OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

堀内美紀に魅了され

2015-10-11 15:42:57 | 歌謡曲

あまい涙 c/w 水晶の瞳 / 堀内美紀 (キングレコード)

本日もまた、エキゾチックな美女に弱いサイケおやじの「ジャケ買い」シリーズとしてのご紹介なんですが、どうです、ほとんどイチコロでしょう♪♪~♪

その堀内美紀については、これを中古でゲットした頃、確か昭和49年だったと記憶していますが、不覚にもサイケおやじは彼女の存在はノーマークだったもんですから、かなりインパクトの強い出会いでありました。

そして実際、ジャケ写ポートレートどおりの声と節回しが楽しめたのですから、たまりません♪♪~♪

どうやら彼女は宝塚出身だそうで、このシングル盤は昭和42(1967)年に発売されたソロデビュー作であり、しかもそのA面曲「あまい涙」は作詞:岩谷時子&作編曲:和田昭治が提供した当時の典型的なムード歌謡というあたり、如何にもと言ってしまっては、それまでかもしれません。

そりゃ~、確かに曲調や雰囲気は些かヘヴィな情感が滲み過ぎるというのが正直な気持ちでありますが、しかし同時に独特の洋楽フィーリングというか、ソフトでキュートな節回しは随所で隠しようもないでしょう。

ですから、それがB面に収録されたボサノバ歌謡の「水晶の瞳」になると全開♪♪~♪

とにかく甘くて、ソフトで爽やかなセクシーさが作詞:保富康午&若松正司、そして編曲:半間厳一の企図した世界にジャストミートしていたにちがいありません。

あぁ、もしもボサノバ歌謡のオムニバム盤を編めるのならば、サイケおやじは絶対に堀内美紀を入れずにはいられません。

ということで、実は近年、堀内美紀の音源がCDで纏めて復刻されたという嬉しい情報もありますから、皆様もぜひ、彼女の歌をお楽しみ下さいませ。

告白すればサイケおやじは、この掲載盤1枚っきりで完全な中毒症状を患い、密かに堀内美紀のレコードを探索狩猟していた時期があり、それでもどこまでいけばコンプリートなのか? という情報も得られぬままに奥の細道を彷徨った過去がありましたので、件のCDをゲット出来た時は地に足がつかないっていう、浮き上がった気分は本当にあるんだなぁ~~♪

と感じ入ったほどです。

う~ん、最近は彼女のような大人の歌手が登場してくれないという嘆きはさておき、やはり歌謡曲の世界は桃源郷!

最後になりましたが、堀内美紀をエキゾチックと表現するのはサイケおやじの思い込みでしょう、きっと。本来は正統派(?)欧州系の美人というのが正解かもしれませんが、それはそれとして、「ジャケ買い」趣味の大義名分には相応しいレコードという真実は不滅と思うばかりです。

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エキゾ系美人歌手の上原ことみ

2015-10-10 16:27:43 | 歌謡曲

女なんです / 上原ことみ (ミノルフォン / 徳間音工)

言うまでなく、本日ご紹介のシングル盤も、サイケおやじの「ジャケ買い」趣味によって、中古盤屋の特売コーナーからゲットされた1枚ですから、例によって主役たる上原ことみについては知るところもありません。

しかし、このエキゾチックなルックスにモデル然としたメイク&ファッション、そしてこのキメのポーズですからねぇ~~、中身は当然ながらソウルフルな歌謡ポップスと思いきや……。

勇んで針を落としたサイケおやじの耳にいきなり飛び込んで来たのは、なんとっ!

如何にも邦楽という笛の音色にポンポンポンの鼓の響き、さらには厳かな雅楽的ストリングスの調べなんですから、あれぇ~~、中身が違ってんじゃ~ないのぉ~~!??

と懐疑した次の瞬間、絶妙なテンポアップから自然に始まるのが演歌系正統派歌謡ポップスなんですから、吃驚仰天のコンコンチキ!

さらにはサビからのクライマックスで再び、鼓がポンポ~ン!

ですからねぇ~~~!?!

いゃ~、呆気にとられて制作クレジットを確認してみれば、かぜ耕士の作詞はともかくも、作編曲が森田公一という、なんとも凄い真相は、これ如何に!?

