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サイケおやじの生活と音楽

小柳ルミ子の歌と巨乳と演技力

2012-07-04 15:31:07 | 歌謡曲

京のにわか雨 / 小柳ルミ子 (ワーナーパイオニア)

年々歳々、時は流れ、人は齢を重ねるのが諸行無常のこの世の理……。

それを哀しいと思いつめるか、あるいは人生の味わいと感じるかは、それこそ十人十色でしょう。

そして例えばそれを自己検証する時、長いキャリアの歌手とか女優とか、とにかく自分のこれまでを重ね合わせる対象として、憧れのスタアを思い起こす事も珍しくないと思います。

平たく言えば、ふっと懐かしい歌が流れてきた時、あぁ、あの頃の自分は……云々と感慨に耽るのも良し、思い出したくも無い! と耳を塞ぐのも悪い事ではありません。そういう行為そのものが、やっぱり人生に深みをもたらしてくれるような気がしています。

さて、そこで本日のご紹介は、本年めでたく還暦を迎えられたという小柳ルミ子が人気上昇中だった昭和47(1972)年に出した大ヒット「京のにわか雨」で、所謂流行歌では定番のご当地ソング♪♪~♪

そして皆様既にご推察のとおり、これは京都の観光バスガイドさんが当時は必ず歌わなければならなかったという、必須の持ちネタになっていましたから、必然的に練習も要求されていたのでしょう。

実は学生時代、ある事情から京都周辺で働くバスガイドの養成講座みたいなプロジェクトを手伝った時、当時のバンド仲間とこの歌を含む数曲で練習の伴奏をやらされた思い出が、サイケおやじには強く残っています。

まあ、その頃はカラオケなんていう文明の利器はしっかり普及していませんでしたからねぇ~、そういうバイトもあったわけですが、所詮は歌謡曲の伴奏ですし、それが練習の場であったことから、同じ事を何度もやらされた揚げ句、こっちが下手だから歌が上手くいかないとか、散々文句を言われ、さらにそんなバイトに誘ったバンド仲間からも顰蹙の嵐……。

有ったとは決して言えない人望をさらに失うというテイタラクでした。

ただし楽曲そのものは小柳ルミ子の中では最高に好きな歌で、流石は作詞:なかにし礼、作曲:平尾昌晃のヒットメーカーコンビが、如何にも当時の洋楽歌謡保守本流のピート感を大切にした作風は、今も見事に輝いていますねぇ~♪

しかもイントロがシタールのようでもあり、琴の音色でもあるような絶妙の響きで奏でられ、また隙間の無いストリングスやハードドライヴなリズム隊の存在は、なにか当時流行のベンチャーズ歌謡を強く意識していたのでしょうか?

告白すれば前述した伴奏をやっていた時も、この「京のにわか雨」が一番楽しく出来ましたですよ、個人的には♪♪~♪

ちなみに歌っている小柳ルミ子については説明不要だとは思いますが、昭和46(1971)年に「わたしの城下町」のデビューメガヒットから忽ち歌謡界のスタアとなって、同時期に活躍した南沙織や天地真理と新・三人娘と称されたアイドルでもありましたが、その芸能的な実力は決して歌だけでは無く、ダンスや女優としての演技力も秀逸でしたねぇ~♪

中でも昭和58(1983)年に公開された「白蛇抄」でのヌードも披露する演技は圧巻で、日本アカデミー賞も獲得していますが、この頃から小柳ルミ子=巨乳という実態がますますの人気を呼ぶ事になったと記憶しています。

なにしろ同年末に発売された写真集が、乳首モロ出しのカットも含め、巨乳とバランスの良い肢体の魅力を存分に見せてくれたんですから、これまた大いに評判となりましたですねぇ~♪

もちろん歌手としても、その頃は絶好調で、「お久ぶりね」や「今さらジロー」の連発大ヒットは、現在でもカラオケの定番でしょう。

今となっては、その後の諸事情もあり、ちょいと第一線から離れている感が無きにしもあらずなんですが、まだまだ幾らでも花を咲かせる魅力と実力を持っているのが、小柳ルミ子という存在です。

願わくば、最近はあまり歌うことも少ないと思われる「京のにわか雨」の生歌を聴かせて欲しいですねぇ~。

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