OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

矢野有美からの手紙が欲しい

2021-11-10 17:21:24 | 歌謡曲

夏への手紙 / 矢野有美 (alfa)

掲載したのは矢野有美が昭和60(1985)年7月に出した、おそらくはソロデビューしてから3作目のシングル盤と思われますが、現在「矢野有美」を覚えていらっしゃる皆様は……。

という、せつない気持ちが、サイケおやじには確かにあります。

しかし昭和57(1982)年、彼女が某化粧品メーカーが自社のキャンペーン用に作り上げた7人組のアイドルグループ「シャワー」のメンバーとして芸能界に登場した時の華々しさは忘れられるものではありません。

もちろん、その前段として、彼女はモデルとしてもティーン向けファッション誌等々で活動していた実績がありましたから、前述「シャワー」のオーディションが相当に激烈だったという伝説の中でも、輝きは尚更だったんじゃ~ないでしょうか。

ちなみに件の「シャワー」のメンバーには秋山絵梨子、村上里佳子、尾上千晶等々、後々まで芸能界で活躍する美女揃いであり、またグループしての「シャワー」も、例えばオールディズ歌謡の人気曲「あっ!という間にビーチ・ラブ」等々、残してくれた音源は全てがキャッチーな素晴らしさに彩られていますので、何れ追々にご紹介させていただきますね (^^)

で、肝心の矢野有美は、もちろん「シャワー」としての活動は期間限定という中にあって、当時は最年少の15歳ながら、それゆえにメンバーの中でも逆説的に目立っていたというか、ロリマニア御用達!?

なぁ~んて、一部では囁かれ、熱烈なファン層が出来上がっていたそうですから、独り立ちしての活動になっても、忽ちテレビドラマや映画の世界でも大きな役を演じていましたし、いよいよソロシンガーとしてレコードデビューしたのも、当然が必然でありました。

ところが、そのデビュー曲「経験・美少女」や次作「キュートに eye して!」が本格的(?)歌謡ロックだったのは大歓迎だったものの、やはり人には「向き不向き」があるという事でしょうか、彼女のボーカルそのものにパワーが足りない感じがサイケおやじには痛々しいほど…… (^^;

もちろん、彼女の熱血と必死さが伝わるのは、おそらく本人が基本的にロック好きだったからじゃ~ないかと推測出来るんですが、いかがなものでしょう。

しかし、そんな煮え切らない思いを吹き飛ばしてくれたのが掲載盤A面収録の「夏への手紙」でありまして、それは作詞:高橋修&作曲:松浦雅也、そして編曲:岡田徹という制作クレジットからも納得のエレクトロ・ポップ歌謡の決定版♪♪~♪

矢野有美のボーカルも囁き系のキュートさを前面に出した節回しに徹していますし、キュートな曲メロにサウンドの作りもミックスも、そっち方面の王道という事なんでしょうか、基本的にテクノ~エレクトロ・ポップは守備範囲外のサイケおやじにしても、全く嫌悪感を覚えない仕上がりになっているんですねぇ~~♪

ちなみに説明不要かとは思いますが、松浦雅也は PSY・S というグループ名義で、このシングル盤が発売される直前にメジャーデビューしていた才人ですし、岡田徹はご存じムーンライダーズのキーボード奏者にして、この頃の歌謡界でも重要な働きをしていた裏方のひとりでしたから、作られるべくして世に出た楽曲だったのかもしれません (^^♪

そして以降、矢野有美は、ある意味では、ますますマニアックな愛好者からのファンが増えたという感じでありながら、翌年には……、あっさり引退されてしまったんですから、如何にも勿体無いかぎり……。

それでも残してくれた音源は前述「シャワー」でのレコーディングも含めて、かなりCD復刻されているので、気になる皆様は、ぜひともお楽しみくださいませ (^^)

ということで、本日は朝っぱらから、ちょっと「らしくない」掲載盤を鳴らしていたもんですから、家人からは怪しまれるし、昼頃には自宅から電話が入ったりという、いやはやなんともの……。