しかも肝心の上原ことみの歌いっぷりが実に堂々としたコブシ回しで、極言すれば歌謡グルーヴに満ちているんですから、たまりません。

もちろん、これは皆様に聴いていただければ納得していただけると思うんですが、曲調そのものは、これが発売された昭和45(1970)年ですから、同時期の小川知子や瀬川映子、あるいは奥村チヨあたりが歌ってもジャストミートするものでしょう。

ですから、ここで上原ことみの存在を強くする意味合いで雅楽的アレンジを用いたのであれば、それは所謂キワモノなのかもしれません。

ところが同時に、それが決して邪道に聴こえないところに、森田公一の手腕と上原ことみの歌唱力があると思うのがサイケおやじの本心です。

なにしろ、このジャケ写を眺めつつ聴くには、これしか無いっ!

そう思わせてしまう説得力がありますから♪♪~♪

ということで、残念ながら上原ことみは大きなブレイクも無かったようで、それゆえにサイケおやじも知らなかった歌手ではありますが、こういうレコードが日常的に夥しく作られていたからこそ、現代にも昭和歌謡曲は立派に生きていて、さらに大切にされつつ、再発見され続けているような気がします。

これ1枚しか上原ことみのレコードを持っていないサイケおやじではありますが、久々に聴いていたら、もっともっと発掘作業の欲望に襲われているのでした。

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頑張れるブラコン歌謡

2015-10-09 15:20:03 | 歌謡曲

SAMURAI NIPPON / 朱里エイコ (ワーナーパイオニア)

最近の日本は学術&スポーツの面で世界的な活躍が目立ちますよねぇ~~♪

ノーベル賞はもちろん、テニスやラグビーやサッカーについても、なかなかの健闘には熱くさせられる毎日です。

そこで本日は発作的に掲載盤を朝っから鳴らしてしまいました。

ご存じ、朱里エイコが昭和53(1978)年秋に出した「SAMURAI NIPPON」は、そのものズバリ!

スマートなフュージョンサウンドをバックに披露されるのは英語詞による強烈なブラコン歌謡というか、とにかく朱里エイコの歌いっぷりは圧巻の一言なんですねぇ~~♪

あぁ、この黒人っぽさにはグイグイと惹きつけられてしまうほかはないんですが、あれぇ~~っ、これってどっかできいたような曲調だよなぁ~~~?

と思ってクレジットを確認したら作詞:マルコ・ブルーノ、補作詞:エイコ&バーバラはとかくも、作編曲のピーター・ストーンって、誰ですかぁ~?

なぁ~んていう疑問が浮かんでいたら、なんとっ!

それは大野雄二の変名であったという、なかなか納得の情報が友人から伝えられ、う~ん、これも所謂「ルパン三世歌謡」だよなぁ~~~♪

サイケおやじは思わず唸ったわけですが、それを証明してくれるのがB面に収録された日本語バージョンで、こちらの作詞は麻生香太郎という以上に、そのサウンドのキモであるブラスやリズムギターの使い方、またコーラスやメロディ展開の要所に丸っきりそのまんまの「ルパン三世」がモロ出しなんですから、たまりません♪♪~♪

加えてイントロのシンドラも良い感じ♪♪~♪

そして当然ながら、朱里エイコのボーカルの物凄さはノリが最高のスキャットパートやグルーヴィなコブシの滲ませ方、さらにはメロディフェイクの上手さは、まさに天才でしょうねぇ~~♪

もう、本当に何時までも聴いていたいのがサイケおやじの本心ですよ♪♪~♪

ちなみにこの曲は当時、トヨタのCMに使われていて、サイケおやじもそれで最初に聴いてからのレコードゲットでありましたが、まさか大野雄二が変名を使ってまで、これを作っていたなんて事は知る由もなく、何故なんでしょうねぇ~~?

以下は全くの妄想的推測に過ぎませんが、英語詞で作られている以上、トヨタの海外販売宣伝にも使われていたのだとしたら、逆輸入の洋楽扱いを想定していたのでしょうか?

個人的には、何もそこまでやらなくても、ここまで素晴らしい仕上がりの楽曲は、そのタイトル同様、堂々と日本仕様で良かったと思うんですが、今となってはリアルタイムでも未だ残っていた欧米コンプレックスを理解出来ますから……。

しかし、繰り返しますが、朱里エイコの「SAMURAI NIPPON」は最高に素晴らしいですよっ!

本当にスカッとしますからっ!

ということで、こ~ゆ~歌を聴いていると、今日も頑張れるような気がするのはありがたいです。

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始まりは信じること?

