■ふうてんブルース / 荒井千津子 (日本ビクター)
女優が主役のセクシーアクション映画は殊更昭和40年代の我が国では多数制作公開され、もちろんそれは当時当たり前だった2本立プログラムピクチャーのB面的な扱いの作品が多かったとはいえ、むしろそちらがウケていた現実も確かにあり、また同じく日常のワンシーンでもあった街頭のボスターや立看板には、エグ味とエロ度の高い煽情的な場面を誇張したそんなこんなの映画が強烈に宣伝されていたのですから、青少年期のサイケおやじは、その人格形成に大きな影響を受けた事は言うまでもありません。
で、本日の主役たる荒井千津子も、松竹のそ~した作品で何本も主役を演じた女優さんで、例えば昭和43(1968)年だけでもアクション物の人気作「女めくら 花と牙」、猟奇系の「いれずみ無残」等々、物語の内容以上にエロい宣伝ポスターの絵柄は、今でもサイケおやじの記憶に鮮明ですので、未見の皆様は、ぜひともネットで探してみて下さいませ。
ですから、荒井千津子の魅力は、その頃に吹き込んでいたレコードにもきっちり活かされ、掲載の私有シングル盤のジャケ写をご覧いただければ、それも納得していただけるものと思います。
おそらくこれは昭和42(1967)年に発売された彼女のレコードデビュー作と言われていますが、とにかく作詞:帆歩健太&作編曲:鈴木淳が提供のA面「ふうてんブルース」は、所謂フェロモン歌謡であり、同時に芯の強い女の心意気をも歌い込んだ、これがなかなかの仕上がりですよ。
しかし、そ~は書きつつも、やっぱりこのジャケ写の方が魅力は絶大!?
それが、これですよっ、ど~ぞ、じっくりお楽しみ下さいませ。
うむ、この美脚、このパンチラ、定番と云えば、それまでではありますが、男物のワイシャツは、セクシー女優の証かもしれませんねぇ~~。もちろんそれが似合う荒井千津子のスタアの輝きには、グッと惹きつけられるというわけです。
ということで、我が国には、まだまだ復刻されるべき女優のセクシーアクション作品が幾本も残っており、ぜひともそれを実現するべく、サイケおやじは余生を捧げたい気持ちなんですが……。
なかなか儘らないこの世の厳しさを噛みしめているのでした。