新聞に、イラク給油問題で重大な事実が次々と出ている。僕はこの問題にはあくまでも拘り続けたいと思う。重大過ぎる問題が多く含まれていて、看過できないからだ。
集団的自衛権絡みの9条違反の問題、制服組の文民統制違反なのか政府の嘘なのかという問題。さらには、国民、国会に秘密裏に政府だけで自衛隊を米イラク軍の1補給部隊にする前例を認めて良いのかという問題も含まれていると思う。また、自衛隊が「この間中ずっと、こういう重大違法行為の確信犯であり続け、こうしたことに慣れっこになった」というのも、重大問題だろう。
また、「どうせ自公政府は悪いに決まっている」ということで事実上これを軽視するのも誤りだと思う。こういう最悪の先例を正せずに、何が参院野党過半数か、何が9条守れかと思うからだ。悪例を放置するのは、そういう既成事実を重ねることを意味し、集団的自衛権をいつでも、どこでも発動するのを認めるに等しいものだと思う。しかも自公政府か自衛隊かだけでこっそりとやるという方向をだ!
さて、以下は全て毎日新聞である。一つは4日夕刊で「海自給油艦船の活動限定 米軍幹部『承知せず』」。米中東軍作戦副部長がそう語ったのだそうだ。海自給油艦船から給油を受けた米艦船の活動はアフガン作戦に限るとの指示などは承知していないと、言明したということだ。
もう一つは4日朝刊の自民党テロ対策新法案報道。新法案では米軍補給艦への補給は中止すると書き込んであるということである。米給油艦に給油すると、その船がイラクかアフガニスタンかどちらに給油しているのかが、分からなくなるかららしい。いままでがそうだったということを認めたも同然である。
そして5日朝刊にまた、極めて重大な記事が載っている。ここのところ有名になった市民団体「ピースデポ」が、米海軍公文書の分析結果をこう公表したという。テロ特措法による給油の大部分がイラク戦争向けであったと。新たな米海軍公文書による裏付け結果はこういうものである。
03年2月25日からの1ヶ月間で、海自給油艦「ときわ」が米補給艦「ペコス」を通じて、当時イラクに派遣されていた米空母キティーホークに給油したのは計6回であると。03年2月25日のキティホーク給油とは、同年5月の政府国会答弁以来20万ガロンと述べてきたものを、最近のピースデポの指摘を受けた形で「正しくは80万ガロンであった。別の艦への給油をキティホーク向けと入力ミスをしたもの」と答弁訂正を余儀なくされたものである。それが1ヶ月に6回だったとは。給油総量の報告ももの凄い過少報告だったらしい。そして、その莫大な給油隠蔽量は全てイラク向け給油であったらしいのである。
こうしてとにかく、テロ特措法による給油が、違法のイラク給油中心であったことは明きらかであろう。重ねて言うが、果たしてこの事態は、制服組の独走なのか、政府の秘密裏の命令によるのか。これは、重大な問題である。国民には内緒で米軍に対してそういうことを行っていたのである。重大なモラルハザードと言う他はない。
さて、この問題でのマスコミの声は、報道、批判ともに非常にノロマかつ小さい。たまに新しいニュースがあっても、だれかの調査など間接報道に過ぎない。まるで報道規制を敷いているというように。はっきりさせたらイスラムテロを刺激するとか、例によって「外交はなるべく与野党、国論一致して」とかのコジツケ弁護をやるのかも知れないが、こんな重大な問題を、こんな扱いで良いのかと僕は言い続けていきたい。
併せて、この問題が小沢民主党の試金石の一つになるとも、見守っていきたい。この問題を追及し抜くならば、自ずから民主党政権への道が広がると思うが、そうなることを強く期待したいと思う。
1党永久政権の病弊は、大きすぎる。
集団的自衛権絡みの9条違反の問題、制服組の文民統制違反なのか政府の嘘なのかという問題。さらには、国民、国会に秘密裏に政府だけで自衛隊を米イラク軍の1補給部隊にする前例を認めて良いのかという問題も含まれていると思う。また、自衛隊が「この間中ずっと、こういう重大違法行為の確信犯であり続け、こうしたことに慣れっこになった」というのも、重大問題だろう。
また、「どうせ自公政府は悪いに決まっている」ということで事実上これを軽視するのも誤りだと思う。こういう最悪の先例を正せずに、何が参院野党過半数か、何が9条守れかと思うからだ。悪例を放置するのは、そういう既成事実を重ねることを意味し、集団的自衛権をいつでも、どこでも発動するのを認めるに等しいものだと思う。しかも自公政府か自衛隊かだけでこっそりとやるという方向をだ!
さて、以下は全て毎日新聞である。一つは4日夕刊で「海自給油艦船の活動限定 米軍幹部『承知せず』」。米中東軍作戦副部長がそう語ったのだそうだ。海自給油艦船から給油を受けた米艦船の活動はアフガン作戦に限るとの指示などは承知していないと、言明したということだ。
もう一つは4日朝刊の自民党テロ対策新法案報道。新法案では米軍補給艦への補給は中止すると書き込んであるということである。米給油艦に給油すると、その船がイラクかアフガニスタンかどちらに給油しているのかが、分からなくなるかららしい。いままでがそうだったということを認めたも同然である。
そして5日朝刊にまた、極めて重大な記事が載っている。ここのところ有名になった市民団体「ピースデポ」が、米海軍公文書の分析結果をこう公表したという。テロ特措法による給油の大部分がイラク戦争向けであったと。新たな米海軍公文書による裏付け結果はこういうものである。
03年2月25日からの1ヶ月間で、海自給油艦「ときわ」が米補給艦「ペコス」を通じて、当時イラクに派遣されていた米空母キティーホークに給油したのは計6回であると。03年2月25日のキティホーク給油とは、同年5月の政府国会答弁以来20万ガロンと述べてきたものを、最近のピースデポの指摘を受けた形で「正しくは80万ガロンであった。別の艦への給油をキティホーク向けと入力ミスをしたもの」と答弁訂正を余儀なくされたものである。それが1ヶ月に6回だったとは。給油総量の報告ももの凄い過少報告だったらしい。そして、その莫大な給油隠蔽量は全てイラク向け給油であったらしいのである。
こうしてとにかく、テロ特措法による給油が、違法のイラク給油中心であったことは明きらかであろう。重ねて言うが、果たしてこの事態は、制服組の独走なのか、政府の秘密裏の命令によるのか。これは、重大な問題である。国民には内緒で米軍に対してそういうことを行っていたのである。重大なモラルハザードと言う他はない。
さて、この問題でのマスコミの声は、報道、批判ともに非常にノロマかつ小さい。たまに新しいニュースがあっても、だれかの調査など間接報道に過ぎない。まるで報道規制を敷いているというように。はっきりさせたらイスラムテロを刺激するとか、例によって「外交はなるべく与野党、国論一致して」とかのコジツケ弁護をやるのかも知れないが、こんな重大な問題を、こんな扱いで良いのかと僕は言い続けていきたい。
併せて、この問題が小沢民主党の試金石の一つになるとも、見守っていきたい。この問題を追及し抜くならば、自ずから民主党政権への道が広がると思うが、そうなることを強く期待したいと思う。
1党永久政権の病弊は、大きすぎる。