2015-10-08 15:47:12 | 歌謡曲

奇跡の歌 / 山本リンダ (キャニオン)

さて、この世はお金が全てではありませんが、やはりあった方が何かと便利なものがお金ですから、例えばノーベル賞に輝く学術研究だって、ジャンルによっては莫大な経費が必要な事は言うまでもありません。

今年、我が国で栄誉に輝いた物理学賞だって、あの巨大な観測施設を建設し、運営していくだけでも、相当なお金が必要な事は推察に易いはずです。

そしてそれが可能になっているのは、やはり国家予算が投じられているにちがいないわけで、だとすれば、あの高度過ぎて、一般には理解し難い素粒子理論をど~やって代議士の先生方やお役人連中に説明納得させたのか?

そのあたりを素朴以上の疑問に感じているサイケおやじです。

なにしろ研究一筋に生きている学者は、概して「口が上手くない」人がほとんどでしょう。

それはテレビのインタビュー等々でも明白な事実だと思うんですが、それでも何とか研究費を出してもらわなければ、それまでの苦労も成果も無駄になってしまう恐ろしさは当事者ならずとも気になるでしょう。

語弊がある事は重々承知で述べさせてもらえば、全く未知の領域に多額のお金を注ぎ込む事は大博打に等しく、しかしそこに賭けなければ新しいものが掴めない事もまた真実であれば、なかなかの度胸がありますよねぇ~~。

平たく言えば、学者には未来を信じさせ、その気にさせる語り口と研究姿勢が必要なのかもしれません。

そしてもしも、彼等が営業社員養成セミナーの講師として、そんなこんなのコツを伝授してくれるのならば、サイケおやじは喜んでお招きしたいという妄想さえも浮かんでしまうんですが、いかがなもんでしょう。

ということで、アホな戯言ついでに本日の1枚は山本リンダが昭和49(1974)年に出したシングル盤からA面曲「奇跡の歌」です。

何故って、とにかく冒頭からミステリアスなサウンドをバックに、

 信じるうぅ~ 信じなぁ~い?
 信じるうぅ~ 信じなぁ~い?

とリスナーを惑わせるリンダ節が囁かれれば、後は自ずと作詞:阿久悠&作編曲:都倉俊一の十八番の芸風が大爆発!

如何にも当時の山本リンダが舞い踊るに相応しい歌謡ディスコの快感音頭ってなもんでしょう。

ちなみにこの歌は日本ヘラルド配給のミュージカル「ジャックと豆の木」の挿入歌らしいんですが、サイケおやじはそれを観たことがないので、あくまでもレコードだけでの印象ですから勘違いもあろうかとは思いますが、こういうブッ飛びの楽曲をやれたのは当時の彼女の勢いがあればこそ!

こんなふうに歌われたら、ついつい予算を付けてしまう大臣が存在していたような気持ちにさせられるのでした。

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継いで繋がれる大切さ

2015-10-07 15:40:17 | Rock

Teach Your Children / Crosby, Stills, Nash & Young (Atlantic/ 日本グラモフォン)

2日連続で日本人がノーベル賞に輝いた事は本当に素晴らしいと思います。

それは受賞者各々の学識の深さ、研究に対する真摯な姿勢と柔軟な思考、さらには学問研究以外のところでも奥行きを感じさせる人間的な魅力等々、それはここで書き足りる事は決してありませんが、もうひとつ、絶対に忽せに出来ないのが成功へと辿り着くまでの「教育」の力であり、それこそが我が国の大きな底力と思います。

ただし、サイケおやじが近年感じているのは、どうにも自分は真っ当な教えを受けていなかったんじゃ~なかろうか?

という責任転嫁的な気持ちであり、広く考えれば、日本の義務教育は、もっと社会の仕組みをきっちり教えるべきじゃ~ないか?

と思っているんですよ。

それは例えば「納税」に対する仕組みと義務、「年金」や「社会保障」の仕組み、「裁判制度」の段取りから「法治国家」としての在り方等々、世間の中で本当に生きていくのに必要な最小限度の決まり事を、しっかりと子供時代から教えておかなければならないんじゃ~ないでしょうか。

もちろん、ここでの「最小限度」という言葉は勘違いかもしれませんが、それでも人は何とか税金を払わない工面に知恵を働かせ、何とかして法律の抜け道を模索しているのが現実でしょう。

しかし社会保障の進んだ北欧あたりでは、「脱税」はもちろん、「税金の滞納」、あるいは「公共料金の滞納」でさえも、「殺人」と同等の重罪であることをきっちり子供時代から教えていますし、未払いの税金に対する取り立てだって、嘘偽りなく、鬼の様だと言われています。

