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日本サッカー希望の星とザック監督など(34) 準決勝展望 文科系

2011年01月23日 12時35分33秒 | スポーツ
 日本のこれまで4ゲームから、準決勝を展望してみよう。相手は、韓国。そして、展望の結論はこう。「断然有利だが、重大心配事が一点」。まず、断然有利、について。

 22日中日新聞夕刊のサッカー記事は、実に良いものだった。カタール戦苦境の逆転劇、その舞台裏を追った垣見洋樹という記者を、僕はもう、絶賛したい。スポーツ大好きで、かつ同人誌活動を15年ほどやって来た僕として、そう思った。これの読後感という形で書いてみたい。本当は、垣見記事の全文を転載したい気分なのだが、そうもいかないからのこと。
 吉田の退場で10人になって、かつ1対2にされた瞬間から後を、こう描いてみせる。
【 だれもが下を向いていた。(中略)「顔を上げてプレーしよう」。主将の長谷部が声をかけ、全員で劣勢時の鉄則を確認した。
「第一に失点しないこと。10人でも慌てずボールを回す。同点に追いつく。この3点を整理してやり直した」とベテラン遠藤は語る。
 再スタートを切った選手たちは気を取り直してプレーを続けるうちに、微妙な形勢逆転の空気を感じ取っていた。(中略)「10人になると逆にスペースが出来る部分がある」と遠藤。同点弾は7分後に生まれた。(中略)「追いついたとき、相手が座り込んだ。これでいけるかなと思った」と長谷部。(中略)
 劇的な勝ち越しは後半44分。「いちかばちかにかけた」という長谷部の縦パスを受けた香川が抜け出し、DFに倒されたところでこぼれたボールに伊野波がつめた。
 心理的に打撃をうけながら冷静に任務を遂行した日本。今大会、退場者が出た試合を2度制した選手たちは、日ごとにたくましさを増している。 】
 メモを取りながらしっかり観ていた僕として、この文章、本当によく分かる。分かるだけでなく、劇的なこのゲームの最も重要な場面を色々に調査・解説してくれて、思い万感というぐらい。こういう修羅場をくぐったチームは強い。ただ、その優位点解説などは今までここに書いてきた文章に任せるとして、「重大な心配事」のほうを今は書きたい。

 吉田の退場を観ていて思った。やはり、南ア大会前の試練からベスト16までの修羅場をくぐった選手と新顔との間に、大きなギャップがある、と。後ろの方では、長友や今野と、長谷部。前の方では、遠藤、岡崎、本田、松井。彼らの球際には、いざというとき凄まじい厳しさが漂っていた。Jリーグ・ゲームにはないような当たりと瞬間スピードが発揮されるのである。対して、25日準決勝の相手は韓国になったが、今回の韓国の当たりなどはかってない厳しいものになるはずだ。「屈強な体とスピードで、日本をねじり倒す」のが、韓国の前からの日本へのやり方だった。南ア大会では同じ16強、アジアの盟主同士にもなった。その両国が小さな海を隔てた隣国同士とくれば、サッカー世界で言えばもう「ダービーマッチ」も良いところである。
 さらに、その後の練習マッチ。同点ながら、「明らかにザック日本の優勢」と自他共に評してもいる。「以前の日本と全く違う」、韓国チーム関係者たちの驚きの声も伝えられた。今度の韓国はマナジリ決して向かってくるは必定。日本が10位ほど上の世界順位を、どうしてもひっくり返したやろうとの目論みもあるだろう。この闘いに勝ち、次のオーストラリアにも勝てば世界20位も見えてくるからだ。
 さて、こういう韓国の厳しさに、日本の新顔たちが耐えられるだろうか。特にセンターバック2人に不安が残るのである。

 対する日本の有利さは、選手が異口同音に語る、これ。「中東(ヒイキ)の笛」による退場や得点をいくつも乗り越えて一つになってきた団結力。上記の垣見洋樹記者も特筆している、長谷部と遠藤の「言葉の力」にもかってない力があるはずだ。
 一進一退、追いつ追われつ、近年希な好ゲームが観られるだろう。
コメント
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