表題のことを述べてみたい。来年の世界強豪クラブ勝敗の予測ということでもある。
バイエルンが世界一のここまで強くなったのは、ドルトムント3連覇を阻止しようと必死になってきた結果とも言える。また、ドルトムントよりも金と伝統があるから、今ドルトムントからゲッツェを強奪できたのだし、近くレパンドフスキも取れると高言している。レアルがやはり数年前にドルトムントからヌリ・シャヒンを取ったのは、やはり伝統と金の力。が、シャヒンという香川並の人材を、モウリーニョは使えなかった。シャヒンを使うには組織を変えねばならないが、モウリーニョにその決断が出来なかったからだと観ている。同じくドルトムントからマンUが取った香川は、来年大活躍すると考えるのが当たり前だろう。それほどにあのファギーが執心、熱望したのが香川なのだし、ファギーとフロントは自チームの戦略さえ変えようと1年努力してきたのをこの目でも観てきたからだ。
以上から言えることは、ドルトムントの戦略、選手育成術が、ここ数年の世界を引っ張っているということだ。なんせ、傾きかけてユルゲン・クロップによって再建されたこのチームから、レアル、マンU、バイエルンが金に飽かして選手を引き抜こうと血道を上げてきたのだから。また、だからこそこう言いたいのである。
シャヒンを使えなかったのが、モウリーニョの限界。モウは、守備戦術と敵の弱点を突くカウンターが上手いのであって、バルサやドルトムントのように「自分から仕掛ける組織」を作ることがさほど得意ではないのだろうと。ヌリ・シャヒンを使えなかったというのはそういうことなのだと。その意味では、来年香川を使えるかどうかで新監督デビット・モイーズの力量が試される。バイエルンも、マリオ・ゲツェを使えるかどうかだが、グァルディオラなら彼を使える組織でなければチャンピオンズリーグでよい成績が取れないと遮二無二くるはずだ。
さて、これら以上に大問題であるのが、こういうすべての世界潮流の本家本元・ドルトムントの今後動向、予測にあることは明白だろう。結論を言っておくと、ここはまだまだ強いままだと愚考する。
当時のエース・シャヒンをレアルに引き抜かれても、バイエルンを退けてドイツ2連覇を果たした。次のエース香川を引き抜かれても、チャンピオンズリーグ決勝でバイエルンとあれだけの闘いを演じて見せた。因みにドイツではこう言われている。「香川がいれば、あのゲームは、バイエルンに勝てた」。考えてみるが良い。レアルからクリロナが、バルサからメッシが、バイエルンからロッベンもリベリーも引き抜かれたら、今回のドルトムントのような闘いが出来ただろうか。つまり、ドルトムント、まことに恐るべしなのだ。
ドルトムントの基本戦術・選手育成方向の根幹はこれだ。守備はゲーゲンプレス。敵にボールが取られた瞬間に、「その一瞬で、全員が前に出て奪い返す布陣を作ってしまうやり方」である。このチームは、自ボールが詰まった時などに、こんなことすら敢行する。いわゆるロングボールをわざと蹴り込んでおいて、敵陣近くでゲーゲンプレス・ボールを奪ってしまうのである。ゲーゲンプレスのボール奪取組織にそれほどの自信を持っているということだろう。攻撃は、「狭いスペースを高速集団で使い切って中短のパスを回しあい、集団でゴールになだれ込むようなやり方」。このやり方だとメッシやクリロナのような一人の名選手に頼るということがないから、サヒンや香川を引き抜かれても戦力がそれほど落ちないのである。また、ここのエースを他チームが引き抜いても、そのチーム戦術を変えないと使い切れないのである。
ドルトムントとクロップ監督の今後への自信のほどについては、本日のISMニュースにこんな記事があった。
『これ(ゲッツェとレパンドフスキをバイエルンに引き抜かれること)により、「ドルトムントは崩壊する」との声も上がってきているが、クロップ監督は29日、独『ビルト』紙のインタビューに対し「我々の前に待ち受けているのは難しいシーズンだと論じている記事を読んだよ。ただ、その意見はナンセンスだね。我々は優れたチームのベースと、クオリティを備えているのだから」と、この意見に反論。「当然、いくつかの変更はあるし、一人か二人は退団することになる。しかし、“崩壊”という表現は間違っている。私はとてもポジティブに考えている」と続けた。』
