■The Essential Astrud Gilberto (Verve / Polydor)
A-1 The Girl From Ipanema
A-2 Meditation
A-3 O Morro Nao Tem Vez
A-4 Corcovado
A-5 A Certain Smile
A-6 Beach Samba (Bossa Na Praia)
A-7 Agua De Beber
A-8 Goodbye Sadness
B-1 Take Me To Aruanda
B-2 Bim-Bom
B-3 So Nice (Summer Samba)
B-4 One Note Samba
B-5 O Ganso
B-6 Tristeza
B-7 Fly Me To The Moon
B-8 It Might As Well Be Spring
B-9 Manha De Carnival
ボサノバの歌姫として世界中で人気を集めたアストラッド・ジルベルトの訃報に接しました。
良く知られているとおり、彼女はブラジルのモダンジャズとも云うべきボサノバを創成したジョアン・ジルベルトの妻として、1963年にアメリカでモダンジャズの巨匠たるスタン・ゲッツと共演レコーディングした「イパネマの娘 / The Girl From Ipanema」が翌年に大ヒットとなり、忽ち世界を席巻するスタアになったわけですが、もちろん彼女はドイツ系ブラジル人でありながら、英語の歌詞で件のヒット曲を歌っていた所為もあり、本国では大きな人気は集められなかったのは歴史的事実でありましょう。
しかし、「ボサノバ」という素敵な音楽が世界に伝播していった大きな要因のひとつに彼女のクールでアンニュイな歌声があった事は確かだと思いますし、人妻でありながら、そのキュートなルックスと佇まいが、これまた人気を集めていたと思うのは、決してサイケおやじの独断と偏見ではないと思うんですが、いかがなものでしょう。
さて、そこで本日掲載したのは、1984年頃にイギリスで発売された彼女のベストアルバムなんですが、これが最高に魅力的なのは、やっぱり一目瞭然!
このジャケ写の程好くエロっぽく、愛くるしい佇まいを見せてくれるアストラッド・ジルベルトの魅力を活かしきったデザインなんですよねぇ~~ (^^♪
肝心の収録曲は上記したとおり、彼女の代表的ヒット曲や人気曲を普通にコンパイルしたものですので、マニアからはスルーされて当然と思いきや、当時の我が国の輸入盤屋における隠れベストセラーとなっていたのは嘘偽りの無い話で、不肖サイケおやじも速攻でゲットしたのは、前述したとおり、このジャケットのニクイばかりの魅力があればこそっ!?!
一応、レコード本体には針を落としたものの、2回ほど聴いた後は例によって自室の壁に鎮座させ、日々の和みの源の1枚になっておりました (^^)
また、彼女は日本でも大人気でしたから、当然ながら日本語歌詞によるレコーディングも残しておりますし、来日公演時におけるテレビ出演もありましたから、追悼企画として、そんな諸々の映像も纏めての復刻を願っております。
これからの季節、アストラッド・ジルベルトの歌声は必須となりますが、今年は殊更胸キュンの鑑賞になりますねぇ……。
合掌。