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サイケおやじの生活と音楽

追悼:キラー・カーン

2023-12-30 17:34:19 | 追悼

年の瀬に、キラー・カーンが逝った……。

そんな……、とても信じられない訃報に接し、本日は絶句です……。

また、最近は人気力士・寺尾=錣山親方や実力派プロレスラーとして活躍した木戸修の訃報が続いていた事も気を滅入らせるわけで……。

とはいえ、サイケおやじとしては追悼の意を記せずにはいられません。

そ~です、日本人でありながら、モンゴル人ギミックのプロレスラーとして全米で大暴れしたキラー・カーンの存在は、この先、百年・二百年経ってもプロレスという文化が語られる時、必ずや挙がる名前でありましょう。

それは大巨人として最強のプロレスラーだったアンドレ・ザ・ジャイアントの足を折ったという、これぞっ!

悪役プロレスラーとしての勲章と実力を世に知らしめた事件ばかりではなく、大相撲からプロレスに転向して以来、日本プロレス~新日本プロレスで培ったシュートの実力と天性の巨体で表現するパフォーマンスの絶妙のバランス、そして言うまでもなく、怖いルックスと佇まいがあればこそ、殊更アメリカのプロレス界では常にトップの人気を誇り、観客を大ヒートさせていた実績は不滅!

サイケおやじは幸運にも、そ~した全盛期のキラー・カーンのアメリカにおける試合を幾つか生観戦出来たんですが、その会場・観客の熱気は物凄く、中には本当にキラー・カーンを殺害しようとしてナイフや猟銃を携えていた馬鹿野郎も散見されるほどでした。

もちろん、そんなキラー・カーンの試合はド迫力で、爆裂モンゴリアンチョップに説得力抜群のニードロップは余人の真似出来る必殺技ではありませんし、丈夫な肉体を活かした危険な受け身もヒールレスラーの証でありました。

あの前田日明でさえ、一目置いていたほどなんですよ。

ところが、本人は所謂「人が良い」性格というか、他人に利用されてしまった事が度々あったらしく、莫大なギャラのピンハネや仲間と思っていたレスラーの裏切り、組織の中の非情等々に翻弄されていた事も今では公然の秘密?

そんなこんなが重なり、また諸々の事情から、まだまだ全盛期であった昭和62(1987)年に引退!?!

以降は飲食業・タレント業等々に専念し、プロレス界には絶対に復帰しないという決意を実行していたのは、様々なトラブルにも流されなかったキラー・カーンの男の道だった様に思います。

報道によれば昨日、自身が経営する飲食店内で倒れ、そのまま急逝されたとの事……。

キラー・カーンの試合映像は今でもネットで多数観戦出来ますし、容貌とは幾分懸け離れたハイトーンボイスで聴かせる歌の上手さ、そして何よりも、人を楽しませる事に徹していた人生こそが、キラー・カーンの生き様であったんじゃ~ないでしょうか。

キラー・カーン、どうぞ安らかに……。

サイケおやじはキラー・カーンを忘れませんっ!

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