つまり……、常日頃と変わった行動ってのは、周囲に不安を与えるという事なんでしょう (^^;

でも、心配してもらえるだけ、幸せって事だと、何かの本で以前に読みましたから、とりあえずは自分に素直に、正直にやっていく所存であります <(_ _)>

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森田まゆみへの改悛の情

2021-11-09 19:24:52 | 歌謡曲

予感 / 森田まゆみ (トーラス)

どんな世界にも所謂「実力者」とか「実力派」と称される人は存在していますが、裏を返せば、それは表立って認められていないとか、殊更芸能人では広く、一般的な人気から程遠い場合に用いられる称号(?)と云っては、言い過ぎかもしれませんが……(^^;

しかし、昭和60(1985)年春に本日掲載のシングル盤をデビュー作とした森田まゆみは、確かに素晴らしい歌唱力があった!

と、サイケおやじは今でも思っています。

それはA面曲「予感」をラジオで聴いた瞬間からの揺るぎない確信であり、作詞作曲:伊藤薫が企図した、ほとんど松田聖子っぽい純粋のアイドル歌謡ポップスに大村雅朗が当時の洋楽最先端だった産業ロック丸出しのアレンジを附した、ありがちな楽曲だったんですが、それを真正面から節回す彼女の歌唱力は絶対の本物!

おぉ~~、これはっ!

と思って、速攻でレコード屋を急襲したサイケおやじは、しかし…… 、レコード現物を手に取り、ジャケ写ポートレートを見た瞬間、ど~にも気分が削がれたというか…… (^^;

失礼ながら、森田まゆみのルックスが完全に自分の好みの範疇外で、正直……、自分が苦手とするタイプだったもんですから、結局は買わずに、店を出てしまったという、あれは既に遠い日の悔悟…… (^^;

ところが、それでも世の中はアイドル全盛期だったもんですから、彼女もテレビ等々で歌う姿は時折に目にし、このデビュー曲「予感」以外の楽曲も耳にする度に、やっぱり森田まゆみの歌唱力は認めてはいたんですよ (^^;

そ~して月日が流れました。

結果的に彼女はブレイクする事が無く、極短期間で芸能界からフェードアウトしてしまったみたいですが、なんとっ!

案の定と申しましょうか、サイケおやじの友人が、おそらくは唯一残してくれたであろう、森田まゆみのアルバムを持っており、そのカセットコピーをプレゼントされたのが契機となって、とうとう(?)先日、掲載のシングル盤を中古ゲットしたという次第です。

そして、あらためて件のA面曲「予感」に針を落としてみれば、素直なハイトーンの節回しとソフトなアルトボイスのコントラストが実に巧みですし、リズム感も合格点という、これぞっ!

アイドル歌謡ポップスの歌唱のお手本に成り得る仕上がりなんですよねぇ~♪

失礼ながら、彼女のルックスには十人十色の好き嫌いがあるのは、そりゃ~~、ど~しようもないことかもしれませんが、彼女ほどの歌唱力があれば、ニューミュージック系のシンガーとして生き残っていけた道もあったと思うんですが、それはサイケおやじの身勝手な思い込みと反省する他はありません <(_ _)>

そして今は、前述した彼女のLP「ホイッスル」との良い出会いを求めているというわけです (^^;

ということで、森田まゆみには、本当に失礼な事ばっかり書いてしまい、サイケおやじは心からのお詫びを申し上げる次第です <(_ _)>

そして同時に、コンプリートな蒐集を目指す覚悟も決めました。

そんな改悛の情をご理解いただければ、幸いでございます <(_ _)>

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大橋恵理子の残り半分の魅力

2021-11-08 18:13:42 | 歌謡曲

かなしみ半分 / 大橋恵里子 (日本コロムビア)

昭和50年代は芸能界でも所謂「何でも屋」的なタレントが重宝し始められた時期だったと思うんですが、本日の主役たる大橋恵理子はアイドルシンガーとして昭和53(1978)年に公式デビューしながらも、バラエティタレント系の活動が面白かった印象が強く、加えてコントやトークの才能も卓越していたという、良くも悪くも便利屋としての立ち位置があった様に思います。

サイケおやじとしても、歌手としてよりは、むしろ……、そっち方面での活躍を面白がっていた所為で、彼女が出していたレコードには、それほどの興味は持ち得なかったんですが、あえて!?

