OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

俺のギターは流離って泣く

2013-07-21 15:08:49 | 歌謡曲

さすらいのギター / 小山ルミ (ユニオン / テイチク)

昨日は久々におやじバンドのライプをやらせてもらいましたが、前回がハードロックに拘り過ぎて、些かヨレまくった所為もあり、今回は以前からの十八番中心の演目ということで、掲載のシングル盤A面曲「さすらのギター」を初っ端にぶちかましてきました。

もちろん、それは小山ルミのバージョンを忠実(?)に模したラテンロック風味が、やっている側にも気持良く、また、一座のスタアであるボーカルの熟女さんもノリが最高だった事は、自己満足以上の結果として、大きな拍手をいただいたのは、本当に嬉しかったですねぇ~~。

心から感謝、感謝であります。

さて、そこで小山ルミの「さすらいのギター」なんですが、ご存じのとおり、これは所謂ベンチャーズ歌謡に属するエレキ系歌謡ポップスであり、基本的にはベンチャーズの面々が作曲したメロディに独自の日本語詞を附するのが原則という中で、この「さすらいのギター」は決してベンチャーズがオリジナルではなく、北欧のインストバンドとして人気が高かったザ・サウンズが、1963年にヒットさせたのが、その最初と言われています。

しかしそれをベンチャーズが、1971年に「Manchurian Beat / さすらのギター」として、特に日本向けにレコーディング発売したのは当時、渚ゆう子に提供した「Kyoto Doll / 京都の恋」が超大ヒットした事により、些か人気に陰りが出ていたベンチャーズが再び注目された企画のひとつと思われます。

そしてこれが何よりも良かったのは、オリジナルのザ・サウンズのバージョンが如何にもの哀愁路線であった事に対し、ベンチャーズはハードなラテンロックのビートをミックスさせた情熱のアレンジで勝負しているのがポイントでしょう。

ですから、小山ルミのバージョンが、尚更にその点を強調し、イントロのド派手なラテンリズムの乱舞に続き、ディストーション効きまくりのギターに象徴される、まさにボーカルを煽るような演奏パートが印象的なのもムペなるかな、彼女の歌いっぷりの熱っぽさは最高潮!

忽ちにして昭和46(1971)年を代表する歌謡ポップスのメガヒットになりましたですねぇ~~♪

また、小山ルミにとっても、これが最大のヒットだったはずですし、欧陽菲菲や入江ゆみ、ザ・ピーナッツ等々、競作バージョンも夥しく作られていたほど、これは素敵な歌と演奏というわけです。

ちなみに小山ルミのバージョンは作詞:千家和也なんですが、歌詞違いのレコードも幾つか残されていますので、それは追々の掲載を予定しております。

それと気になるベンチャーズのバージョンは、実は録音当時のメンバーがドン・ウィルソン(g) とボブ・ボーグル(b) の創始者コンビ以外、ちょいと流動的だったそうですから、もしかしたらスタジオセッションのミュージシャンが起用されている可能性もあるように推察出来ます。

しかしそれでも立派なベンチャーズサウンドに仕上がっているのは、前述の二人が独自のコンセプトを維持しているからでしょう。

閑話休題。

そして特筆しておきたいのが、小山ルミの「さすらいのギター」が及ぼした影響というか、ここでイントロから炸裂するラテンビートのツカミが、翌年に山本リンダを復活させた「どうにもとまらい」に繋がっていると思うのは、サイケおやじだけでしょうか。

実際、小山ルミはセクシーアイドルであったという本質から、テレビや実演の場で「さすらいのギター」を歌う時には煽情的なアクションと見方によっては悪趣味ギリギリの衣装&メイクが強烈な印象でしたからねぇ~~♪

それをさらに拡大解釈したのが、「どうにもとまらない」以降の山本リンダという説も、一考の余地が???!?

ということで、夏はエレキ歌謡だなぁ~~~♪

それが本日の結論ではありますが、一般的にエレキな演奏を特徴づけるリバープよりは、ディストーション全開のハードロックなサウンドだって、これが気持の良いエレキ歌謡にジャストミートしてしまうという、その真実!

まあ、中途半端に古いなぁ~~、と失笑されてしまう事は百も承知、サイケおやじの本質は、結局そこにあると自覚しておりますです。

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2 コメント

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Unknown (毎日がYukiYuki)
2013-07-23 09:01:41
小山ルミの「さすらいのギター」じゃ黙っておられません。
先ずオリジナルから

Mandschurian beat The Sounds さすらいのギター(ザ・サウンズ)Monaural⇒Stereo
http://www.youtube.com/watch?v=JDg244vftRM


更にザ・ピーナッツも歌っています

ザ・ピーナッツ さすらいのギター
http://www.youtube.com/watch?v=3n9DM2RxiE4

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個性と味わい (サイケおやじ)
2013-07-23 12:17:56
☆毎日がYukiYuki様
フォローありがとうございます。

ザ・サウンズは決して上手いバンドではなかったと思うんですが、言い難い味わいがあるんですよねぇ~~♪

一方、ザ・ピーナッツのバージョンは幾分のジャズっぽさと十八番のハーモニーワークが冴えまくりで、やっぱり凄過ぎますねっ!
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