁ~んて思い込んでしまったほどで、このあたりは実際に皆様にも聴いていただくしかないとは思うんですが、おまけに随所で披露されるセクシーな節回しが、これまた実にイイ味出しまくりなんですねぇ~~ (^^♪

残念ながらというか、もちろんと申しましょうか、このシングル盤は当時、ほとんどヒットしなかったと記憶していますし、サイケおやじにしても完全に後追いの中古ゲットによる猟盤ですので、この頃の芹洋子が、どんなふうに活動し、ライブギグをやっていたかは知る由も無く、好奇心だけが増大するばかり (^^;

実は知人からプレゼントされたカセットコピーしか所有していないんですが、初期の芹洋子には「夢見るくちびる」という素敵なポップス演歌の音源もありまして、その収録盤も探索中なんですが、なかなか良い出会いがありません。

毎度の事ではありますが、願わくば、芹洋子の歌謡曲ジャンルでの活動を集成した復刻を強く望むばかりでございます <(_ _)>

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