OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

可愛かずみを忘れたことはない

2013-08-08 14:26:12 | 歌謡曲

星屑のシネマ c/w 遠い約束 / 可愛かずみ (CBSソニー)

スレンダーな美女と言えば、可愛かずみも決して忘れられず、今も彼女の事を想うと……、気持が苦しくなるのはサイケおやじだけではないはずです。

ご存じのとおり、彼女が我々の前に現れたのは昭和57(1982)年、渡辺護監督による日活ロマンポルノ「セーラー服色情飼育」に主演しての銀幕でありましたが、実はその封切公開前から、成人映画ファンの間ではちょいとした噂の新しいスタア女優として注目されており、不肖サイケおやじも、その方面からの情報、そして雑誌やスポーツ紙の芸能欄等々で、可愛かずみに会える人を楽しみにしていました。

なにしろ彼女は愛くるしい面立ちにスレンダーな肢体、それでいて豊かな乳と品格さえ感じられる乳首の存在、さらには明るさの中に微妙に秘められた翳りが、なんとも魅力ですからねぇ~~~♪

ただし前述した「セーラー服色情飼育」における可愛かずみは、渡辺護監督の成人映画作品としては、些か優しい扱いになっており、後追い鑑賞では、その過大な期待は裏切られるかもしれません。

しかし当時の成人映画は、まだまだ背徳性が強く残っており、一方では特にロマンポルノ出身の東てる美や三保純が裏アイドル的なところから、大きく表舞台で飛躍していた事もあり、可愛かずみも、一般的な偏見よりは、演技力も含めた彼女ならでは個性が広く人気を集めていくのです。

もちろんロマンポルノ出演は、件の1本だけという真相は言うまでもありません。

リアルタイムを過ごされた皆様であれば、彼女がテレビではバラエティやドラマに登場し、時に明るく、また必要とあらば、あえて媚を売るような仕草や演技を見せてくれた事を覚えていらっしゃるでしょう。

そして当時のアイドルであれば、これまたレコードデビューも必須であり、昭和59(1984)年には最初のシングル曲「春感ムスメ」を見事にヒットさせ、いよいよスタア街道を順調に邁進していたのですが……。

数回の自殺未遂騒動から、ついにはあの悲劇です。

その経緯や詳細については、とてもサイケおやじは、ここに記す気持になれません。

ど~しても知りたいという皆様であれば、ネット時代の今日、簡単に情報がご覧になれるはずです。

しかし現実は現実として、ストレートに受け入れるのがファンの義務でもあります。

また、数冊残された彼女の写真集は凄いプレミア物件でもあり、出演映画の中には仕上がりはイマイチとはいえ、日活80周年記念の「女猫」という一般作品の主役という輝かしい1本もあるのです。

さて、そこで掲載したのは昭和60(1985)年夏に発売された彼女の最後のシングル盤で、A面「星屑のシネマ」は作詞:岡田冨美子&作曲:水谷公生が書いた、これがなかなか当時流行のシンセ系サウンドによる、スパニッシュモードの歌謡曲であり、軽く歌っているようで、実は上手いボーカルを聞かせる可愛かずみの演技力(!)が秀逸♪♪~♪

あぁ、デジタルサウンドの中に埋没する彼女の歌声が愛おしい!

ですから、その意味ではB面「遠い約束」が同じソングライターコンビの作品でありながら、最高に泣きそうになる抒情派歌謡フォーク調のスローな仕上がりなっているは、たまりませんねぇ~~~♪

もう、何度聴いても、サイケおやじは、その歌詞と曲メロ、彼女ならではの、せつない歌唱に涙を抑えきれません。

もちろん儚い表情を見せる、ジャケ写の彼女のポートレイトも含め、既に述べた、悲しすぎる彼女の最期を知ってみれば、尚更です……。

極言すれば、この「遠い約束」を聴いて、一緒に泣いてくれるのが同志、と思うばかりなんですよ。

ということで、今日はもう、何も書けなくなってしまいました。

ただただ、皆様には可愛かずみの歌を聴いていただきたい、そんな一心であります。

サイケおやじは、彼女の事、忘れません。

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