この1曲を!

とすれば、それは昭和55(1980)年に発売されたらしい、本日掲載のシングル盤A面曲「かなしみ半分」を選んでしまいます。

なにしろ、戸塚省三が作詞作曲の狙いは歌謡ロックそのものであり、ミディアップの曲調には、早口言葉的なフレーズやボトムの低いメロディの起伏が仕込まれており、それこそはサイケおやじの好みのツボにジャストミートしているばかりか、イントロからドライヴするギターのリフ、ドスドスやってるベースとドラムス、そして幾分ニューソウルっぽいストリングスを使った大村雅朗のアレンジが、これまたニクイばかり (^^♪

もちろん歌詞の世界はツッパリ系ロストソングという、このムードの歌謡ロックならではの「お約束」が守られておりますし、それを盛り上げる泣きのギターもイイ感じなんですが、大橋恵理子の声質が、これまたアルトボイスなんですから、嬉しくなっちまいますよ (^^♪

ただし、残念ながら……、彼女の節回しにグルーヴが不足している感は否めず、それゆえに例によっての棒読み歌唱なのが勿体ないです (^^;

失礼ながら、正直……、このカラオケで他のボーカリストが同曲を演じたらなぁ~~、なぁ~んていう、不遜な思いが確かにありましたですよ…… (^^;

ですから、そんなこんなから彼女は、やっぱりバラエティ系の才能が開花して正解だったのかもしれません。

そのあたりはイノセントなアイドルシンガーをやっていたデビュー期に吹き込んだレコード諸作が、如何にもの王道歌謡ポップスになっていた仕上がりとは裏腹に、持ち前のアルトボイスが浮いてしまっていたあたりが、それを面白いと思えれば、十人十色の好き嫌いとして成り立っていたのかもしれません。

ちなみに大橋恵理子は、このシングル盤から、確か2年ほど後に大瀧詠一の人気曲「夢で逢えたら」を別名義 ELLE で歌ったシングル盤を出しており、またまた偏愛的な話題を作ってしまった事を付記しておきます (^^;

ということで、大橋恵理子は決してトップアイドルではありませんでしたが、彼女の様な存在があったからこそ、昭和50年代のテレビは面白かったという気はしています。

現在は引退されているみたいですが、サイケおやじとしては、再評価を望む芸能人のひとりであります。

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歌謡ロックだぜっ! たかだみゆき!

2021-11-07 17:49:03 | 歌謡曲

恋愛未遂常習犯 / たかだみゆき (日本コロムビア)

結果的に演歌歌手として知られるたかだみゆきも、そのデビュー時には堂々の歌謡ロックシンガーだったっ!?!

という証拠物件が、昭和54(1979)年2月に発売された本日掲載のシングル盤です。

それは作詞:麻生香太郎&作編曲:あかのたちお!

という、局地的には隠れ名曲請負人とも認識されるソングライターコンビから提供されたA面収録のデビュー曲「恋愛未遂常習犯」を聴けば一発!

イントロからのテンションの高さをそのまんまに高音域から歌い出されるフレーズのキャッチーさに加えて、速攻で強いビートの歌謡ロックがスタートする、この最初のパートにおける彼女の節回しから発散されるロックフィーリングこそは、この時期の歌謡曲に顕著な魅力ですよねぇ~~♪

そうですよ、歌謡ロックとソウル歌謡の幸せな結婚みたいな感覚もニクイところなんですが、惜しむらくは、バックの男性コーラスが妙にムード歌謡っぽく思えるところが、如何にも勿体無いというか…… (^^;

それでも歌詞の世界が五重人格(?)の女の自嘲(?)と悲しみを歌っているもんですから、それも狙いどおりなのかもしれませんが…… (^^;

