OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これが納得の歌謡ソウル

2015-09-06 15:11:40 | 歌謡曲

それがどうしたの / エルナンド・クルス (Kit)

我が国歌謡ソウル裏街道の人気者と云えば、エルナンド・クルスも、そのひとりでしょう。

とにかく一度でも彼女の歌声やルックスに接してしまえば、そのアクの強さは「インパクト云々」なんていう安易な言葉では到底説明出来かねるほど暴虐なエネルギーに満ちているんですねぇ~~♪

それは決してサイケおやじの独断と偏見では無いと信じる証のひとつとして、まずは本日ご紹介のシングル盤、就中ジャケ写の凄絶さは天下一品という他はありません。

ぎょえぇぇぇぇ~~!?!

これって決してコシノヒロコじゃ~なくて、エルナンド・クルス! その人なんですよっ!

しかも昭和49(1974)年に発売された歌謡曲フィールドの正規デビュー盤というのですから、このブッ飛び具合は破天荒と心にキメれば、殊更作詞:万里村ゆき子&作曲:伊藤雪彦、さらには編曲:高田弘の狙った歌謡ソウルの王道は直球ストライクのど真ん中!?

のはずが、実はエルナンド・クルスの脳天に突き抜けるが如きハイトーンのパワフルボイスにギュ~~っとハートは鷲掴み! つまりはリスナーの好みが、ここで大きく分岐するであろう事は避けられない真実かもしれません。

で、サイケおやじの立場は、もちろん好きでたまりません♪♪~♪

演奏パートはもちろんのこと、イントロから雰囲気を盛り上げていく女性コーラスの魂性感度も良好の極みですよ♪♪~♪

そして当然ながら売れたとは言えないながらも、ご存じのとおり、彼女は例の「全日本歌謡選手権」に出場し、見事に勝ち抜いた実力からして、まさに曲タイトルどおり

 それがぁ~~ どぉ~したのおぉぉぉぉ~~~♪

さらにはビロードのような艶っぽいアルトの節回しが所謂コブシの味わいという歌いっぷりの良さを披露しつつ、曲の展開はやはり堂々の歌謡ソウルがど真ん中!

このあたりは失礼ながら中村晃子の「裸足のブルース」とか、黛ジュンの「途はひとつ」等々、似て非なる名曲名唱数多世に出ている中にあっても、やっぱりエルナンド・クルスはエルナンド・クルスでしか在り得ない魅力でありましょう♪♪~♪

ということで、本日は必殺(?)の1枚として、ここ4ヶ月間の潜伏期間中にゲットした獲物の中からご紹介させていただきました。

正直、仕事のストレスで凹んでいる日々の中、必死で周囲の目を晦まし、駆け込んだ中古屋の壁にあった、この1枚!

 もろいぃ~ものねぇ~ 人間なぁ~んてぇ~

うむ、全くそのとおりだなぁ~~~~~。

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浦島太郎になっちまったらしい

2015-09-05 16:34:12 | Weblog

ついついノセられて、例の「10」を導入してみたら、なんだかな使い勝手がイマイチです。

意味不明のアプリ&ソフトが、どうにもねぇ~~???

やっぱり、元に戻して、再考するかなぁ……。

本日の1枚は、そんなこんなで休載ご理解下さいませ。

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サイケおやじ地獄旅

2015-09-04 18:00:33 | Weblog

すんません、移動中なんで、本日の1枚は休載させていただきます。

それにしも、今日の昼メシは不味かったなぁ……。

 

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今でも好きですよぉ~~♪

2015-09-03 15:18:21 | 歌謡曲

心の屋根 c/w 愛のもどかしさ / 日暮し (インビテーション / ビクター)

様々な事柄に対し、常に大義名分を捜しながら行動するのがサイケおやじの本性ですから、つまりは素直じゃ~ない性格ってことは、皆様が既にご存じのとおりです。

例えば周囲の目を気にして、好きなものをストレートに好きと言えず、しかし、こっそりとそれらを楽しんでいるあたりの卑小さは本来、自嘲するのも恥ずかしいわけですが、それを今、こ~して文章にしているなんてことは、どうかご勘弁を……。

で、本日掲載のシングル盤の主役たる日暮しと名乗る我が国の歌謡フォークグループに対する思いも、そのひとつです。

日暮しが公式レコードデビューしてからメジャーな活動をしていたのは昭和48(1973)年から昭和54(1979)年頃までで、メンバーは武田清一(vo,g)、野間義男(vo,g)、中村幸雄(vo,g)、榊原尚美(vo,key) の4人組から途中で野間義男が脱退し、一番売れていた頃には3人組になっていました。

ただし「売れていた」と云っても、失礼ながらグループとしては地味なイメージであった事は確かで、それじゃ~、何故にサイケおやじが日暮しを好きになっていたかと告白すれば、一座の紅一点、榊原尚美のソフト&ビューティフルな歌声とルックスが完全に好みのツボにジャストミート♪♪~♪

