OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

憂いが滲む素敵なリンダ

2019-10-27 19:55:29 | 歌謡曲
白い街に花が / 山本リンダ (キャニオン)

この時期に聴きたくなる歌のひとつが、山本リンダが昭和46(1971)年10月に出した本日ご紹介のシングル盤A面曲「白い街に花が」です。

皆様ご存知のとおり、当時の彼女は昭和41(1966)年のデビュー曲「こまっちゃうナ」の大ヒット以降、人気が長期低落傾向にあり、心機一転、レコード会社を移籍しての第一弾が掲載盤というわけですが、その直前まではテレビ特撮ドラマ「仮面ライダー」にレギュラー出演していた事もあり、久々の新曲という話題もあったんですが、結果としては空振りだった事は否めません。

しかし作詞:山上路夫&作編曲:三木たかしが企図提供したのは歌謡フォークがド真ん中!?

ミディアムテンポでイントロからマンドリンが印象的なマイナーメロディを山本リンダがデビュー以来の個性であった甘え口調で歌うんですから、哀しい歌詞が尚更にせつないという狙いは、今となってはセクシーアクションがメインイメージの彼女とはギャップが有り過ぎるんですが……。

同時に、こうした楽曲が彼女に与えられているのは、如何に当時の我が国芸能界の歌謡フォークの波が大きかったという、そんな証拠物件のひとつかもしれません。

告白すればサイケおやじは、リアルタイムでは、この山本リンダの新曲は全く印象にも記憶にも残っておらず、後に中古屋で掲載盤に邂逅した時にしても、中身よりは憂いが滲む面立ちの素敵なジャケ写に魅せられての入手であって、レコード盤そのものに針を落とすというリアルな行動は、相当に後の話という情けなさ……。

ですから、その時に初めて聴いた山本リンダの新機軸(?)には、ある意味のショックを受けてしまい。絶好調だったセクシーアクション路線が空しく思えたほどです。

あぁ、この儚さは、ジャケ写ポートレートとジャストミートの素晴らしさですよ♪♪~♪

ということで、ジャケ買い趣味が大きな楽しみなのは、レコード本体の意外性(?)というか、本来は収録された楽曲を楽しむのが第一義とは分かっていながら、それが止められないのは皆様にもご理解願いたいところです。

山本リンダは間違いなく、素敵なジャケ写だけでも楽しめる大スタアと思うばかりです。
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