また、終盤で思いっきり不貞腐れの捨て台詞をキメるところで、たかだみゆきにもう少しの「ふっきり感」が欲しかったりもします (^^;

ですから、彼女には大いに期待していたんですが、AOR歌謡に傾いた次作「サブウェイ4:55A.M」を経て、おそらくは3作目と思われる「ごめん」がベタベタの演歌になり、これがヒットしてしまったんですから、以降は「おんな川」や「あなたの女」「雨に咲く花」等々、とにかく王道の演歌路線で活躍していくのは、個人的に儘ならない思いと申しましょうか…… (^^;

しかし、冒頭で述べたとおり、結果的に彼女には王道演歌が似合っていたんでしょうねぇ~~、それを否定する気持ちは全くございません。

最近はどうにもフェードアウトしている感もありますが、往年のヒット曲や当時作られていたLPの復刻が強く望まれるのも、たかだみゆきの存在感だと思います。

ということで、演歌・艶歌でヒットを飛ばした女性歌手が、実は歌謡ロックやソウル歌謡を吹き込んでいたという歴史的(?)事実は、案外侮れないほど多いんじゃ~ないでしょうか?

そんな「お宝」を探し求めて、サイケおやじは猟盤活動をやっているという現実を本日は、皆様にご理解願いたく思います <(_ _)>

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プロレス&ミュージックの熱い名著

2021-11-06 17:06:13 | Book

昭和プロレステーマ曲大事典 / コブラ (辰巳出版)

最近は何事に対しても、以前の様な情熱が薄れているという、これって「ボケの始まり?」なぁ~んていう自覚症状も顕著なサイケおやじを久々に熱く燃えさせてくれたのが、本日ご紹介の「昭和プロレステーマ曲大事典」です。

その内容はスバリッ!

昭和のプロレス会場で流されていた、「レスラーの入場テーマ曲」を徹底解説した、これぞっ!

究極のマニア本というのみならず、全てのプロレスファン、そして音楽好きならば必読の名著と断じて、サイケおやじは後悔いたしません。

それは説明不要かとは思いますが、当時のプロレスはテレビのゴールデンタイムで高視聴率が当たり前という人気ジャンルであり、必然的に各団体、つまり新日本プロレス、全日本プロレス、国際プロレスというメジャーなシリーズ興行が試合会場から中継されていましたから、そこで流されていた前述「レスラーの入場テーマ曲」も、視聴者の耳に届いていたのが自然の成り行きで、だからこそ、それに着目したレコード会社が所謂「プロレスレコード」を制作発売しており、中には一般的(?)にヒットした楽曲も幾つか出ていた事は、皆様ご存じのとおりです。

しかし、同時に、これは必要悪とは申しませんが、レコード会社の勝手な思惑や権利関係諸々の事情から、実際に興行会場で流され、テレビの中継放送で耳にしていた楽曲のバージョンやテイクと異なるトラックが収められたレコードが、これまた少なからず存在していたのも、せつない事実……。

著者のコブラ氏は、小学生の頃からプロレス観戦を楽しみながらも、その「レスラーの入場テーマ曲」の存在にも魅せられ、今日まで夥しい音源を蒐集分析しているコアなマニアであり、その基本姿勢は、徹底したオリジナルバージョンの追求にある事は、この名著の序文「まえがき」でコブラ氏が述べているとおりであり、サイケおやじは、ここだけで胸が熱くさせられました (^^)

実は、サイケおやじがコブラ氏の研究に最初に接したのは、ネットでミック博士が運営の人気サイト「昭和プロレス研究室」から発行されているファンジン「昭和プロレスマガジン第20号(April 2010)」に掲載の「プロレス・レコード・レビュー」と題された熱烈な研究報告であり、以降同誌において、同系のレポートを発表し続けた、その成果のひとつが、ご紹介の「昭和プロレステーマ曲大事典」でありましょう。

いゃ~~、とにかく内容の濃さは驚異的で、なにしろ既に述べたとおり、徹底したオリジナルバージョンへの拘りは、使用されたレコード音源のみならず、それが、どの様に編集されているのか!?

