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今、参院野党過半数が生んだ変化への兆候  文科系

2007年10月12日 11時48分24秒 | 国内政治・経済・社会問題
今、政治諸分野で激変、および激変へのせめぎ合いが始まっているように見えます。それらが、参院野党過半数出現の諸結果であることは、明らか。自民永久政権周囲の既得権者たちが必死に動いているとも見えるのです。昨日の毎日新聞からでもこれだけのことがありました。
近年希な興味深い局面が現れたと思っています。

まず教科書問題。「教科書検定審、部会議事録作成検討へ 文科省、検定過程透明化狙い」。この直接の原因が、楽石さんの投稿などにもあったとおり沖縄の11万人集会であることは自明ですが、こういう雰囲気ができたことも含めて、旧安倍政権では起こりえないこと。「美しい国」自民党によって最も元気付いていたはずの文科省が、揺れているわけです。

次いで、「人材バンク、省庁関与蒸し返しも 『見直し』首相発言、行革相周辺『耳を疑った』」。国家公務員の天下りあっせんを一元化して公正を図る方向が官僚によって骨抜きにされつつあり、福田首相がこれを黙認しているらしいということです。もっとも、例によって「自民党内の対立(芝居)」を演じて見せています。が、いずれにしても自民党の弱体を見越した官僚たちが良いようにやり始めたということでしょう。安倍首相末期にはもう、「全省庁が、人材バンク問題サボタージュ」は顕在化していたわけですが。事務次官たちの「全員一斉会議欠席」などがありましたから。いずれにしても自民党永久政権では官僚はやりたい放題ということでしょう。自民永久政権には官僚改革のポーズもできないばかりか、逆に返り討ちに合うのが落ちだということでしょうか。脛に無数の傷を持ち、それを官僚たちに握られているわけですから。

次いで小さな記事ですが「NHK経営委員長からヒアリング」。内容はこうです。「古森委員長が9月11日の経営委で選挙期間中の番組に注意するようNHK執行部に求めたことが取り上げられ、『経営委には、番組内容まで踏み込む権限はないのでは』と批判が噴出」とのこと。選挙報道を巡ってNHK内部に自民党筋からの圧力がかかったことで、内部が荒れているわけです。来年の総選挙に向かって今後はるかに熾烈な引き締めが予想されます。なんせ1党長期独裁政権の命運がかかっているのだ。

そして今ますます最大争点になってきたテロ特措法。自民党新法提案には、「飴」の満艦飾。イラク給油問題が、アメリカにお願いしてまで必死に隠してもどんどん黒の方向になってきた。そして、なんか気味の悪い防衛相もひたすら低姿勢の「その場やり過ごし、新法お願い路線」に見えます。それにしても自民党、どうして世界の暴君アメリカにこれだけ義理を尽くすのでしょうか? これもやはり無数の脛の傷を握られているから?

こういう変化は、面白い。力のない公約とか正義の言葉ではなく、現実だからでしょうね。政治的な公約、言葉、思考は、現実を動かせなければ特に無意味なものじゃないでしょうか。

コメント (9)
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