■Charlie Is My Darling / The Rolling Stones (Universal = BD & DVD + CD, EP, etc.)
しぶとく続いているストーンズのアーカイヴ商法の中でも、何故か粗略に扱われていた感も強いブライアン・ジョーンズ期、つまり1960年代物がようやくスタートしたようです。
それも貴重な映像作品となっていた1965年制作の「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」が、未発表映像&音源を追加しての新規リマスターで登場となれば、ファンならずとも、これは感涙して鑑賞する他はありません。
と、またまた本日も独断と偏見の力んだ書き出しになっていますが、しかし予告篇を見る限りにおいても、画質はこれまでのブートやブートまがいの疑似公式版「Rolling With The Stones」よりは、ずぅ~~っと向上しているんですから、相対的に内容は保証付きと確信しています。
で、肝心の中身については、まず本篇の記録フィルム「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」が既に述べたとおり、1965年9月の英国巡業の中で、ストーンズがアイルランドに出かけた2日間をメインにしたドキュメント映像になっていますが、特に興味深いのはリーダーだった故ブライアン・ジョーンズのインタビューでしょう。
今となっては、ブライアン・ジョーンズ=不良バンドイメージで売っていたストーンズの顔!? そんな位置付けで評価される事も多いと思われますが、ここでは意外なほど冷静な視点でバンドを取り巻く様々な状況、そして今後の展望(?)を語っているのは、さもありなんでしょうか。
また宿泊先でのメンバーのホノボノ感と狂熱するファンの様子が絶妙のコントラストで撮られている事も、なかなか面白いところだと思います。
もちろん、1960年代ファッションのあれこれも楽しいところ♪♪~♪
監督したピーター・ホワイトヘッドにしても、意想外の結果が残せたんじゃ~ないでしょうか。
ちなみにオリジナル本篇は約1時間弱と言われていますが、サイケおやじは公式上映を観たことがありませんし、1970年代の我国で流行ったフィルムコンサートなぁ~んていう催しで上映されていたのは、本作品の断片がほとんどだったそうですから、前述した「Rolling With The Stones」で観た内容と今回の新規発売版が、どのように異なっているのかは想像の域を出ず、それゆえに期待も高まっているわけです。
さて、そこで気になる演奏シーンや使われたストーンズの楽曲については、「Satisfaction」「The Last Time」「I'm Alright」「Heart Of Stone」等々が前述した「Rolling With The Stones」で確認出来たのですが、その他にもストーンズのバージョンでは無い、所謂カパーバージョンがダビングされていた部分もあり、それが今回はど~なっているのかも興味津々!
すると現在までの情報では、新発見された未編集のライプソースやセッション風景等々が相当に追加されるとの事で、以下に復刻の本命盤とされる「スーパー・デラックス・エディション」の内容を記しておきます。
※DVD&BD:映画本篇映像で、それぞれが単品発売もされるそうです。
※CD#1:本篇サウンドトラック音源
01 Play With Fire / The Aranbee Pop Symphony Orch.
02 Heart Of Stone / The Rolling Stones
03 Who Do You Like In The Group? / Peter Whitehead & Fans
04 The Last Time (Live) / The Rolling Stones
05 Time Is On My Side (Live) / The Rolling Stones
06 I´m Alright (Live) / The Rolling Stones
07 The Next House We'll Turn The Screaming Down
/ Andrew Loog Oldham & Priest
08 Theme For A Rolling Stone / The Andrew Oldham Orch.
09 Nice Tea / The Rolling Stones & Andrew Loog Oldham
10 Maybe It's Because I'm A Londoner / ALO Productions
11 Play With Fire / The Rolling Stones
12 Tell Me / Mick Jagger, Keith Richards & Andrew Oldham
13 Heart Of Stone / The Andrew Oldham Orch.
14 Are You Going To The Show Tonight? / Peter Whitehead & Fans
15 Everybody Needs Somebody To Love (Live) / The Rolling Stones
16 Pain In My Heart (Live) / The Rolling Stones
17 Blue Turns To Grey - The Andrew Oldham Orch.
18 Subconsciously Supernatural / Mick Jagger & Andrew Oldham
19 Satisfaction / The Andrew Oldham Orch.
20 The Moon In June - Mick Jagger
21 Satisfaction (Live) / The Rolling Stones
22 Going Home / The Rolling Stones
※CD#2&10寸アナログ盤:ライプ・イン・イグランド 1965
01 We Want The Stones
02 Everybody Needs Somebody To Love
03 Pain In My Heart
04 Down The Road Apiece ★
05 Time Is On My Side
06 I'm Alright
07 Off The Hook ★
08 Charlie's Intro to Little Red Rooster
09 Little Red Rooster ★
10 Route 66
11 I'm Moving On
12 The Last Time ★
13 Everybody Needs Somebody To Love (Finale) ★
さて、これが今回の大目玉!
