OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

クールな男の独白には憧れてしまう

2021-01-09 19:57:21 | 歌謡曲

茅ヶ崎心中 / 藤竜也 (RCA)

男の「カッコ良さ」のひとつに「シブさ」があるとすれば、素晴らしい「お手本」が藤竜也かもしれません。

皆様ご存知のとおり、藤竜也は日活ニューアクション路線の諸作において印象的な名演を多く残した、所謂カッコイイ役者なんですが、それは決して派手じゃ~なく、むしろ内省的なクールさを滲ませつつ、汚れ役や敵役を演じても、なかなか一筋縄では括れない個性を発揮していた様に思います。

それが一躍ブレイクしたのは、なんとっ!

映画本篇ではなく、人気テレビドラマ「時間ですよ(TBS)」に昭和48(1973)年から登場し、劇中で演じたニヒルな謎の男・風間だった事は言わずもがな、独白的なセリフやボソボソした会話が逆説的に目立ってしまうという、正に「カッコ悪い事がカッコイイ」という日活ニューアクションの基本姿勢を貫いていたのは流石でありました。

そして、その勢い(?)で昭和49(1974)年に出したシングル曲「花一輪」がヒットしての歌手デビューは必然だったわけです。

ちなみに藤竜也の起用は件の「時間ですよ」のプロデューサーだった久世光彦の一存だったそうですが、その慧眼があればこそ、前述の歌手デビューヒット「花一輪」の作詞も、小谷夏名義で久世光彦が書いたものでした。

さて、そこで本日掲載したのは、その小谷夏=久世光彦が作詞、加えて曲:彩木雅夫&編曲:あかのたちおが参画した畢生のシングル曲「茅ヶ崎心中」をA面に入れたシングル盤で、発売されたのは昭和50(1975)年だったんですが、今ではジャケットのイラストが横尾忠則という事で世界的なコレクターズアイテムになっているとかっ!?

しかし、サイケおやじとしては、アコースティックギターやエレピが印象的に用いられたオシャレ系アレンジの附された湿っぽいメロディで哀しい独白を演じる藤竜也のカッコイィ~~存在感にシビレてしまうわけで、もちろん、歌よりもセリフの世界を堪能出来るという仕掛けが見事♪♪~♪

あぁ~~、こんなにシブイ男になれたらな冥利と思う他はありませんよねぇ~~(^^;

ということで、藤竜也と云えば例の「愛のコリーダ」出演もありますが、レコードの世界でも忘れ難い活躍は再評価を強く望むところです。

う~ん、カッコワリ~~自分の生き様や存在が……。

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