OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

竹越ひろ子の押しまくり歌唱が好き

2015-01-17 14:47:55 | 歌謡曲

■東京ながれもの / 竹越ひろ子 (キングレコード)

例によってサイケおやじの勘違いと思い込みかもしませんが、和製ソウルシンガーのひとりが本日掲載のシングル盤A面曲「東京ながれもの」を昭和40(1965)年からの大ヒットロングセラーにしている竹越ひろ子です。

なにしろ、その歌いっぷりが所謂ドスの効いた声質と洋楽っぽい節回しに顕著で、一度聴いたら忘れられない強い印象になるんですよ。

実はこの「東京ながれもの」、ご存じのとおり、渡哲也が自ら主演した同名映画(日活・鈴木清順監督)の主題歌として、本人のレコードもヒットしたという競作盤でありながら、朴訥な味わいの渡哲也のバージョンとは異なる押しの強さが、まさに竹腰ひろ子の魅力の一端かと思うばかりです。

ちなみに楽曲そのもののメロディーは作者不詳という伝承歌のようですが、竹越ひろ子のバージョンは作詞:永井ひろし&編曲:桜田誠一というスタッフで作られ、これまでに他にも大勢の歌手や映画スタアによってレコーディングされてきた「東京ながれもの」の定番スタイルを築いた仕上がりになっているようです。

また、後に知った事ではありますが、竹越ひろ子のキャリア初期には力道山の経営していたナイトクラブでの専属歌手時代があり、歌っていたのはジャズのスタンダードな歌物曲だったそうですから、既に述べたようにサイケおやじが感じた洋楽フィーリングは、その頃に培われたものなのかもしれません。

そして独特のコブシ回しの妙が、これまた彼女を忘れられない存在にしている要点としては、我が国の民謡や演歌の本質が滲んでいるような気がします。

ということで、幸運なことにサイケおやじは昭和50年代後半のある日、竹越ひろ子のライブステージに接したことがあって、その時には歌謡曲以外にもオールディズの日本語歌詞バージョン等々も披露してくれたんですが、本当にグッと惹きつけられました。

今はどうされているのか、サイケおやじには知る由もありませんが、竹越ひろ子の残した音源も集大成される事を強く望みながら、この文章を綴っているのでした。

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