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サイケおやじの生活と音楽

追悼・ショーン・コネリー

2020-11-01 16:11:12 | 追悼

007は二度死ぬ  / Nancy Sinatra/ (Reprise / 日本ビクター)

ショーン・コネリーの訃報に接しました。

説明不要ではありますが、イギリス出身の名優にして、映画「007」シリーズで演じた初代ジェスムズ・ボンドは一代の当たり役であり、そのイメージから脱却せんとばかりに後々まで素晴らしい演技を披露してくれた故人ではありますが、やはりジェイムズ・ボンドを実像化してくれた功績は計り知れませんし、決して忘れられる事はないはずです。

もちろん、映画「007」シリーズは制作される度に大きな話題となり、ほとんど確実にヒットして今日に至っているわけですが、やはり礎と申しましょうか、ショーン・コネリーが第1作目から決定的なイメージを焼き付けてくれたからこそ、荒唐無稽なストーリーや破天荒なアクション、さらには大人の世界の色模様、ついには国際問題諸々までも観客に刷り込んだ(?)のは、全く娯楽映画の王道!?

ですから、劇中に登場する美女が「ボンドガール」と称されるのも、様々な特殊な小道具&大道具が如何にも秘密探偵物語らしかったのも、ロケ地が世界的な名所だったりしたのも、決して後付けばかりじゃ~なく、綿密に仕込まれた映画的な楽しみとして、この世に残り続けているのでしょう。

さて、そ~した「007」シリーズの中で、サイケおやじがリアルタイムで最初に劇場鑑賞出来たのが、昭和42(1967)年初夏に公開された、日本が舞台の「007は二度死ぬ」でした。

いゃ~~、これは今でも思い出す度にワクワクした気分と違和感満点のミョウチキリンな面映ゆさに満たされるというか、言うまでもなく、外国産映画にありがちな日本描写の勘違いが、冒頭に述べたとおりの破天荒な物語展開にジャストミートしているんですから、たまりません♪♪~♪

後に知ったところでは、そのあたりのハチャメチャな日本文化に対する感覚表現を、完成された映画本篇で描かれた「日本」に修正させたのは、この作品に日本側から出演した丹波哲郎の尽力があったからだそうで、だとすればボンドガールに抜擢された浜美枝や若林映子のヘタウマ演技が逆にミステリアスなムードに満ちていたのも、失礼千万とは思えませんねぇ~~♪

その意味で、ショーン・コネリーの演技も超人的なエリートスパイでありながら、それまでのシリーズ作品に比べ、異国での戸惑い感が幾分なりとも表現されているのは流石と思うばかりです。

また、制作スタッフの本気度も確実に高く、例の秘密基地になっていたエメラルドグリーンの火口湖は九州の新燃岳なんですが、それを探す所謂ロケハンにはヘリコプターを長期チャーターし、日本中の空を飛んだそうですよ。

ちなみに現在、件の火口湖からは噴火等々により、エメラルドグリーンの風景が消え去ってしまいましたので、尚更に映画「007は二度死ぬ」は貴重な作品になるのかもしれません。

ということで、本日掲載したのはナンシー・シナトラが聴かせてくれた主題歌「You Only Live Twice」をA面に入れた我が国独自のシングル盤で、当然ながらボンド人気に乗じて(?)ショーン・コネリーがジャケ写の大部分を占めているというのは、当たり前田のクラッカーですよねっ!

う~ん、ゴージャスでミステリアスなストリングス&オーケストラアレンジでゆったりと節回すナンシー・シナトラのエグ味&ソフトなボーカルが実に心地好いですよ ♪♪~♪

よしっ!

今夜は映画本篇を鑑賞しようっ!

そして……、合掌。

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1 コメント

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エレキギターで演奏~♪ (CMソングでエイトマン!)
2020-11-05 15:08:24
 ★ボンドシリーズ“ション・コネリー”出演(主演)作品6作

第1作 007/ドクター・ノオ   “Dr.No”  1962年10月5日

第2作 007/危機一発 ロシアより愛をこめて  1963年10月10日

第3作 007/ゴールドフィンガー  “GoldFinger”  1964年9月17日

第4作 007/サンダーボール作戦  “Thunderball”  1965年12月11日

第5作 007は二度死ぬ  “You Only Live Twice” 1967年6月13日

第7作 007/ダイヤモンドは永遠に  “Diamonds Are Forever”  1971年12月17日


映画のテーマ曲としましては
第1&2作はインスト
第3&7作はシャーリー・パッシー
第4はトム・ジョーンズ
第5はナンシー・シナトラ

特にインストグループ(エレキ関係)によって多くのカバーがされてます。

・ジェームス・ボンドのテーマ曲(ユーロ系バンドがこぞって演奏!
・ゴールドフィンガー(オランダのザ・ゴールドフィンガーズ、ベンチャーズなど)
・ロシアより愛をこめて(メル・テイラー、クワイエッツなど)
・サンダーボール作戦(アストロノーツ、クワイエッツなど)

☆勿論ジョン・バリー楽団のバージョンは本家本元   
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