OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ブルース&ブルースロックに殉じたジョン・メイオール

2024-07-26 17:29:55 | 追悼

The Blues Alone / John Mayall (Decca)

   A-1 Brand New Start
   A-2 Please Don't Tell
   A-3 Down The Line
   A-4 Sonny Boy Blow
   A-5 Marsha's Mood
   A-6 No More Tears
   B-1 Catch That Train
   B-2 Cancelling Out
   B-3 Harp Man
   B-4 Brown Sugar
   B-5 Broken Wings
   B-6 Don't Kick Me

英国ブルースロック創成期から活躍した大御所ジョン・メイオールの訃報に接しました。

説明不要とは思いますが、故人のバックバンドたるブルースブレイカーズにはエリック・クラプトンピーター・グリーンミック・テイラーという、ブリティッシュロックを全盛期に導いた偉大なギタリストが去来した事から、その師匠格として尊敬を集めながら、同時に自らの音楽性が過小評価されていた感が無きにしもあらず……。

実際、ジョン・メイオールと云えば、前述した3人のギタリストの他にも、後にフリートウッド・マックをピーター・グリーンと共に立ち上げたジョン・マクヴィー(b) やミック・フリートウッド(ds)、エリック・クラプトンと共に爆発的な人気と功績を残したクリームのジャック・ブルース(b)、職人肌のプレイヤーだったエインズレー・ダンパー(ds) やキーフ・ハートリー(ds)、ジョン・ハインズマン(ds) 等々、あまりにも有名なプレイヤーを起用し、世に出していましたからねぇ~~、それゆえの反動も確かにあったと思えば、1967年に制作発表した本日掲載のLP「ブルース・アローン」の味わい深さも、なかなか侮れないと思っております。

なにしろ、アルバムタイトルどおり、故人がギター、ベース、ピアノ、オルガン、ハーモニカ、ドラムス等々を多重録音した演奏パートをバックに縦横に歌いまくったセルフリーダー作であり、収録楽曲も、まあ……、どっかで聞いた事があるみたいなところはあろうとも、その自作自演の強みを活かした仕上がりは、ブルースとブルースロックへの愛がみっちり詰まった滋味溢れる裏名盤じゃ~ないでしょうか。

正直、サイケおやじは最初、前述した大物プレイヤーが参加していないので、あまんり期待して聴いたわけではありませんでしたが、一旦針を落としたが最後、ハナからケツまでグッと惹き込まれてしまいましたですねぇ~~ (^^♪

ちなみに、演奏パートは正確には約半数のトラックでキーフ・ハートリー(ds) が助っ人参加してはいるんですが、ソンナノカンケ~ネェ~~!?

―― とばかりに歌い、演奏する故人のブルースロック魂は本物であり、ブルースに対する愛の深さみたいなものを感じてしまうんですよ、サイケおやじは (^^♪

極言すれば、何かしら嬉々としてやっている雰囲気が滲み出た作品集という気さえしております (^^♪

ということで、ジョン・メイオールについてはサイケおやじが稚拙な筆を弄するまでもなく、とにかくも残してくれた多くの音源や映像を楽しむ事によって、自ずと尊崇の念が沸き上がるのであれば、それが故人への供養にもなるんじゃ~なかろうか……。

あまりにもご都合主義の追悼文ではありますが、今は衷心よりご冥福を祈念するばかり……。

ジョン・メイオール、永遠なれっ!

合掌。

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