また同じトラックでも、シリーズ毎に流される場面(?)の区別、さらにはレスラーが団体を移籍して参加した場合の違い等々、読むほどに納得して感服させられるばかりか、当該レコードのジャケ写までもがカラーで掲載されているのですから、思わず中古屋で猟盤活動に勤しみたくなるのは、サイケおやじだけではありますまいっ!

ちなみに本書の構成は、レスラー名の「あいうえお」順であり、それは外人レスラーであっても、ここは日本だぁ~~!

なぁ~んて、サイケおやじには嬉しい仕様であり、今では「外国人」と称される言葉も、やはり昭和プロレスの場合は「外人」ですよねぇ~~ (^^ゞ

閑話休題。

また、前述した団体の他に、第一次UWFとジャパンプロレスという、昭和プロレスを語る場合には絶対に外せないお騒がせ(?)団体も取り上げているのは嬉しいところでしたし、各団体がリーグ戦や特別興行開催時に用いたシリーズテーマ曲等々にも触れているのは流石だと思いました。

もちろん、全篇を読み進めるうちに、主題そのものの歴史や変遷、各局テレビ放送の内部事情等々が自然に知識として蓄えられるのも、こ~ゆ~類の書籍の中では、ダントツの濃密さですよっ!

ということで、冒頭で述べたとおり、これは決してプロレスファンだけのマニア本ではなく、広く音楽愛好者や昭和のテレビ放送等々に興味を抱く全ての皆様に強くオススメの名著 ♪♪~♪

あぁ~~、久々に血が騒ぐと申しましょうか、基本的に音楽関係の資料本は読まない・買わない主義のサイケおやじではありますが、これは座右の1冊とさせていただきます (^^♪

そして著者のコブラ氏のディープな情熱に感謝感服の次第であります (^^)

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がんじがらめ…

2021-11-05 18:03:04 | サイケおやじの日常

例によって……、仕事が縺れて、本日は身動きがとれません…… (>_<)

本日の1枚は休載させていただきます <(_ _)>

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はじめての神保美喜

2021-11-04 17:52:20 | 歌謡曲

はじめてのワルツ / 神保美喜 (フィリップス)

幅広い役柄を演じつつ、息の長い活動を続けている女優の神保美喜も、実は芸能界での最初のスタートはアイドルシンガーだった!?!

という証拠物件が、本日掲載のシングル盤です。

発売されたのは昭和51(1976)年3月で、これがデビュー作という、その端緒にあったのは、やはりテレビスカウト番組「スター誕生(日本テレビ)」に出演しての決勝大会だったと云われています。

残念ながら、サイケおやじは、件の当該放送回に接していなかったので、そんなふうにしか書けないわけですが、とにかく、その時点で中学生だった彼女が忽ちにして女優活動を本格化させ、様々な映画やテレビドラマに出演を重ねていったのは、どこかしら「ふっきれた」様な演技力と個性的な面立ちがあればこそ、個人的には昭和52(1977)年に公開された大林宣彦監督の怪作にして迷作「HOUSE / ハウス(東宝)」での、あの極小短パンみたいな姿でのカンフーアクションが目に焼き付けられてしまい、失礼ながらデコピン系で大きな眼の特徴的なルックスが逆説的に愛おしい♪♪~♪

そんな偏愛モードに陥れられてしまったですよ (^^;

で、肝心のデビュー曲「はじめてのワルツ」は作詞:阿久悠&作編曲:三木たかし! 