平たく言えば、国家という概念の中で暮らしている以上、税金を払わないなんてことは非常に恥ずかしい事であり、そういう者には刑法でも、また社会的にも、厳しい制裁があるわけです。

したがって、それを司っている政治家や役人達が、もしも出鱈目な税金の使い方をやっていようものなら、とんでもない仕打ちがあるというのも、また事実のようです。

それと所謂社会的弱者と分類される人達は、「年金」や「社会保障」そのものの仕組みを知らない場合が極めて多いわけで、極端に言えば、年金の掛け金払い込みを全くやっていない人だって、決して少なく無いというのが、現在の日本の実情でしょう。

そして同様に「裁判制度」のあれこれ、例えば何かの事件に関連したとして逮捕~起訴されるまでの道筋というか、警察による「任意」という言葉の意味さえも理解していない容疑者が多いそうですし、「起訴」という言葉についても???

なぁ~んていう現実は否定出来ないと言われているんですから、冤罪も無くならないわけです。

ちなみに時々話題になる「再審請求」についても、それが行われるのは「無罪」という決定が先にあっての事で、つまりは「冤罪」を作り出し、「誤審」をやらかした関係者が存命中の場合では、なかなか難しい問題のようです。

で、とにかくそういう諸々の仕組みを子供時代から教えておかないと、人生の「勝ち組」「負け組」がはっきりする要因は何時までも大きく在り続けると思うんですよ。

もちろん、人はダラダラしているよりは働いている場合に報われる確率が高いわけで、必ずしもそうで無くとも、何かしらの堅実性を目指す生き様は、それぞれに必要ですよねぇ~。

ということで、本日は当て所ない話になってしまいましたが、それにコジツれば、ご紹介は掲載シングル盤A面曲、説明不要のCSN&Yが1970年に出した「Teach Your Children」しかありません♪♪~♪

ご存じのとおり、グラハム・ナッシュが書いた和みの人気曲であり、その穏やかにして人懐っこいメロディとハーモニーの魅力は不滅と思うばかりですが、しかし一方、シンプルな英語で綴られた歌詞の中の多様な意味合いは、なかなか深い味わいがあるようです。

それでも、「人として生きていくには、ルールを身につけよう」とか、「夢は親から子供へ、また子供から大人へ」等々の忘れがちな常識を歌いながら、実は難儀な人生の有様を表現しようとしたような気がします。

うむ、お気楽に人生を過ごせれば、それはそれで素晴らしいわけですが、ほとんどが苦難と苦渋に満ちた場合が多いのは言うまでもありません。

そしてそういう時こそ、子供時代から培われた知識が人生の知恵として生かされるんだと思っています。
 
上はノーベル賞から下は キリが無いけれど、それなりに受け継ぎ、受け渡していく作業は素晴らしい!

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逆境も歌に助けられ

2015-10-06 16:05:57 | 歌謡曲

横須賀レイニー・ブルー / 荒木由美子 (キャニオン)

自分の境遇があまりにも不条理だと、人は皆、逆の事を思うのであれば、一昨日のサイケおやじは不意に車の不調に襲われ、トホホのトロトロ走行を強いられた横須賀からの帰り道、ついつい口ずさんでしまったのが、本日掲載のシングル盤A面曲「横須賀レイニー・ブルー」でありました。

もちろん、そこに雨なんか降っていなかったんですが、むしろ快晴の中でブカブカやっている自分に対する情けなさが、この歌に引き寄せられたのかもしれません。

しかし、楽曲そのもの、荒木由美子が昭和53(1978)年に出した「横須賀レイニー・ブルー」はイントロからメリハリの効いたブラス&ストリングスのキャッチーなノリ、そして絶妙の歌謡曲的哀感をアイドルポップス王道のメロディに活かした曲展開、さらには可愛らしい女の本音と憧れを巧みに融合させた歌詞の憎らしさ共々、これが昭和50年代不滅の懐かしさ♪♪~♪

作詞:竜真知子&作曲:佐瀬寿一、そして編曲:萩田光雄という制作スタッフの狙いも、確かな手応えがあったと思われますが、残念ながら、それほどのヒットになっていなかった記憶もあり、う~ん、流石は当時の芸能界の層の厚さを逆説的に感じさせれますねぇ~~。

まあ、そりゃ~、荒木由美子の歌唱力がイマイチなのは認めざるをえませんが、個人的には、だからこその切迫感が何時も彼女の歌からは強く感じられるので、常にレコードは堂々と聴いていますし、なによりも耳に残るんですよ、荒木由美子の節回しは!

