OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

たっぷり流行った雨の訪問者

2012-07-17 15:24:23 | Pops

雨の訪問者 / Francis Lai (日本コロムピア)

梅雨明けの噂もあり、また先日の災害が未復旧のこんな時期に雨の曲というのも、ちっとは気が引けましたが、とりあえずのご容赦を願うことにして、本日は、これっ!

サイケおやじと同世代の皆様ならば、往年の洋楽ヒットパレードにおける映画音楽の割合の高さはご存じのとおりと思います。

そして中でもヨーロッパで作られた映画のロマンチックで優雅な映像美学を彩った名曲の数々は、当時は未だ貧乏ったらしかった日本人の生活様式には憧れと癒しの相乗効果を与えてくれるものとして、今も忘れられていないでしょう。

特に本日ご紹介の「雨の訪問者 / Le Passager de la pluie」は昭和45(1970)年に我国で公開されたチャールズ・ブロンソン主演のフランス制作によるミステリ映画のテーマ曲として、映画本篇よりも大ヒットした永遠のメロディ♪♪~♪

その哀切のフィーリングと微妙な湿っぽさ、また不吉な予感と重苦しい雰囲気が滲む曲展開は、その美メロ主義を貫くフランシス・レイの十八番として、堂々の代表作と思いますし、実際に当時の洋楽ラジオ番組のチャートでは長期間上位に居座り続けた実績は侮れません。

極言すれば、些か日本人には馴染み難い物語展開よりは、フランシス・レイの音楽の方が遥かに琴線に触れてしまった結果と思いますし、逆に言えば、この「雨の訪問者」のメロディが好きになって映画本篇を観た後の意味不明感……。

それは今も語り草になっているんじゃ~ないですかねぇ。

実はサイケおやじも全くそのとおりの体験をしていて、ストーリーの前半はほとんど理解出来ず、またチャールズ・ブロンソンの男の美学にしても、当時は中学生だった若気の至りがあったにしろ、???

それでも主演女優のマルレーヌ・ジョベールの怯えた美貌の素晴らしさには、心底ゾクゾクさせられてしまい、それは自分の性癖をあらためて自覚するところなんですが……。

まあ、それはそれとして、曲を書いたフランシス・レイは「男と女」「パリのめぐり逢い」「個人授業」「白い恋人たち」、そして「ある愛の詩」等々の大ヒットにして不滅のメロディを連発していた時期だけに、この「雨の訪問者」も尚更に強い印象を提供してくれますよ。

そして例によってサイケおやじはカーステレオの常備カセットとして、フランシス・レイのお好み集を自分で作り、ほとんど映画の中の登場人物の気分に浸るという、周囲からは呆れられて当然の行為を今もやっているんですから、お笑い下さいませ。

当然ながら、現在はフランシス・レイのCDベスト盤まで入手しています。

ということで、映画も好きですが、映画音楽も好きなのがサイケおやじの本性! 最近は、またジワジワとそういうムシが出てきたんでしょうかねぇ。いや、決して「悪い」とは思っていませんので、よろしくお願い致します。

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