という如何にも「スタ誕」モロ出しの制作クレジットが面映ゆいほどに正統派のアイドル歌謡に仕上がっているんですが、既に皆様ご推察のとおり、曲タイトルの「ワルツ」なんてのは、イントロにちょっぴり用いられているだけで、忽ちアップテンポのカントリーロック風ポップス歌謡に展開される曲構成こそは、弾む様に歌う神保美喜の清純派としてのスタートには相応しいわけですが、肝心の彼女の節回しにグルーヴ感が不足気味でして……。

その……、なんとも棒読み歌唱なのが勿体ないと思うばかり (^^;

ちなみに、件の「ワルツ」は歌詞の世界のキメになっているので、個人的には、も~ちょっと、「らしい」曲調でもイケたと思うんですけどねぇ……。

しかし、やっぱり彼女はアイドルシンガーよりは、女優として認識されるキャラが濃かったわけで、年齢に応じての様々な役柄は時代劇や現代劇の垣根を飛び越えた魅力を常に発散させ、時にはセクシー演技やグラビアモデル的な活動も前向きに取り組んでいた姿勢は、見事だと思いますねぇ~~♪

ということで、有名人には殊更黒歴史みたいなものが取り上げられる事は普通なんでしょうが、神保美喜の場合は、何をやっても肯定されていた様な気がしております。

現在では、所謂「老け役」だって真正面から演じられるはずですから、ますます活躍を期待しているんですが、肝心のテレビドラマや映画の制作本数が減っている現在の状況では、彼女の様な存在が宝の持ち腐れにならぬ様に希望するばかりです。

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せつなさも……、寺田新子の演歌ロック

2021-11-03 19:19:19 | 歌謡曲

夢見坂 / 寺田新子 (CBSソニー)

掲載したのはサイケおやじかお気に入りの「幻の実力派シンガー」のひとり、寺田新子が昭和54(1979)年7月に出したシングル盤で、おそらくは「あなたは特別」に続く、2作目と思われるんですが、残念ながらヒットしていたとは言い難く……。

しかし殊更A面収録の「夢見坂」は歌謡フォークの演歌ロック的展開の名曲にして名唱なんですねぇ~~♪

それは如何にものドラムスのフィルインからミディアムテンポで心に染み入るギターのイントロが絶妙なのに加え、ちょいとヘヴィなブリティッシュ系(?)のストリングス、そしてアコースティックギターによるアルペジオの伴奏が既にしてニクイばかり (^^♪

ですから、寺田新子の幾分無理している感じのボーカルと節回しからは、歌詞の世界にジャストミートの恨み節っぽい必死さが伝わって来るんですねぇ~~♪

そこで気になる制作クレジットを確認すれば、作詞:ちあき哲也&作曲:杉本真人、そして編曲:馬飼野俊一でしたから、さもありなん!

と、独り納得するには勿体ないほどの傑作だと思うんですが、いかがなものでしょう。

しかし、ちょいと気になるのは、寺田新子のボーカルに「あたなは特別」で聴かれた様な、ある種の余裕の様なものが薄れている事で、それはそれで、ここでの曲調には結果オーライというか、意図的なものかもしれません。

また、楽曲としての「夢見坂」は、もしかするとリメイクバージョンが誰かによって吹き込まれている様な気もするんですが……。

そんなこんなも含めまして、寺田新子への思いは、ますます強くなるばかりです (^^♪

ということで、実は本日、新しく入れてもらった所謂おやじバンドの顔合わせ練習に参加出来まして、やっぱり嬉しかったです (^^♪

とにかく、一刻も早く、コロナ禍が終息し、皆が集って、楽しめる社会になって欲しいものですねぇ~~ (^^)

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この人だぁ~れ part-50:澤直子

2021-11-02 19:26:40 | 歌謡曲

ガラスの恋人達 / 澤直子 (ビクター)

好評、と自分に言い聞かせている「この人」シリーズも、本日は記念すべき第50弾に到達ということで、取り上げたのは澤直子であります。

もちろん、彼女については全く知るところがありませんが、以前に纏めての安値入手していたシングル盤の山の中から掲載盤を掘り出し、とにかくもA面の「ガラスの恋人達」に針を落としてみれば、これがミディアムアップのデジタル歌謡ポップスでありながら、胸キュンフィーリングに満ちた名曲・名唱だったんですから、歓喜悶絶 (^^♪

それは作詞:岸田采子&三木たかし、そして編曲:若草恵というクレジットだけを見れば、先入観年として、これが世に出たとされる昭和63(1988)年9月のイメージとしては古いのか?