冒頭に述べた、逆境(?)でも口ずさんでしまうのは、それゆえの事みたいです。

ということで、本日も例によって仕事に責められているサイケおやじではありますが、逆境にも耐えられる(?)のは、自分に何かしらの趣味性があるからだと思います。

つまり、ここを乗り越えれば、これが終われば、後はあれこれ楽しくやれるかもしれないという希望を助長していくれるひとつが、例えば音楽であり、好きな女優さんの出ていた場面の諸々、そして他人からは変態と言われようが、追及をやめられないサイケおやじ的エロスのあれこれというわけです。

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流石に凄い♪ 中尾ミエの歌唱力♪

2015-10-05 15:15:08 | 歌謡曲

すてきな王子様 c/w 恋のプロフィール / 中尾ミエ (日本ビクター)

洋楽ヒットの日本語詞によるカバーが十八番の女性シンガーとしては、弘田三枝子と並び立つ存在が、これまた説明不要の中尾ミエでしょう。

ミコちゃんが「パンチ」ならば、中尾ミエは「グルーヴィ」というか、どんな楽曲でもビートの芯をクッキリと表現する歌唱力は、本当に凄いと思っています。

で、本日掲載したシングル盤は昭和41(1966)年に発売された、これがフレンチポップスの歌謡曲的展開の代表例ともなるべき傑作で、まずA面の「すてきな王子様 / Un Prince Charmant」はご存じ、キュートなフランス・ギャルが同時期に日本語バージョンまでも吹き込んでヒットさせていた可憐なフレンチポップスなんですが、些か舌ったらずのロリータ歌唱がウリだったフランス・ギャルよりも、ちょっぴりぶりっ子しつつも伸びやかに歌う中尾ミエのバージョンこそが素晴らしい♪♪~♪

ちなみに作曲は当然ながら欧州人のジャック・ダタンなんですが、モーリス・ヴィダランの綴った歌詞を訳詩というか、意訳というのが正解かもしれませんが、とにかく安井かずみのメルヘン調の解釈と東海林修の微妙な歌謡曲的アレンジは相性も素敵ですよ♪♪~♪

実は拙い記憶で申し訳ないんですが、確かフランス・ギャルは同年初夏に来日していたはずで、前述の日本語バージョンはその時の企画制作だとしたら、テレビ等々で中尾ミエとの共演もあったんでしょうかねぇ~~~?

もしもそれが実現していたとしたら、その結果はなんだか怖いような気がします。

閑話休題。

一方、B面に収録されたのが、これまたフレンチポップスの女王的存在だったシルヴィ・バルタンのヒット曲「恋のプロフィール / Il y a deux filles en moi」の日本語バージョンであり、A面同様に安井かずみの訳詩に東海林修の編曲は、なかなか哀愁が強く出た歌謡曲っぽさが良い感じ♪♪~♪

あぁ、こういう「泣きのバラード」を歌う中尾ミエって、本当に最高ですねぇ~~♪ このグルーヴィなフィーリングには、ソウルを感じてしまいます。

ということで、最近は尚更にオールディズ物に心を奪われるサイケおやじは、車の中でも、こんなんばっかり聴いているもんですから、同乗者も辟易しているようですが、これは俺の車だぞっ!

とばかりに偏屈になっているのでした。

和製ポップス、万歳♪♪~♪

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過剰に安全運転してます

2015-10-04 16:55:45 | Weblog

ちょっと遠出したら、車の調子が???

これはきっと、プラグがダメになっているんだろうか……?

アクセルをいっぱいに踏んでも、40キロちょっとしかスピードが出なくなっているんで、高速には入れないし……。

トロトロ運転して、帰宅の途中ということで、本日の1枚は休載ご理解願います。

皆様、車両整備は常日頃、きっちりやっておきましょうね。

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歌と時代と思い込み

2015-10-03 16:00:54 | 歌謡曲

はじめての恋人 c/w 砂に消えた涙 / 弘田三枝子 (日本コロムビア)

初期の弘田三枝子といえば、やっぱり日本語歌詞による洋楽カバーで圧倒的な人気を集めていた事は説明不要と思いますが、その中の大ヒット曲「砂に消えた涙 / Un Buco Nella Sabbia」は、なんとっ!

レコード発売された昭和39(1964)年にはB面扱いだったという驚愕の事実!

