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サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-104:森村美沙 ~ この名曲をありがとう

2022-09-18 17:32:36 | 歌謡曲

おんな道 / 森村美沙 (RCA / ビクター)

特段のヒットには至らずとも、長年様々な歌手によって歌い継がれ、刷り込まれている名曲の夥しさは言わずもがな、例えば本日掲載のシングル盤A面に収録された浜圭介の作詞作曲による「おんな道」は、その曲名は知らずとも、歌謡曲ファンならば、一度ならず耳にした事があるにちがいない、これが哀切盛り場演歌の決定版かと思います。

実は、この「おんな道」は、売れない歌手時代の浜圭介が「浜真二」の芸名で昭和45(1970)年に出した自作自演のシングル曲だったんですが、残念ながら……。

しかし、やはり業界では名曲としての支持が高かったらしく、今日まで幾つかのカバーバージョンが制作されていますし、正式にレコーディングしてはいなくとも、ステージでの持ち歌にしているグループや歌手は相当に多く、近年では神野美伽が十八番にしておりますし、確か以前には藤圭子や八代亜紀、日吉ミミ等々の大物歌手もステージでの演目に入れていたと記憶しているんですが、そこで本日ご紹介するのは、サイケおやじにとっては「この人」シリーズに分類するしかない森村美沙が昭和48(1973)に出した、これがグッとディープな仕上がりという人気バージョン (^^♪

――と、思っているのはサイケおやじだけかもしれませんが、ここではイントロからソプラノサックスやギターを演歌王道の手法で用いた竜崎孝路のアレンジにも安定感がありますから、森村美沙の歌いっぷりにも落ち着きと芝居っ気が程好く発揮され、やるせい歌謡世界とマイナー調の曲メロを活かしきった節回しが冴えまくりなんですねぇ~~♪

正直、彼女は藤圭子フォロワーかもしれませんが、サビからの熱気を滲ませた歌唱力は、好きな人には好き! としか言えないんですよ (^^♪

それでも冒頭で述べたとおり、結局は森村美沙のバージョンもヒットしたとは言い難く、この掲載盤にしても、白抜きレーベルの見本盤を中古ゲットしたのが本当のところではありますが、楽曲そのものは知っていたので、この仕上がりの良さは嬉しかったですねぇ~♪

そして森村美沙の他の音源も探索はしているのですが、もしかしたら、これっきり……?

まあ……、だからこそ、この1枚を必要以上に愛聴してしまうのも、これまたサイケおやじの本性というわけです (^^;

ということで、今日では巨匠の浜圭介も下積み時代の苦労があればこそ、人の心に染み入る歌も作れるというのは短絡過ぎるとは思いますが、決して発表した楽曲の全てがヒットしていたはずもなく、これからは、むしろ埋もれた名曲の数々の再発見が望まれるんじゃ~ないでしょうか。

個人的には山本譲二が歌手の駆け出し時代、「伊達春樹」として吹き込んだ公式デビューのシングル曲「夜霧のあなた」が、大好きなんですよ (^^♪

そして、もちろん、浜圭介が様々な芸名で吹き込んできた自身の音源も、纏まった復刻を期待しているのでした。


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