なんとっ! 同時期の1965年3月に敢行された英国巡業からのライプ音源がCDとアナログ盤でオマケにされるんですが、驚愕なのは★印の未発表演奏が追加されている事です♪♪~♪
もちろん、皆様がご存じのとおり、ここに用いられている音源はリアルタイムのイギリス盤EP「ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット!」やアメリカ盤LP「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」や「デッセンバーズ・チルドレン」等々で既発のトラックもありますが、それでもここまで纏められるとなれば、リミックスに関する諸問題やレコーディングデータの開示も含めて、これが非常な楽しみの極みつきです。
ということで、こんなに熱い復刻は快挙だと思います。
また、件のデラックス・エディションには、当時の巡業ポスターのレプリカや未発表写真を掲載した42頁のハードカバー(?)本、新聞コラムや雑誌記事の切り抜きコピー等々のオマケも付属が予定されているんですねぇ~♪
まあ、正直言えば、映像部分はDVDかBDのどっちかひとつでもOKとは思いますが、あえてストーンズにお金を払う以上、ここは素直な気持が大切なのでしょう。
そして発売予定日は日本盤が11月7日!
価格を考慮すれば輸入盤でも……、と思いがちですが、やはりドキュメント映像でのインタビューや会話のパートがありますから、きっちり日本語字幕は欲しいところです。
同時に堪能(?)していただきたいのが、本当に若かった頃のストーンズの実態で、今では貫録のメンバーも当時は驚くほどピュアであったとか、巡業中の和気藹々なムード等々は、失われてしまったがゆえに輝く、まさに時の魔法のようなものでしょう。
うむ、税込15,800円は覚悟の出費です!
ネット通販ならば、もう少し安く買えるはずですから、ぜひともお楽しみ下さいませ。
あぁ~、とっても楽しみです♪♪~♪
ま、ミス・オーデル自身も、ロック業界を彷徨いながら、スターから無名までをお相手に、奔放な性生活を楽しんだお方のようですが。
ちなみに同著では、ジョージ、エリック(クラプトン)共に、女たらしの好きものであることが暴露されてますが、対比的に、前者は愛すべき人物、後者は実にイヤな奴として描かれています。これはオデールの友人でもあるパティ・ボイドの自伝でも、同様なトーンでの記述がありますので、おそらく事実かと思われます。最近の紳士然としたEC氏からは、ちょっと想像しにくいところです。
コメントありがとうございます。
それでもミックは律義なところはありますよね。
ストーンズで女癖の悪いのはビル・ワイマンと言われていますが、プロモーションで初来日した時も片っ端からやりまくっていたそうですよ(笑)。
人はそれぞれが「弱さ」を持っているのが普通であって、クラプトンも同じだと思うんですよ。酒や悪いクスリに溺れ、バンドメンバーに酷い仕打ちをやらかし、因果応報の人生でしょう。
そして他人から公に「嫌な奴」と言われるほど、ツライ事はありません。
外側からは知りえない内幕は、幻滅と擁護の両方向に作用すると思っています。
記念ライブの映像が出てきました。
http://amass.jp/14196
皆さん、70歳近くにはとても見えません。
負けずに頑張らねば、と思う師走です。
コメント&ご紹介、ありがとうございます。
ストーンズの凄さは旧メンバーのミック・テイラー以外は、見た感じのルックスが若い頃と変わらない印象という事もありますよねぇ~。
だから往年のヒット曲やっても、リアルタイム感があるように思います。
そういう人に私はなりたいっ!
インタビュアーにオリジナルナンバーですか?と聞かれて
ブライアンが日本語で答えてるっぽい感じです(。・w・。 ) ププッ
.http://www.youtube.com/watch?v=F5_mN4B5lL4
はじまってすぐの0.05ぐらいのトコですよ。
コメント&ご紹介、ニンマリと感謝です。
ブライアンはマジか、オトボケか?
その境界が不明な人でもありましたが……。
ストーンズのメンバーは本当は育ちが良い人ばっかりだったそうですよ。
逆にビートルズは庶民モロ出しで、実相は分からないものですね。