本気で愛を感じていたほどですよ。恥ずかしながら数度、密かにライブの現場へ参集していたことも告白せねばなりません。

しかし、日暮しの音楽性にもちゃ~んと共感すべきところは多々ありまして、聴かせてくれていた歌の数々から滲み出る、そのなかなかのウエストコーストロック風味は同時期、それなりに学生バンドに入れてもらっていたサイケおやじのやろうとしていた事と合っていたのは悔しいやら、羨ましいやら、今でもホロ苦い記憶は消せるものではありません。

中でも日暮しの一番のヒット曲であろう、昭和53(1978)年の「い・に・し・え」は、まさに「イーグルス歌謡」とでも呼称したいような雰囲気が横溢していることは、皆様にもご承知願えるものと思います。

それは決して「ニューミュージック」じゃ~なくて、「AOR歌謡」であったことも、日暮し全盛期の個性だったんじゃ~ないでしょうか。

ご紹介のシングル盤にしても、ジャケットだけ見れば、なんとなくネクラなムードが先入観として滲んでいますが、しかし作詞:武田清一&作編曲:星勝によるA面曲「心の屋根」はミディアムテンポの都会派歌謡ポップスで、前述したとおり、榊原尚美の歌声と節回しの素晴らしさはピュアハート♪♪~♪

ちなみにバックの演奏はスタジオミュージシャンによるものですが、日暮しのオリジナル曲はほとんど武田清一が書いていたという真相がある以上、その実力は侮れません。良く知られているように、この才人は互に売れなかった頃から忌野清志郎との親交も深かったという逸話も、どんなにオシャレな曲を作っても、どこかしら往年のディープなフォーク歌謡のイメージを感じさせるのは長所なのでしょうか。

その意味で同じコンビの作り上げたB面収録の「愛のもどかしさ」がアップテンポの爽やかニューミュージックを狙っていたとしても、そこにあるのはハートウォームな歌謡フォーク&AOR歌謡なんですから、榊原尚美の歌声には癒されますねぇ~~、本当に♪♪~♪

もちろんこれまた皆様ご存じのとおり、彼女こそが後の昭和56(1981)年に「サンセット・メモリー」のメガヒットを放った杉村尚美という真実は不滅でしょう。

あぁ~、本当に彼女が好きだぁぁぁぁ~~!

と、思わず今でも叫びたい心境ながら、現実的には人妻への叶わぬ恋の心情吐露ですよ、今日は……。

ということで、日暮し&杉村尚美の音源は現在、あれこれとCD化されていますので、ぜひとも皆様にはお楽しみいただきとうございます。

そして願わくば、もう一度だけでも榊原尚美~杉村尚美の生歌が聴きたいと思いつめているのでした。

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砂の女の否定と寛容

2015-09-02 15:44:38 | 歌謡曲

砂の女 / 水村なこ (ミノルフォン)

ついにというか、やっぱりと呆れるか、とにかく諸々世間を騒がせた例の東京五輪エンブレム問題は、作者(?)の意向もあったとかで、使用中止だとかっ!?!

うむ、やはりパクリという指摘からは逃げようがなかったんでしょうかねぇ~~~。

デザイナー氏本人は頑なに否定していますが、結果的に盗用はそれだけじゃ~なかったという状況は証拠して認められたような雰囲気が濃厚では……。

しかし、そんなパクリは何もデザインの世界だけじゃ~ない事は世間の常識でもあるんですよねぇ~、説明不要とは思いますが。

例えば音楽や文学、映画や演劇等々のあれやこれやの中には、再検証するまでもなく、それが横行している現実は、見て見ないフリってやつでしょうか。極言すれば流行を追及する業界であれば、「後追い」という大義名分以上の「当たり前な感性」が罷り通っているわけで、しかし、だからと云って居直っているわけではないところに、この世の機微があるんじゃ~ないでしょうか。

所謂「二番煎じ」と「盗作」は別物という分別さえあるのですから!?

さて、そこで本日ご紹介したいのが、掲載したシングル盤A面曲「砂の女」で、ジャケ写だけ見れば、なんとなく演歌系歌謡曲? と思いきや、中身は立派なファンキーソウル歌謡の一級品で、しかもその真相が発売された昭和47(1972)年当時の洋楽ヒット最前線であったレア・アースの「Get Ready」を焼き直しという実態は、ど~聴いても否定は困難です。

ところが有馬美恵子の作詞はともかくも、作曲:松尾安巳&編曲:馬飼野康二という堂々のクレジットは、これ如何に!?

完全に狙っていたという誹りは免れないはずなんですが、それでもサイケおやじは、何の素性も知らぬ水村なこが歌ってくれるこの「砂の女」が大好きで、それは彼女が正統的な演歌のコブシを活かしたグルーヴィな節回しを聞かせてくれるからなんですねぇ~~♪

もちろんメロディ担当の前述コンビが、そこを計算していたことは推察に易いはずです。

つまり本家元ネタよりも、素敵なものを作ろうという意思が感じられるところに「笑って許せる感」があるというのがサイケおやじの揺るがぬ立場です。

逆に言えば、今回の騒動を引き起こしたデザイナー氏に、それがあったのか?