バイエルンが世界一のここまで強くなったのは、ドルトムント3連覇を阻止しようと必死になってきた結果とも言える。また、ドルトムントよりも金と伝統があるから、今ドルトムントからゲッツェを強奪できたのだし、近くレパンドフスキも取れると高言している。レアルがやはり数年前にドルトムントからヌリ・シャヒンを取ったのは、やはり伝統と金の力。が、シャヒンという香川並の人材を、モウリーニョは使えなかった。シャヒンを使うには組織を変えねばならないが、モウリーニョにその決断が出来なかったからだと観ている。同じくドルトムントからマンUが取った香川は、来年大活躍すると考えるのが当たり前だろう。それほどにあのファギーが執心、熱望したのが香川なのだし、ファギーとフロントは自チームの戦略さえ変えようと1年努力してきたのをこの目でも観てきたからだ。
以上から言えることは、ドルトムントの戦略、選手育成術が、ここ数年の世界を引っ張っているということだ。なんせ、傾きかけてユルゲン・クロップによって再建されたこのチームから、レアル、マンU、バイエルンが金に飽かして選手を引き抜こうと血道を上げてきたのだから。また、だからこそこう言いたいのである。
シャヒンを使えなかったのが、モウリーニョの限界。モウは、守備戦術と敵の弱点を突くカウンターが上手いのであって、バルサやドルトムントのように「自分から仕掛ける組織」を作ることがさほど得意ではないのだろうと。ヌリ・シャヒンを使えなかったというのはそういうことなのだと。その意味では、来年香川を使えるかどうかで新監督デビット・モイーズの力量が試される。バイエルンも、マリオ・ゲツェを使えるかどうかだが、グァルディオラなら彼を使える組織でなければチャンピオンズリーグでよい成績が取れないと遮二無二くるはずだ。
さて、これら以上に大問題であるのが、こういうすべての世界潮流の本家本元・ドルトムントの今後動向、予測にあることは明白だろう。結論を言っておくと、ここはまだまだ強いままだと愚考する。
当時のエース・シャヒンをレアルに引き抜かれても、バイエルンを退けてドイツ2連覇を果たした。次のエース香川を引き抜かれても、チャンピオンズリーグ決勝でバイエルンとあれだけの闘いを演じて見せた。因みにドイツではこう言われている。「香川がいれば、あのゲームは、バイエルンに勝てた」。考えてみるが良い。レアルからクリロナが、バルサからメッシが、バイエルンからロッベンもリベリーも引き抜かれたら、今回のドルトムントのような闘いが出来ただろうか。つまり、ドルトムント、まことに恐るべしなのだ。
ドルトムントの基本戦術・選手育成方向の根幹はこれだ。守備はゲーゲンプレス。敵にボールが取られた瞬間に、「その一瞬で、全員が前に出て奪い返す布陣を作ってしまうやり方」である。このチームは、自ボールが詰まった時などに、こんなことすら敢行する。いわゆるロングボールをわざと蹴り込んでおいて、敵陣近くでゲーゲンプレス・ボールを奪ってしまうのである。ゲーゲンプレスのボール奪取組織にそれほどの自信を持っているということだろう。攻撃は、「狭いスペースを高速集団で使い切って中短のパスを回しあい、集団でゴールになだれ込むようなやり方」。このやり方だとメッシやクリロナのような一人の名選手に頼るということがないから、サヒンや香川を引き抜かれても戦力がそれほど落ちないのである。また、ここのエースを他チームが引き抜いても、そのチーム戦術を変えないと使い切れないのである。
ドルトムントとクロップ監督の今後への自信のほどについては、本日のISMニュースにこんな記事があった。
『これ(ゲッツェとレパンドフスキをバイエルンに引き抜かれること)により、「ドルトムントは崩壊する」との声も上がってきているが、クロップ監督は29日、独『ビルト』紙のインタビューに対し「我々の前に待ち受けているのは難しいシーズンだと論じている記事を読んだよ。ただ、その意見はナンセンスだね。我々は優れたチームのベースと、クオリティを備えているのだから」と、この意見に反論。「当然、いくつかの変更はあるし、一人か二人は退団することになる。しかし、“崩壊”という表現は間違っている。私はとてもポジティブに考えている」と続けた。』