OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

炸裂ジョニーと転がるマック

2016-12-01 17:57:15 | Winter Family
Johnny Winter with Dr. John Live In Sweden 1987 (Mvd Visual = DVD)

 01 Sound The Bell
 02 Don't Take Advantage Of Me
 03 Mojo Boogie
 04 You Lie Too Much
 05 Sugar Sweet
 06 Love, Life And Money
 07 Jumpin' Jack Flash

ここんとこ、気持ちが弱くなっているので、それじゃ~いけないっ!
 
とばかりに、こんなDVDを鑑賞し、独り盛り上がっているサイケおやじです。
 
ご存じ、白人ブル~スマンの偉人たるジョニー・ウィンターが気心の知れたジョン・パリス(b,hmc,g) &トム・コンプトン(ds) を従えてのレギュラーバンドで出演した1987年のスウェーデンにおけるテレビ放送映像をパッケージ化したブツで、しかもウリになっているのが商品タイトルどおり、ニューオリンズの大衆音楽をルーツに独自の世界を披露しては人気を集めたドクター・ジョン(p,,vo) がゲスト参加しているという、これが殊更ブルースロックの愛好者にはたまらない愉悦作♪♪~♪
 
まずは冒頭、会場へ向かうバスの中でのジョニー・ウィンターの独白、そのまんまステージのセッティング風景から音合わせ等々の場面が入っているので、開演前のワクワク感がバックステージの様子共々に楽しめるという趣向がニクイです。
 
おぉ~、ジョニー・ウィンターのメイクって、こんな感じ!?
 
なぁ~んていうサプライズ(?)に浸る間もなく始まるライブステージは、とにかくイケイケで熱いのも、これがベテランの凄ワザと云うには言葉が足りないほどですよ♪♪~♪
 
それはド頭からアップテンポで突撃する「Sound The Bell」、エグ味が効いたソウルグルーヴも楽しい「Don't Take Advantage Of Me」、鬼のスライドが炸裂する「Mojo Boogie」という三連発だけで正直、サイケおやじは悶絶させられてしまいます。
 
いゃ~~、この日のジョニー・ウィンターは本当に好調だと思いますねぇ~~! 歌にも気合がノッていますし、ギタープレイにしても定番フレーズから独特の火山爆発の如き悪魔のブルースリックが溢れ出て、そんな勢いがちょっぴりアウトスケールするのも、それが意図的なのかは神の領域!
 
ちなみにジョニー・ウィンターはフィンガーピッキングを主体に弾いているんですが、ギターという楽器はフレットを押さえる運指よりも、弦を弾くピッキングが非常に難しいと思うサイケおやじにすれば、ジョニー・ウィンターが指だけで様々な音のニュアンスを出してしまうテクニックの凄さには完全降伏するのみっ!
 
普通に(?)にピック弾きすれば、そのピックを弦に当てる角度や擦り方でそれらをコントロールするわけですが、それですらも難しいのに、ジョニー・ウィンターといったらっ!
 
とにかく、そ~ゆ~ところがじっくり眺められ、真似は到底出来なくても、その秘密の一端でも垣間見れるのは、とてもとても嬉しく、感動必至というわけです♪♪~♪
 
そして気になるドクター・ジョンは、まずは自作の「You Lie Too Much」でイナタイ味のボーカルとピアノを軽いタッチで披露すれば、既にその場にはすっかりルイジアナのグルーヴが充満し、続くマディ・ウォーターズをカバーした「Sugar Sweet」ではノリノリのピアノとボーカルが超ゴキゲン♪♪~♪
 
もちろんジョニー・ウィンター以下、バンドの面々も最高の協調関係をアピールするのですから、たまりません。
 
まさに名人が名人を知る! ということでありましょうが、この両者は古くからの付き合いがあったそうですし、この共演前後のジョニー・ウィンターの諸作アルバムでも、ここで演じられている「You Lie Too Much」は1991年に発表されるアルバム「レット・ミー・イン」で再演レコーディングされますし、「Mojo Boogie」や「Love, Life And Money」が入っている1986年の名作「スリー・ディングリーズ」も必聴ですよっ!
 
あぁ、それにしてもここでの「Love, Life And Money」で酔わされる雰囲気の良さは、本当に好きだなぁ~~~♪
 
そしていよいよの大団円はストーンズの代表ヒット曲にして、ジョニー・ウィンターもライブでの定番にしている盛り上がり大会の「Jumpin' Jack Flash」ですから、これはもう、ハナ~ケツまで火傷しそうな激烈ギターロックはお約束以上!!
 
徹頭徹尾、全く容赦しないジョニー・ウィンターのロック魂に満ちたギターに拝謁出来るのは、まさに生きている幸せであります。
 
しかも、これは些かネタバレになりますが、クライマックスではジョン・パリスとの「二人羽織」が映像でご覧いただけますから、シビレが止まりません♪♪~♪
 
当然ながら、その場の臨席した少人数の観客も最初から最後まで至福の楽しさという状況が映しだされていますから、画面の前で一緒に盛り上がっても、なんらの問題もありませんぜっ!
 
ということで、本篇約60分ほどの作品ですが、一気に楽しめると思います。
 
ただし、欲を言えば、ギトギトのスロ~ブル~スにも接したかったんですが、それはそれとして、全力疾走の演奏が続きますから、このぐらいの収録時間がちょうど良いという気もしております。
 
また、実はボーナストラックとして、1972年に収録されたという「放蕩息子 / Prodigal Son」が入っているんですが、これは画質も悪いですし、中途半端な仕上がりなので過大な期待は禁物です。
 
逆に言えば、本篇の1987年の映像が演奏の内容や画質の状態共々に満足度が高いわけです。
 
それと掲載の私有盤は輸入物ですが、リージョンフリーですから、とにかくカタログ番号「MVD81270」であれば国内のオーディオ装置やPCでも、安心してご覧になれるはずです。
 
最後になりましたが、ジョニー・ウィンターと云えば大手のコロムビアと契約していた1970年代が全盛期と思われがちですが、個人的には1980年代も凄い存在感を誇示していたと確信していて、それはこのDVDだけでも説得力は充分でしょう。
 
ですから、ここに収録された演目が入ったアルバムとして前述の「スリー・ディングリーズ」、また1984年の「ギター・スリンガー」や翌年の「シリアス・ビジネス」等々も、お楽しみいただきとうございます。
 
うむ、やっぱりブルースロックには助けられてしまうのがサイケおやじの本性であります。
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