失礼ながら、そういう疑問疑念を払拭出来ないところに、弱みがあるように思うのです。

もちろん、この世に完全なるオリジナルなんてものは極端に少ないという事実は、間違いのないところです。様々な積み重ねがあってこそ、想像力は膨らみ、進化して、新しい文化を生み育てていくことを思えば、何らかの尊崇の念や愛情がそこになければ、共感賛同は得られないという事かもしれません。

そんなこんなを思いつつ、今朝はあらためて水村なこの「砂の女」に針を落としてしまいましたが、あぁ~~、やっぱり最高だなぁ~~♪

機会があれば、皆様にも、ぜひお楽しみいただきたいですよ。

最後になりましたが、再びエンブレムの公募があるという発表の中、おそらくは新採用の作品がまたまた疑惑を抱かれるんじゃ~なかろうか……?

今日のネット社会じゃ~、「重箱の隅」なんか簡単に幾らでも突けますからねぇ~。

そこでサイケおやじとしては、昭和39(1964)年の前回大会のデザインをもう一度使うのが最良! なんたって、あれほどのシンプルな説得力は史上最強と思っているのでした。

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帰ってきました、あきていません

2015-09-01 15:14:33 | Singer Song Writer

帰っておいで c/w もうあきてしまった / 長谷川きよし (Philips)

一身上の都合により、今日まで不届きな状態でありましたが、その間の皆様のご厚情に深く感謝しつつ、再び書き始める次第という拙ブログ、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

で、そんなこんなの諸事情としては既に述べていたとおり、この春から職責が極めて重大な立場となり、加えて病気療養中の父の他界がありながら、魑魅魍魎が跋扈するゴッサムシティとの往復という激務に陥り……。

告白すれば、この8月でリタイアし、雪国で非常勤をやりながら、予てからやりたいと思っていた大衆文化の復刻作業に手を染めたいという思惑も全く外れ、まあ「大衆文化」と大上段に構えても、そこはサイケおやじの事ですから、平たく言えば自分が観たい映画や聴きたい音楽、読みたい小説や漫画等々の中で現在それが叶わない諸作を発掘調査したいだけという話なんですが、いやぁ~、世の中は本当に儘なりませんねぇ~~~!?▼?

このままじゃ~、もう5年後にだって、同じ嘆き節を呻いていそうな予感に苛まれているほどですよ……。

しかし、だからと云って、腐ったらお終いという気持ちはキレていません。

そして本日掲載したのは、長谷川きよしが昭和45(1970)年秋に出したシングル盤で、まずA面「帰っておいで」がフランスの超有名シャンソン歌手のジルベール・ベコーの自作曲を日本語でカバーしたという内容とはいえ、それはシャンソンというよりは、きっちり長谷川きよし特有のボサロック風味が入っているのですから、濃いですねぇ~~♪

説明不要とは思いますが、それは絶対に無理と知りつつも、離れていった最愛の人を取り戻したいと願う、些か潔いとは言い難い心情の吐露を長谷川きよしが自ら訳詩して歌ったわけですから、例によってゴージャスというよりは、しつっこい大仰さがギリギリという川口真のアレンジも強ち的外れでは無いと思いますが、いかがなものでしょう。

というか、実は川口真がこの頃から十八番にしていたヨーロピアンスタイルの歌謡曲的展開が、モロ出しじゃ~ないですかっ!?

サイケおやじは、好きなんですよっ、それが♪♪~♪

そして一方、B面がこれまた侮れないわけでして、作詞:津島玲&作曲:長谷川きよしの「もうあきてしまった」は、なんとっ! 白熱のソウルジャズ歌謡なんですねぇ~~~♪

もう、これは聴いていただければ、一発!

イントロからヘヴィなギターやオルガンが唸り、重心の低いベースがドライヴし、ドカドカ煩いドラムスが炸裂するという、これが熱くてクールなロックジャズってなもんですよっ!

どうやら演奏メンバーは成毛滋(g)、柳田ヒロ(org)、寺川正興(el-b)、石川晶(ds) という、まさに当時第一線の裏方メンバーらしく、もちろん柳田ヒロのアレンジもツボではありますが、長谷川きよしの芯のブレないボーカルとギターの鋭さも流石の一言!

恥ずかしながらサイケおやじは学生時代、入れてもらっていたバンドでこれをカバーコピーしようとして挫折した前科(?)の要因が、そのグルーヴのエグ味の凄さにあった事の真相に長い間気がつかなかったという、いやはやなんとも世の中を甘くみていた情けなさ……。

ですから、今でも戒めとして、この「もうあきてしまった」を聴いているわけです。

ということで、何があっても独断と偏見から抜け出せないサイケおやじではありますが、そんな独り善がりの拙ブログとこれからも御付合い願えれば幸いでございます。

そして、あらためまして、皆様には心から御礼申し上げます。

うむ、時の流れは早いものですねぇ~、失礼致しました。

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