1 日本の布陣とゲーム戦略の予想
4-2ー3-1で、4が長友、今野、岩政、内田、あとは変わらず。疲れているはずの韓国はどうしても先取点が欲しいと、ロングボールおよびクロス攻撃をスタートから全開してくると見る。対する日本は、中東勢相手とは打って変わった速いパス回しで対抗。相手ゴール前縦横でショートパスの出し入れから、裏へ抜けるなどのシュート狙い。こうして、最初の20分に点が入った方が普通なら俄然有利になる。そして、韓国関係者も指摘するように日本の守備陣がちょっと未熟だから、先取点は韓国に入りうると思う。まーそれくらい、韓国が全開スタートを切ると予測する。
2 先取点は韓国だが
さて、日本が従来と最も変わったのはここだ。ザック・サッカー戦略の第1、「バランス」という考え方。要は「攻めながら守り、守りながら攻める」を通じて「失点してもよい。敵よりも1点多く取れば」ということであって、この特徴は、ここまで4ゲームにもハッキリと現れている。従来の日本よりも、攻撃にリスクを冒すということなのであるが、この点が韓国の計算外になるのではないかと、僕は予測している。
3 日本の得点形態
実力伯仲のサッカーでは、セットプレー以外では、名手たちがそれぞれの得意技によって上手くリスクを冒した場合に得点になる確率が高い。日本の場合こんなシーンなのではないか。トップ下で厳しくマークされるはずの本田が敵を引きつけて香川に出し、こぼれたボールに前田、岡崎がワンタッチシュート、と。または、本田が開けたスペースで香川が長谷部から受けシュート、こぼれた球に前田、岡崎のワンタッチシュート、と。これらいずれもが、カタール戦の決勝点やシリア戦長谷部得点のようなイメージである。僕としては、前田が敵を引きつけて、岡崎や香川にスペースや自由を与えているような面をよーく見て欲しいと思う。いずれにしても今の日本は過去と違って、前3~4人だけでシュートまで持ち込み、得点できるというのが凄く大きい。
結論はこう見る。90分で終わった場合には、1点差で日本の勝ち。延長の場合はもう少し差が付く場合もある、と。