まあ、それをリアルタイムで「驚愕」と思ったのはサイケおやじだけかもしれませんが、しかし現実としての記憶では当時、ラジオから流れて来ていたのは「砂に消えた涙」ばっかりで、もちろんテレビでも同様だったはずです。

そして当然ながら、少年時代のサイケおやじには、それが刷り込まれていたもんですから、実際に件のレコードを手にした時には、A面収録の「はじめての恋人 / What Do You Do」には些か馴染めませんでした。

もちろん「砂に消えた涙」はミーナ、また「はじめての恋人」はアルディ・シルバの持ち歌を日本語カバーしたという、弘田三枝子というよりはミコちゃん十八番の世界であり、殊更A面に据えられた「はじめての恋人」はノリが素晴らしいジャバニーズツイストが全開ではありますが、やはり一度でも「砂に消えた涙」を耳にしてしまうと、そのジンワリと胸キュンの印象は忘れられるものではありません。

極言すれば、「パンチのミコちゃん」がグッと情感を表へ滲ませる表現を前に出した新機軸の最初の成功作かもしれないのです。

ただし、現代の耳で聴けば、特にお若い皆様には、ど~して、こんなに「はきはき」と歌っているの?

というのが、弘田三枝子バージョンの「砂に消えた涙」でありましょうか?

実際、この歌は当時、ザ・ピーナッツや伊東ゆかり等々もレコード発売していましたし、本家ミーナのバージョンもラジオでは頻繁にオンエアされていて、それらに比べてもミコちゃん節は元気が良過ぎるような……。

しかし、それでも「砂に消えた涙」は弘田三枝子を代表的するヒット曲のひとつとして認められているんですから、如何にも高度成長期の日本は余計な湿っぽさを不必要としていた証かもしれません。

また、当然ながら、ミーナの日本語バージョンと比較するなんてことも愚行でしょう。

それぞれに良さがあるのは間違いの無い真実であり、楽曲そのものの素晴らしさ共々にリスナーを魅了しているのですから!

ということで、「時代」と「歌」が相互作用しているとしたら、個人的にはほとんど面白味を感じない現代制作の楽曲の数々に対し、サイケおやじはズレているわけです。

だからこそ、OLD WAVE なぁ~んて居直っているわけですが、それでもそれなりに道は続くという事で、本日は失礼させていただきます。

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初期の岩崎良美に偏愛♪

2015-10-02 16:19:15 | 歌謡曲

赤と黒 / 岩崎良美 (キャニオン)

岩崎良美は昭和55(1980)年のデビューなので、同期の河合奈保子や松田聖子に代表されるアイドル歌手と認識されるのが普通なんでしょうが、サイケおやじは彼女を優れたボーカリストとして既に定評があった岩崎宏美の妹というウリが無くとも、実に立派なボーカリストだと思っていました。

なにしろ掲載したデビューシングル盤のA面曲「赤と黒」からして、なかにし礼の綴った歌詞のとおり、

 赤と黒みたいな しのび逢いです

なぁ~んて、女の子のアイドル歌手としては些か定義を外れた歌の世界が供用され、もちろん文学者として有名なスタンダールの同名作品をモチーフにしているんですから、最初っから当時流行していたニューミュージックと称される、新しい歌謡曲を企図していたという印象が強いです。

しかもそこに附されたメロディ&アレンジが、これまた当時流行の洋楽AORがド真ん中のサウンドで、クレジットを確認すれば、作曲:芳野藤丸&編曲:大谷和夫という、まさにリアルタイムの SHOGUN がそのまんま!?

というか、SHOGUN をバックバンドに従えたが如き、本当に完成度の高い、大人の楽曲だったんですから、ある意味では生臭すぎる世界を歌うアイドルというのは、些か倒錯した存在だった気が……。

だって、岩崎良美はノー文句で可愛いんですからねえ~~♪

もちろん、このあたりはサイケおやじだけの受け止め方なんでしょうが、しかし実際、この「赤と黒」は、なかなか難しい楽曲でしょう。

それを楽々と歌っていた岩崎良美は、流石岩崎宏美の妹!

という決定的な評価と共に、ハイブラウなアイドルシンガーであり、そんなこんなが最初っからイマイチ、敷居が高い感じだったのかもしれません。

そして一般的には大ヒット曲「タッチ」が出てからこそが、彼女を忘れられない存在にしているところに、何かしら違和感を覚えるのがサイケおやじの偽りのない気持ちです。

ということで、最近は岩崎良美の初期の歌を密かに愛聴しているんですよ、もちろんイヤホーン使用ですけど♪

それでも姑息な気分に陥らないのは、偏に彼女の歌の素晴らしさと思うばかりです。

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