なぁ~んて不遜な思い込みもあったんでしょうが、そんな事を知らないで聴いたのが結果オーライだったんでしょうか、既に述べたとおり、サウンドの作りはキーボード主体のデジタルビートが全面に出ていながらも、イントロからして夢見る様なホンワカムードがニクイばかりですし、メロディ展開にしても、三木たかし「らしい」、例の「テレサ・テン」モードが全開の素晴らしさ♪♪~♪

そして、それを節回す澤直子の声質には絶妙のロリータフィーリングとアイドル歌謡特有の甘酸っぱい感傷が滲み出ているんですから、たまりません♪♪~♪

残念ながら、これが発売された当時、サイケおやじは異郷の地へ島流しにされていたもんですから、リアルタイムでのヒット状況は知る由もありませんが、澤直子の音源はアナログ盤、あるいはカセットやCDであっても、コンプリートで蒐集する決意を固めている次第です。

ちなみに、失礼ながら、ジャケ写ポートレートに登場している彼女は、所謂「写真映り」が悪いというか、そこから類推してしまう年齢についても、決して女の子アイドルでは無かったと思うんですが、いかがなものでしょう。

だとすれば、本格的なニューミュージック系シンガーとして活動していたのでしょうか?

とにかく気になる女性ボーカリストであります、澤直子は (^^♪

ということで、こ~ゆ~未知との遭遇があるもんですから、まだまだサイケおやじの人生も捨てたもんじゃ~ないと、再び自分に言い聞かせております。

まだまだ、生き延びて、生かされている自分に感謝です <(_ _)>

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愛されての旅立ちだった従妹の話

2021-11-01 17:48:15 | サイケおやじの日常

昨日は失礼いたしました <(_ _)>

天国へ旅立った従妹とは、直接の血縁は無く、従弟の配偶者ではありましたが、ようやく……60歳になったばかりで、しかもサイケおやじの一族の中では最も人望があったというか、何時も明るく、ハートウォームな人柄で、誰からも愛されていたと思いますねぇ……。

実際、昨日の訃報で悲しみを覚えなかった関係者・友人は皆無だったはずです。

あまりプライベートな事を詳らかにする気はありませんが、故人は春先に癌が見つかり、その部位が胆管周辺ということで手術が難しく、放射線治療や最先端医療も効果が薄いという医師の判断により、ナチュラルな投薬による治療というか、延命療法に入っていたのですが、その時点で既に余命を宣告されていたらしく、サイケおやじにも伝えられていた話では、来年の春…… (>_<)

という悲しい現実が予想されながら、それでも早すぎるという非情は、せつなすぎました……。

ちなみに故人の職業は看護婦であったことが幾分の救いであり、これまで数えきれない死の現場に立ち会ってきたという矜持から、取り乱す様な姿は全く見せなかったそうで、それでもサイケおやじが心残りなのは、現況コロナ禍において、一度も病院へ見舞が適わなかった事です。

しかも、やはりコロナ禍により、告別式参列には人数制限があるそうで、今回は本当の身内・血縁者だけの葬儀ということで、サイケおやじはこれから通夜にだけ列席する段取りというのも、悲しいです…… (>_<)

それでも昨日は故人の枕元に線香を手向け、従弟から様々な思い出話を聞けたのは、ありがたかったです。

で、驚いたというか、目からウロコだったのが、生命保険に付帯して入っていた「癌の最先端医療に伴う高額費用」の適用について、何の役にも立たなかったという現実であり、何故ならば、担当医師が、そんな諸々の医療行為は従妹の病状には無理だから、やらないという判断があったそうで、つまりは実際に行われない医療行為のために毎月高額な保険料を支払っていた……。

まあ……、それは結果論であり、ひとつの安心料と思えば納得するしかないわけですが、やはり嘆き節のひとつとして、サイケおやじにも浸み込みましたですよ……。

ということで、常に明るく、前向きに生きた従妹の来世は、絶対に良いだろうと思うばかりです。

うむ、善人は早死にする、とは本当ですねぇ……。

これから通夜に列席してまいります。

合掌。

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